WindowsのPCでElectronic Artsが提供するゲームをプレイする場合、Originクライアントのアプリケーションをインストールする必要があります。
しかし、Originクライアントを起動しようとしても、反応がなく何も表示されないケースや画面が真っ白のまま開かないケースがあります。また、今まで起動できていたにも関わらず突然起動しないケースもあります。
本記事では、Originクライアントが起動しない/開かない時の対処方法について詳しく紹介します。
この記事の内容
対処1: Originクライアントを強制終了する
Originクライアントを前回の起動時に正常に終了できていないことが原因で、起動時に問題が起きて開かないケースが考えらます。
そのため、タスクマネージャーでOriginクライアントを強制終了することで、問題が解決する可能性があります。
Originクライアントを強制終了するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「タスクマネージャー」を選択します。
- 詳細表示になっていることを確認して「プロセス」タブを開きます。
- 簡易表示の場合は左下の「詳細」をクリックして表示を切り替えてください。
- プロセスの一覧から「Origin」を探して右クリックして「タスクの終了」を選択します。
以上の手順で、Originクライアントを強制終了することができます。強制終了できたら、再度Originクライアントの起動を試してみてください。
強制終了しても起動できない場合や、プロセスの一覧にOriginが見つからない場合は、次の対処方法に進んでください。
対処2: Originクライアントの設定ファイルを削除する
Originクライアントを起動するとAppDataフォルダ内に設定ファイルが生成されます。この設定ファイルに問題が起きていることが原因で、Originクライアントが正常に起動できないケースが考えられます。
そのため、Originクライアントの設定ファイルを削除してリセットすることで、起動できない問題が解決する可能性があります。
Originクライアントの設定ファイルを削除するには、以下の手順で操作してください。
- Originクライアントを完全に終了していることを確認します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- または、「Windows + R」キーを同時に押すことでも同様の操作ができます。
- 「%APPDATA%」と入力して「OK」をクリックします。
- AppData\Roamingフォルダが開いたら、「Origin」フォルダを右クリックして「削除」を選択します。
- アドレスバーの「AppData」をクリックして、1つ前のAppDataフォルダに戻って「Local」フォルダを開きます。
- AppData\Localフォルダが開いたら、「Origin」フォルダを右クリックして「削除」を選択します。
以上の手順で、Originクライアントの設定ファイルを削除することができます。削除が完了したら、Originクライアントの起動を試してください。
対処3: Originクライアントのキャッシュファイルをクリアする
Originクライアントのキャッシュファイルに問題が起きている場合も、正常に起動できない原因になります。
そのため、設定ファイルを削除しても起動できない場合は、キャッシュファイルの削除を試してみてください。
Originクライアントのキャッシュファイルを削除するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- または、「Windows + R」キーを同時に押すことでも同様の操作ができます。
- 「%ProgramData%」と入力して「OK」をクリックします。
- ProgramDataフォルダが開いたら、「Origin」フォルダを開きます。
- 「LocalContent」フォルダ以外の全てのフォルダを右クリックして「削除」します。
- PCを再起動します。
キャッシュファイルを削除してPCの再起動できたら。Originクライアントが正常に起動できるようになったか確認してください。
対処4: 互換性のトラブルシューティングツールを実行する
Originクライアントが現在使用しているWindowsと互換性がないことが原因で、正常に起動できないケースが考えられます。
そのため、互換性のトラブルシューティングツールを実行して、問題を解決できないか試してみてください。
互換性のトラブルシューティングツールを実行するには、以下の手順で操作してください。
- 「Origin.exe」を右クリックして「プロパティ」を選択します。
- 「互換性」タブを開いて、「互換性のトラブルシューティングツールを実行」をクリックします。
- ウィザードにしたがってトラブルシューティングを実行し、「推奨設定を使用する」を選択してください。
- 最後に「プログラムのテスト」をクリックして「次へ」をクリックします。
- 正常に起動することを確認できたら、「はい、このプログラムのこの設定を保存します」をクリックして、設定を修正できたら「閉じる」をクリックします。
- テストを行っても起動できない場合は、以下の設定の変更を試してみてください。
- 「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェックを入れて、「使用しているWindowsのバージョン」を選択します。
- 「全画面表示の最適化を無効にする」にチェックを入れます。
- 「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェックを入れます。
- テストを行っても起動できない場合は、以下の設定の変更を試してみてください。
