Androidのスマホやタブレットを使用していると、突然"プロセス「System」は応答していません"のエラーが発生することがあります。
プロセス「System」のエラーが発生すると、デバイスの動作が遅くなったり、フリーズして操作できなくなることがあるため、エラーが頻発する場合は対処が必要です。
本記事では、Androidで"プロセス「System」は応答していません"のエラーが発生する時の対処法について詳しく紹介します。
この記事の内容
対処1: アプリの設定をリセットする
システムアプリの設定に問題があることが原因で、プロセス「System」は応答していませんのエラーが発生するケースがあります。
そのため、アプリの設定をリセットしてエラーが解決できないか試してください。アプリの設定のリセットは、全てのアプリの設定がリセットされるだけで、アプリのデータは削除されません。
アプリの設定をリセットを実行するには、次の手順で操作します。
- 「設定」アプリを起動します。
- 「アプリと通知」をタップします。
- 右上の「メニュー(3点アイコン)」をタップします。
- 「アプリの設定をリセット」をタップします。
- 確認画面が表示されたら「リセット」をタップします。
アプリの設定をリセットできたら、プロセス「System」のエラーが解決したか確認してください。解決しない場合は、次の対処方法に進んでください。
対処2: システムUIのキャッシュをクリアする
システムアプリの「システムUI(com.android.systemUI)」のキャッシュに問題があることが原因で、プロセス「System」は応答していませんのエラーが発生することがあります。
そのため、システムUIのキャッシュをクリアすることで、エラーが解決する可能性があります。システムUIのキャッシュをクリアするには、以下の手順で操作します。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「アプリと通知」をタップします。
- 画面右上の「3点マーク」→「システムの表示」をタップして、システムアプリの一覧を表示します。
- 機種によっては、画面上部のセレクトボックスで「すべてのアプリ」をタップして表示する場合もあります。
- 一覧から「システムUI」をタップします。
- 「ストレージ」→「キャッシュを削除」の順にタップします。
- 左上の矢印をタップして前の画面に戻り、「強制終了」をタップします。
以上の手順でシステムUIのキャッシュをクリアすることができます。キャッシュをクリアできたら、プロセス「System」のエラーが発生しなくなったか確認してください。
対処3: Google Play開発者サービスのアプリデータを削除する
Google Play開発者サービスのアプリのデータに問題が起きてることが原因で、プロセス「System」は応答していませんのエラーが発生することがあります。
そのため、Google Play開発者サービスのアプリデータを消去して、エラーが解決しないか確認してみてください。具体的な手順は以下の通りです。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「アプリと通知」をタップします。
- 画面右上の「3点マーク」→「システムの表示」をタップして、システムアプリの一覧を表示します。
- 機種によっては、画面上部のセレクトボックスで「すべてのアプリ」をタップして表示する場合もあります。
- 一覧から「Google Play開発者サービス(またはGoogle Play Services)」をタップします。
- 「ストレージ」→「キャッシュを削除」の順にタップします。
- 「容量を管理」→「データをすべて消去」の順にタップします。
Google Play開発者サービスのアプリデータを削除できたら、プロセス「System」のエラーが発生しなくなったことを確認してください。
対処4: ストレージの空き容量を増やす
Androidデバイスのストレージの空き容量が不足していることが原因で、プロセス「System」は応答していませんのエラーが発生するケースが考えられます。
そのため、デバイスのストレージの空き容量を確保して、エラーが解決しないか確認してみてください。
空き容量を一時的に確保するは、アプリの不要なキャッシュデータを一括で削除する方法が簡単です。アプリのキャッシュデータを一括で削除するには、以下の手順で操作します。
- ホーム画面より、「設定」を開きます。
- 「ストレージ」をタップします。
- 「内部共有ストレージ」をタップします。
- ストレージの使用量が表示されます。空き容量が少ない場合は、「空き容量を増やす(または空き容量の確保)」をタップします。
- 「空き容量を増やす」などの項目がない場合は、使用量が多いカテゴリーをタップして、手動でデータやアプリの削除を行なってください。
Androidの空き容量を確保できたら、プロセス「System」のエラーが発生しなくなったことを確認してください。
対処5: アプリのバックグラウンドプロセスの上限設定を変更する
アプリのバックグラウンドプロセスによって使用できるメモリが不足していることが原因で、プロセス「System」は応答していませんのエラーが発生することがあります。
上記の問題は、アプリのバックグラウンドプロセスの上限設定を変更することで解決する可能性があります。
アプリのバックグラウンドプロセスの上限設定を変更するには、以下の手順で操作します。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「システム」をタップします。
- 「開発者向けオプション」または、「詳細設定」→「開発者向けオプション」をタップします。
- 項目が見つからない場合は、「端末情報」の「ビルド番号」を7回タップして、「開発者向けオプション」を有効にしてください。
- 「バックグラウンドプロセスの上限」をタップします。
- 「プロセスの上限: 1~4」、または「バックグラウンドプロセスを使用しない」を選択します。
