Windows10でファイルを開こうとすると、突然「TWINUI」が表示されるケースがあります。また、既定のアプリの設定が突然「TWINUI」に変更されているケースもあります。
上記の問題は、写真・画像、動画、音楽、テキストなどの全てのファイル形式で発生することがあります。問題が起きるとファイルが開けない状態になってしまうため対処が必要です。
今回は、Windows10で既定のアプリがTWINUIに変更されてファイルを開けない時の対処法について紹介します。
この記事の内容
TWINUIとは
TWINUIは、タブレットWindowsユーザーインターフェイスという名前のWindowsのシステムライブラリです。そのため、ウィルスやスパイウェアなどの危険性のあるプログラムではありません。
TWINUIは通常目にすることはないライブラリですが、既定のアプリの設定やファイルを開く際に「TWINUI」が表示されるケースがあります。
TWINUIが表示される原因としては、確かな情報はありませんがMicrosoftコミュニティを見る限り、Windowsのバグが考えられます。
解決できる可能性のある対処方法を紹介していくので、順にTWINUIの問題を解決できないか試してみてください。
対処1: PCを再起動する
Windowsのシステムに一時的な問題が発生しており、ファイルを開く際にTWINUIのエラーが表示されることがあります。
一時的なシステムエラーは再起動をすると解決できるケースが多いです。そのため、まずPCを再起動してから正常にファイルが開けないか確認してください。
再起動で解決しない場合は、次の対処方法に進んでください。
対処2: 保留中のWindows Updateを適用する
Windowsのシステムのバグによって既定のアプリがTWINUIになってしまっているケースが考えられます。
Windowsのシステムのバグは、自動で実行されるWindows Updateによって修正されます。しかし、アップデートに再起動の処理が必要な場合は、アップデートが保留中で止まっていることがあります。
そのため、Windows Updateを一度確認して、保留中の更新がある場合は最新の状態にアップデートしてください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「更新とセキュリティ」をクリックします。
- 右ペインで「更新プログラムのチェック」をクリックします。
- Windowsが最新の状態になったことを確認します。
- 「再起動」のボタンが表示されている場合は、クリックして更新プログラムを適用してください。
Windowsが最新の状態にアップデートできたら、再度ファイルを開いてTWINUIのエラーが解決したか確認してください。
対処3: MicrosoftStoreからUWPアプリを更新する
ファイルを開くWindows標準のユニバーサルプラットフォーム(UWP)アプリに問題があり、TWINUIのエラーが発生する場合があります。
そのため、MicrosoftStoreのアプリを全て更新して、TWINUIの問題が解決しないか確認してみてください。MicrosoftStoreでアプリを更新する手順は、次の通りです。
- 「Windowsマーク」→「MicrosoftStore」の順にクリックします。
- 右上の「…(3点アイコン)」→「ダウンロードと更新」をクリックします。
- 「最新情報を取得する」をクリックします。
- UWPアプリのアップデートが自動で実行されます。
- 「最新の状態です」と表示されたらアップデート完了です。
以上の手順で、UWPアプリを更新できたら、再度ファイルを開いてTWINUIの問題が解決したか確認してください。
対処4: Windows標準のUWPアプリを再インストールする
ここまでの対処方法を試しても、ファイルをTWINUIで開いてしまう場合は、Windowsの標準アプリの再インストールを行なってください。
Windowsの標準アプリを再インストールすることで、規定のアプリの設定をWindowsの標準アプリで登録し直すことができます。
Windowsの標準アプリを再インストールするには、Windows PowerShellでコマンドを実行する必要があります。次の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「Windows PowerShell(管理者)」を選択して起動します。
- 次のコマンドを入力してEnterキーで実行します。
Get-AppXPackage | Foreach {Add-AppxPackage -DisableDevelopmentMode -Register "$($_.InstallLocation)\AppXManifest.xml"}
- プロセスが終了したらWindows PowerShellを閉じて完了です。
再インストールが完了したら、ファイルが正常に開けるか確認してください。この方法で直らない場合は次の対処に進みます。
対処5: LocalStateフォルダ内のファイルを全て削除する
写真・画像ファイルを開く時にTWINUIのエラーが出る場合は、フォトアプリが使用しているLocalStateフォルダ内のファイルに問題があることが考えられます。
そのため、LocalState内のファイルを削除してリセットすることでTWINUIのエラーが解決する可能性があります。
LocalState内のファイルを削除するには、次の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択して起動します。
- 次のフォルダパスを入力して「OK」をクリックします。
%appdata%\..\Local\Packages\
- フォトアプリのフォルダ「Microsoft.Windows.Photos_8wekyb3d8bbwe」を開きます。
- 写真以外の形式のファイルでTWINUIのエラーが出る場合は、対応するUWPアプリのフォルダを開いてください。
- 「LocalState」フォルダを開きます。
- フォルダ内に表示されているファイルをすべて選択して右クリック→「削除」を選択します。
- 全てのファイルが削除できたら、PCを再起動します。
PCが再起動できたら、画像ファイルが開けるようになったか確認してください。
対処6: システムファイルチェッカーを実行する
Windowsのシステムファイルに問題があり、既定のアプリの設定に問題が起きているケースが考えられます。
そのため、システムファイルの修復を実行して、TWINUIのエラーが解決しないか試してみてください。具体的な手順は次のとおりです。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「Windows PowerShell(管理者)」をクリックして起動します。
- 次のコマンドを入力してEnterキーで実行します。
DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth
- プロセスが完了したら、続いて以下のコマンドを入力して実行します。
sfc /scannow
- 修復プロセスが完了したらWindows PowerShellを閉じて、PCを再起動してください。
対処7: Windowsを初期化する
ここまでの対処法を試しても既定のアプリがTWINUIになってファイルを開けない場合は、Windowsのシステムに修復できない問題が起きていることが考えられます。
そのため、PCの利用に支障がある場合は、Windowsの初期化を検討してください。Windowsの初期化は、PCに保存されているファイルを引き継ぐこともできます。
Windows10を初期化する方法については、次のページで詳しく紹介しているので併せて参考にしてください。