WindowsのPCでFF14を起動すると、突然「DirectXで致命的なエラーが発生しました。(11000002)」と表示されてクライアントがフリーズ、またはクラッシュしてしまう場合があります。
このDirectXエラーは、FF14を起動するタイミングで発生することが多いですが、ゲームのプレイ中に突然発生してゲームが頻繁に落ちてしまうケースもあります。
本記事では、PC版のFF14で致命的なDirectXエラーが発生する時の対処方法について詳しく紹介します。対処内容は、Windows、またはSteamのFF14を想定しています。
この記事の内容
対処1: 最新のグラフィックドライバーをインストールする
グラフィックドライバーのバージョンが古く不具合があることが原因で、FF14で致命的なDirectXエラーが発生するケースが考えられます。
そのため、最新のグラフィックドライバーをインストールすることで、DirectXエラーが解決する可能性があります。
最新のグラフィックドライバーをインストールするには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」を選択します。
- 「ディスプレイアダプター」のツリーを展開します。
- 「グラフィックドライバー名」を右クリックして「デバイスのアンインストール」を選択します。
- 確認ダイアログが表示されたら、「アンインストール」をクリックします。
- ドライバーをアンインストールできたら、グラフィックボードのメーカーのドライバダウンロードページにアクセスします。
- 使用しているグラフィックボードの型番で検索し、最新版のドライバーファイルをダウンロードします。
- 使用しているグラフィックボードの型番が不明な場合は、『PCのスペック(性能)や構成を確認する方法 – Windows10【メモリ/CPU/グラボ】』にページを参考にしてください。
- グラフィックドライバーが見つからない場合は、そのままPCを再起動してください。
- ダウンロードしたファイルをダブルクリックして展開し、フォルダ内の実行ファイルをダブルクリックします。
- インストールウィザードにしたがってグラフィックドライバーをインストールします。
- NVIDIAの場合は、インストールのオプションで「カスタムインストール」→「クリーンインストール」を選択します。
- ドライバーのインストールが完了したら、PCを再起動します。
最新のグラフィックドライバーをインストールしてPCを再起動できたら、FF14を起動してDirectXエラーが発生しなくなったか確認してください。最新のグラフィックドライバーでもエラーが発生する場合は、次の対処方法に進んでください。
対処2: 仮想フルスクリーンモードで起動する
使用しているグラフィックボードによっては、FF14をフルスクリーンモードで起動すると、致命的なDirectXエラーが発生することがあります。
上記の問題は、FF14のゲームクライアントを仮想フルスクリーンモードで起動することで回避できる可能性があります。仮想フルスクリーンモードで起動できた場合は、ショートカットキーを入力してフルスクリーンに切り替えることもできます。
FF14を仮想フルスクリーンモードで起動するには、以下の手順でコンフィグファイルの内容を書き換えてください。
- エクスプローラーを起動します。
- 左ペインで、「ドキュメント」フォルダを開きます。
- 「My Games」フォルダを開きます。
- 「FINAL FANTASY XIV ~」のフォルダを開きます。
- 「FFXIV.cfg」を右クリックして「プログラムから開く」を選択します。
- 「メモ帳」を選択して「OK」をクリックします。
- メモ帳が見つからない場合は、「その他のアプリ」をクリックしてください。
- 「FFXIV.cfg」の内容をメモ帳で開けたら、「ScreenMode」の数値を「1」から「2」に変更します。
- 「ファイル」→「上書き保存」を選択して、ファイルを保存します。
以上の手順で、FF14を仮想フルスクリーンモードで起動する設定に変更できます。
設定を変更できたら、FF14を起動してエラーが発生しないか確認してください。エラーが回避できた場合は、「Alt + Enter」キーを入力してフルスクリーンモードに切り替えることもできます。
対処3: DirectXのバージョンを9に切り替える
FF14では、使用するDirectXのバージョン(9と11)をランチャーアプリから切り替えることができます。
致命的なDirectXエラーはDirectX11で発生しやすいため、DirectX9に切り替えることで問題が改善する可能性があります。
FF14をDirectX9で起動するには、以下の手順で操作してください。
- FF14のランチャーアプリを起動します。
- 右上にある「設定ボタン(ギアアイコン)」をクリックします。
- 「DirectX 11 モード」のスイッチを「オフ」に切り替えます。
- 補足: Steam版のFF14の場合は、以下の手順で設定を変更してください。
- Steamを起動して「ライブラリ」をクリックします。
- ゲーム一覧で「FINAL FANTASY XIV ~」を右クリックして「プロパティ」を選択します。
- 「一般」タブを開いて「起動設定」をクリックします。
- 以下のコマンドを追加して「OK」をクリックします。
-dx9
- 補足: Steam版のFF14の場合は、以下の手順で設定を変更してください。
以上の手順で、FF14をDirectX9で起動することができます。設定を変更できたら、FF14を起動してDirectXエラーが解決したか確認してください。
対処4: WindowsUpdateを実行する
DirectXのバージョンが古いことが原因で、FF14で致命的なDirectXエラーが発生するケースが考えられます。
DirectXの最新バージョンはWindowsUpdateによって配信されます。そのため、WindowsUpdateを実行して、Windowsが最新の状態になっているか確認してください。
WindowsUpdateを実行して、Windowsをアップデートするには、以下の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「更新とセキュリティ」をクリックします。
- 右ペインで「更新プログラムのチェック」をクリックします。
- 新しい更新プログラムが見つかった場合は、自動でインストールされます。
- 「再起動」や「ダウンロード」のボタンが表示されている場合は、クリックして更新プログラムを適用してください。