- プロセスの上限は、4から順にエラーが発生しなくなるまで下げてみてください。
バックグラウンドプロセスの上限設定を変更できたら、プロセス「System」のエラーが発生しなくなったことを確認してください。
対処6: セーフモードで起動する
インストールしたサードパーティ製のアプリが原因で、プロセス「System」は応答していませんのエラーが発生するケースが考えられます。
そのため、Androidデバイスをセーフモードで起動した状態でエラーが発生するか確認してみてください。
Androidデバイスをセーフモードで起動するには、以下のいずれかの方法で操作してください。
方法1: 電源オプションでセーフモードに変更する
- ホーム画面を表示します。
- スマホの電源ボタンを長押しします。
- 操作メニューが表示されたら、「電源を切る」を長押しします。
- 「再起動してセーフモードに変更」というメッセージが表示されたら「OK」をタップします。
- 再起動が行われ、セーフモードに切り替わります。
方法2: 電源を切ってからセーフモードで起動する
- 「電源ボタン」を長押しして、デバイスの電源を切ります。
- デバイスがフリーズして電源を切れない場合は、以下のいずれかの方法でデバイスを強制終了してください。*強制終了の方法は、機種によって異なります。
- 「電源ボタンと音量ボタン下を同時に7秒長押しする」
- 「電源ボタンのみを7秒長押しする」
- デバイスがフリーズして電源を切れない場合は、以下のいずれかの方法でデバイスを強制終了してください。*強制終了の方法は、機種によって異なります。
- 「電源ボタン」を長押ししてスマホの電源を入れます。
- メーカーロゴが表示されたら、「音量ボタン小」を長押しします。
デバイスをセーフモードでは起動できると画面の左下に「セーフモード」と表示されます。
操作ができるようになったら、プロセス「System」のエラーが発生するか確認してください。エラーが発生しない場合は、インストールしているアプリに問題があることが考えられます。
アプリに問題がある場合は、原因として疑われるアプリ(最近インストールしたアプリなど)のアンインストールを行なってください。
アプリをアンインストールできたら、電源ボタンを長押しして「再起動」を選んでセーフモードを解除し、エラーが解決したことを確認してください。
対処7: システムとアプリをアップデートする
Androidのシステムやアプリのバージョンが古いことが原因で、プロセス「System」は応答していませんのエラーが発生する場合があります。
そのため、システムと全てのアプリを最新版にアップデートすることで、エラーが解決する可能性があります。
システムとアプリのアップデートを行うには、それぞれ以下の手順で操作します。
- Androidシステムをアップデートする手順:
- 「設定」アプリを開きます。
- 「システム」→「詳細設定」→「システムアップデート」の順にタップします。
- アップデートが見つかった場合は、画面の指示に従ってアップデートを実行します。
- アプリをアップデートする手順:
- 「GooglePlayストア」アプリを起動します。
- 左上の「メニューアイコン(3本線)」→「マイアプリ&ゲーム」をタップします。
- 「すべて更新」をタップします。
Androidのシステムと全てのアプリをアップデートできたら、プロセス「System」のエラーが解決したか確認してください。
対処8: キャッシュパーティションをクリアする
Androidのキャッシュパーティション内のデータに問題が起きていることが原因で、プロセス「System」は応答していませんのエラーが発生しているケースが考えられます。
そのため、キャッシュパーティションを消去してエラーが解決しないか確認してみてください。Androidのキャッシュパーティションをクリアするには、以下の手順で操作します。
- 「電源ボタン」を長押ししてデバイスの電源を切ります。
- リカバリーモードでスマホを起動します。リカバリーモードを有効にする方法は機種により異なりますが、以下の操作のどれかが割り当てられていることが多いです。取扱説明書も参照しながら操作を行ってください。
- 電源ボタンと音量ボタン下を同時に押し、そのまま数十秒~1分程度ボタンを押しっぱなしにする
- 電源ボタンと音量ボタン上を同時に長押しする
- 電源ボタン・ホームボタン・音量ボタン上をすべて同時に長押しする
- 電源ボタンのみを長押しする
- リカバリーモードでの起動に成功すると黒い背景と文字の画面が表示されます。
- 「Wipe cache partition」の項目にカーソルを合わせて実行します。
- カーソル移動には音量ボタンを、実行には電源ボタンを使用してください。
- そのまましばらく待ちます。削除が完了すると自動で再起動が行われます。
キャッシュパーティションをクリアできたら、プロセス「System」のエラーが解決したか確認してください。
対処9: デバイスを工場出荷時の状態に戻す
ここまでの全ての方法を試してもプロセス「System」のエラーが解決しない場合は、Androidのシステムに修復できない問題が起きていることが考えられます。
そのため、デバイスを工場出荷時の状態に初期化することを検討してください。
Androidデバイスを工場出荷時の状態に初期化する場合は、以下の手順で操作します。
- ホーム画面より「設定」を開きます。
- 「システム」をタップします。
- 「詳細設定」を開き、「リセットオプション」をタップします。
- 「すべてのデータを消去」を実行します。
スマホが起動できない状態であれば、以下のようにリカバリーモードから初期化を実行してください。
- スマホをリカバリーモードで起動します。リカバリーモードについては、本記事の対処5の内容も参照してください。
- 「Wipe data/factory reset」を実行します。
- 「Yes」を選択すると初期化が行われます。
Androidデバイスを初期化できたら、プロセス「System」のエラーが発生しなくなったことを確認してください。