互換性のトラブルシューティングツールの実行、または手動で設定を変更できたら、Originクライアントを正常に起動できるようになったか確認してください。
対処5: セキュリティソフトの例外設定にOriginを追加する
サードパーティのセキュリティソフトのファイアウォール機能が原因で、Originクライアントが正常に起動できないケースが考えられます。
そのため、サードパーティのセキュリティソフトを使用している場合は、ファイアウォールの例外設定にOriginクライアントを追加してみてください。
ファイアウォールの例外設定にプログラムを追加する手順は、セキュリティソフトによって異なるため、メーカーのマニュアルを参考にしてください。
対処6: PCをクリーンブートして起動する
PCにインストールしているサードパーティのアプリケーションの機能が原因で、Originクライアントが正常に起動できないケースが考えられます。
そのため、PCをクリーンブートした状態でOriginクライアントが起動するか試してみてください。PCをクリーンブートするには、以下の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択して開きます。
- 名前に「msconfig」と入力して「OK」をクリックします。
- 「システム構成」ウィンドウが開いたら、「サービス」タブをクリックします。
- 「Microsoftのサービスをすべて隠す」のチェックを入れてから、「すべて無効」をクリックします
- PCを再起動します。
以上の手順で、PCをクリーンブートできたら、Originクライアントの起動を試してください。正常に起動する場合は、インストールしているアプリケーションに問題があると判断できます。
インストールしているアプリケーションに問題があった場合は、以下の手順で無効にしたサービスを1つずつ有効にして、原因のアプリケーションを特定してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択して開きます。
- 名前に「msconfig」と入力して「OK」をクリックします。
- 「システム構成」ウィンドウが開いたら、「サービス」タブをクリックします。
- 「Microsoftのサービスをすべて隠す」のチェックを入れます。
- 「サービス名」の横にあるチェックボックスにチェックを入れて、「OK」をクリックしてウィンドウを閉じます。
- 有効に戻すサービスは1つずつ行うことをおすすめします。
- PCを再起動して、プロセスの負担が高くなるか確認します。
- 原因のサービスが見つかるまで、同様の手順を繰り返します。
原因のアプリケーションが見つかった場合は、設定を無効にしておくか、アンインストールすることを検討してください。
対処7: Originクライアントを再インストールする
ここまでの対処法を試してもOriginクライアントが起動できない場合は、Originクライアントのアプリケーションが破損していることが考えられます。
そのため、Originクライアントを一度アンインストールしてから、再インストールを試してみてください。Originクライアントを再インストールするには、以下の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「アプリと機能」を選択します。
- 右ペインのアプリ一覧で、「Origin」を選択して「アンインストール」をクリックします。
- 確認ポップアップが表示されたら「アンインストール」をクリックします。
- ウィザードが起動した場合は、案内に従ってアンインストールを完了します。
- アンインストールが完了したら、PCを再起動します。
- PCが再起動したら、『Originの公式ダウンロードページ』にアクセスして、最新のインストーラーをダウンロードします。
- インストーラーを実行して、通常の手順でインストールを行ってください。
Originクライアントを再インストールできたら、正常に起動できるようになったか確認してください。
対処8: Windowsを最新バージョンにアップデートする
Windowsやデバイスドライバーのバージョンが古く不具合があることが原因で、Originクライアントが起動しないケースが考えられます。
そのため、Windowsのアップデートを確認して、新しい更新プログラムがある場合はインストールしてください。WindowsUpdateを実行するには、以下の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「更新とセキュリティ」をクリックします。
- 右ペインで「更新プログラムのチェック」をクリックします。
- 新しい更新プログラムが見つかった場合は、自動でインストールされます。
- 「再起動」や「ダウンロード」のボタンが表示されている場合は、クリックして更新プログラムを適用してください。
- インストールが完了したら、Windowsが最新の状態になったことを確認します。
WindowsUpdateを実行して最新の更新プログラムをインストールできたら、Originクライアントを正常に起動できるようになったか確認してください。
対処9: 最新のグラフィックドライバーをインストールする
グラフィックドライバーのバージョンが古いことが原因で、Originクライアントが正常に起動しないケースが考えられます。
そのため、最新のグラフィックドライバーをインストールすることで、問題が解決する可能性があります。最新のグラフィックドライバーをインストールするには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」を選択します。
- デバイスマネージャーが起動したら、「ディスプレイアダプタ」のツリーを展開します。