- インストールが完了したら、Windowsが最新の状態になったことを確認します。
Windowsを最新版にアップデートできた場合は、PC再起動後にFF14を起動してDirectXエラーが解決したか確認してください。
対処5: オーバーレイ機能を無効にする
Windowsのゲームバー機能やSteamのオーバーレイ機能が原因で、FF14で致命的なDirectXエラーが発生することがあります。
そのため、上記のオーバーレイ機能を無効にしてDirectXエラーが回避できないか確認してみてください。
オーバーレイ機能を無効にする手順は、それぞれ以下の通りです。
- Windowsゲームバーを無効にする:
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- Windowsの設定が開いたら「ゲーム」をクリックします。
- 左ペインで「Xbox Game Bar」をクリックします。
- 右ペインで「Xbox Game Barを有効にします」のスイッチを「オフ」に切り替えます。
- Steamオーバーレイを無効にする:
- Steamを起動して、「Steam」→「設定」の順にクリックします。
- 左のメニューで「ゲーム中」をクリックします。
- 右ペインで「ゲーム中にSteamオーバーレイを有効にする」のチェックを外して「OK」をクリックします。
オーバーレイ機能を無効にできたら、FF14を起動してDirectXエラーが発生しなくなったか確認してください。
対処6: マルチGPUシステムを無効にする
PCに複数のグラフィックボードを搭載している場合は、マルチGPUシステムが原因で、FF14起動時に致命的なDirectXエラーが発生するケースがあります。
そのため、マルチGPUシステムを無効にして、FF14のDirectXエラーが解決しないか確認してください。
マルチGPUシステムであるNVIDIA SLI、AMD Crossfireを無効にする手順は、それぞれ以下の通りです。
NVIDIA SLIを無効にする
PCにNVIDIAのグラフィックボードを搭載している場合は、以下の手順でSLIを無効にしてください。
- デスクトップの何もない場所を右クリックして、「NVIDIAコントロールパネル」を選択して起動します。
- 左ペインの「3D設定」のツリーを展開して、「SLI、Surround、PhysXの設定」を選択します。
- 右ペインで「SLIを無効にする」を選択して「適用」をクリックします。
AMD Crossfireを無効にする
PCにAMDのグラフィックボードを搭載している場合は、以下の手順でAMD Crossfireの機能を無効にしてください。
- 「Windowsマーク」をクリックして、アプリ一覧から「RADEON SETTINGS」を選択して起動します。
- 「ゲーム」→「グローバル設定」を開きます。
- 「AMD Crossfire」のスイッチを「オフ」に変更します。
SLI、またはCrossfireを無効にできたら、FF14を起動し直してDirectXエラーが発生しなくなったか確認してください。
対処7: サウンドの拡張機能を無効にする
Windowsのサウンドの拡張機能が原因で、FF14の起動時に致命的なDirectXエラーが発生することを一部のユーザーが報告しています。
そのため、サウンドの拡張機能の設定を確認して、有効になっている場合は無効にしてみてください。サウンドの拡張機能を無効にするには、以下の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「システム」を選択します。
- ウィンドウ左側のメニューで、「サウンド」をクリックします。
- 「関連設定」の「サウンドコントロールパネル」をクリックします。
- サウンドデバイスを右クリック→「プロパティ」を選択します。
- 「音の明瞭化」タブを開きます。
- 環境によっては「拡張機能」または「Enhancements」と表示されることがあります。
- 利用可能なサウンド効果の一覧が表示されます。全てのチェックボックスのチェックを外します。
- 設定を変更したら「適用」ボタンをクリックしてから「OK」ボタンをクリックします。
サウンドの拡張機能を無効にできたら、FF14を起動してDirectXエラーが解決したか確認してください。
対処8: グラフィックドライバーのレジストリを変更する
グラフィックドライバーのレジストリを変更することで、致命的なDirectXエラーを回避できることを一部のユーザーがFF14に報告しています。
そのため、ここまでの対処方法で解決しない場合は、グラフィックドライバーのレジストリの変更を試してみてください。
ただし、レジストリを変更するとWindowsで予期せぬシステムトラブルが発生する恐れがあるため、変更前にバックアップを取ることをおすすめします。
グラフィックドライバーのレジストリを変更するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- または、「Windows + R」キーを入力することでも同様の操作ができます。
- 「regedit」と入力して「OK」をクリックします。
- レジストリエディタが起動したら、左ペインのツリーを展開して以下のレジストリキーにアクセスします。
コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\GraphicsDrivers
- 左ペインで「GraphicsDrivers」を右クリックして「エクスポート」を選択し、レジストリのバックアップを保存しておきます。
- 左ペインで「GraphicsDrivers」を選択した状態で、右ペインの一覧に以下の値があるか確認します。
- TdrLevel
- TdrDelay
- TdrDdiDelay
- 値がない場合は、右ペインの何もない場所を右クリックして「新規」→「DWORD(32ビット)値」を選択して、上記の名前の値を作成してください。
- それぞれの値をダブルクリックして開いて、値のデータを「0」に変更して「OK」をクリックします。
- 全ての値のデータを変更できたら、PCを再起動してレジストリを反映します。
グラフィックドライバーのレジストリを変更してPCを再起動できたら、FF14を起動して致命的なDirectXエラーが解決したか確認してください。
レジストリを変更して万が一問題が起きた場合は、バックアップしたレジストリファイルを開いてレジストリを復元してください。