- 「グラフィックドライバー名」を右クリックして「デバイスのアンインストール」を選択します。
- 警告が表示されたら、再度「アンインストール」をクリックします。
- ドライバーをアンインストールできたら、グラフィックボードのメーカーのドライバダウンロードページにアクセスします。
- 使用しているグラフィックボードの型番で検索し、最新版のドライバーファイルをダウンロードします。
- 使用しているグラフィックボードの型番が不明な場合は、『PCのスペック(性能)や構成を確認する方法 – Windows10【メモリ/CPU/グラボ】』にページを参考にしてください。
- ダウンロードしたファイルをダブルクリックして展開し、フォルダ内の実行ファイルをダブルクリックします。
- インストールウィザードにしたがってグラフィックドライバーをインストールします。
- NVIDIAの場合は、インストールのオプションで「カスタムインストール」→「クリーンインストール」を選択します。
最新のグラフィックドライバーをインストールできたらPCを再起動してから、Originクライアントを正常に起動できるようになったか確認してください。
対処10: DNSキャッシュをクリアする
コンピュータのDNSキャッシュに問題があることが原因で、Originクライアントの起動に失敗して画面が真っ白になるケースがあります。
そのため、コンピュータのDNSキャッシュをクリアすることで、起動に問題が解決する可能性があります。DNSキャッシュをクリアするには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「Windows PowerShell(管理者)」を選択します。
- ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」をクリックします。
- 以下のコマンドを入力して、Enterキーで実行します。
ipconfig/flushdns
- コマンドが実行できたら、Windows PowerShellを閉じます。
DNSキャッシュをクリアできたら、Originクライアントを再起動してウィンドウが正常に開くか確認してください。
対処11: Hostファイルをリセットする
WindowsのHostファイルに問題があることが原因で、Originクライアントがネットワークに接続できず正常に起動できないケースが考えられます。
Hostファイルは通常編集することはありませんが、ネットワーク関連のアプリケーションによって設定が書き換えられている場合があります。
そのため、Hostファイルを手動でリセットして、Originクライアントが起動しないか確認してみてください。Hostファイルを手動でリセットするには、以下の手順で作業してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「エクスプローラー」を選択します。
- エクスプローラーで、次のパスの「etc」フォルダを開きます。
C:\Windows\System32\drivers\etc
- バックアップを作成するために「hosts」ファイルを右クリック→「コピー」して、デスクトップなどにコピーを作成しておきます。
- 「hosts」ファイルを右クリックして、「プログラムから開く」を選択します。
- 「このファイルを開く方法を選んでください」のウィンドウで、「メモ帳」を選択してから「OK」をクリックします。
- メモ帳が起動し、hostsファイルのソースが表示されます。内容をすべて消去してから、次のソースをコピーして貼り付けてください。
# Copyright (c) 1993-2009 Microsoft Corp. # # This is a sample HOSTS file used by Microsoft TCP/IP for Windows. # # This file contains the mappings of IP addresses to host names. Each # entry should be kept on an individual line. The IP address should # be placed in the first column followed by the corresponding host name. # The IP address and the host name should be separated by at least one # space. # # Additionally, comments (such as these) may be inserted on individual # lines or following the machine name denoted by a '#' symbol. # # For example: # # 102.54.94.97 rhino.acme.com # source server # 38.25.63.10 x.acme.com # x client host # localhost name resolution is handled within DNS itself. # 127.0.0.1 localhost # ::1 localhost
- メモ帳ウィンドウの左上にある「ファイル」→「上書き保存」を選択して保存します。
- 上書き保存ができない場合は、「hosts」ファイルを一旦デスクトップなどにコピーして、同様の手順で内容を初期化してください。初期化した「hosts」ファイルを作成できたら、ファイルを置き換えてください。
Hostファイルの内容をリセットできたら、PCを再起動して設定を反映してください。PCを再起動できたら、Originクライアントが正常に起動するか確認してください。