ノートパソコンが100%に充電されない/できない時の対処法 – Windows

ノートパソコンのバッテリーが100に充電されない

Windowsのノートパソコンを充電しても、長時間充電したはずがバッテリーが100%まで充電されないケースがあります。

この問題はある日突然発生することもありますが、毎回バッテリーの残量が80%になると充電が止まるケースも多いです。

本記事では、ノートパソコンが100%に充電されない/できない時の対処法について詳しく紹介します。対処内容はWindows10/Windows11を想定しています。

対処1: 充電アダプターの接続を確認する

充電アダプターの接続が充電中に緩んでしまったことが原因で、ノートパソコンのバッテリーが100%まで充電されないケースが考えられます。

そのため、まずは充電アダプターがノートパソコンとコンセントにしっかり接続されているか確認してください。充電アダプター側のコードもしっかり奥まで刺さっているか確認してください。

充電アダプターの接続に問題がないにも関わらず、バッテリーが100%まで充電されない場合は次の対処方法に進んでください。

対処2: 充電モードを変更する

ノートパソコンによっては、いたわり充電モードやバッテリーセーフモードなどのバッテリー寿命を伸ばすためのモードがオンになっている場合があります。

これらの充電モードがオンになっていると、バッテリーの寿命を伸ばすために充電が75%〜80%で自動的に止まります。

そのため、充電が80%で止まってしまう場合は、充電モードをフル充電モードに変更できないか確認してください。

充電モードを変更するには、メーカーが提供するユーティリティアプリを開いてバッテリーの設定から変更できることが多いです。詳しい変更手順は、ノートパソコンのメーカーによって異なるためマニュアルやヘルプページ等を参考にしてください。

対処3: 電源のトラブルシューティングツールを実行する

Windowsに標準で実装されている電源のトラブルシューティングツールを実行することで、ノートパソコンの充電の問題が解決する可能性があります。

電源のトラブルシューティングツールを実行するには、以下の手順で操作してください。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
  2. 左ペインで「システム」を選択して、右ペインの「トラブルシューティング」をクリックします。
    • Windows10の場合は、「更新とセキュリティ」を選択して「トラブルシューティング」をクリックしてください。
  3. 「その他のトラブルシューティングツール」をクリックします。
    • Windows10の場合は、「追加のトラブルシューティングツール」をクリックします。
  4. 「電源」の「実行する」ボタンをクリックします。
    • Windows10の場合は、「電源」を選択して「トラブルシューティングツールの実行」をクリックします。
  5. 案内に従って電源の問題を修正します。

トラブルシューティングツールを実行して問題を修正できたら、バッテリーが100%まで充電されるようになったか確認してください。

対処4: 外付けの外部デバイスを全て取り外す

ノートパソコンにUSBで接続している外部デバイスが原因で、バッテリーが100%まで充電されないケースが考えられます。

そのため、外付けの外部デバイスを接続している場合は、全てのデバイスを取り外してください。

全ての外部デバイスを取り外せたら、充電ケーブルを接続して100%まで充電されるようになったか確認してください。

対処5: 充電するコンセントを変更する

ノートパソコンの充電アダプターを接続しているコンセントに問題があることが原因で、バッテリーが100%まで充電されないケースが考えられます。

そのため、充電アダプターを別のコンセントに接続して、100%まで充電できないか確認してみてください。

対処6: バッテリーを取り外して放電する

ノートパソコンの内部に余分あ電気が帯電していることが原因で、バッテリーが100%まで正常に充電されないケースが考えられます。

そのため、ノートパソコンからバッテリーを取り外して放電処置を行うことで、充電の問題が解決する可能性があります。バッテリーを取り外して放電するには、以下の手順で行なってください。

  1. ノートパソコンの電源を切って、充電ケーブルを抜きます。
  2. ノートパソコンからバッテリーを取り外します。
    • バッテリーを取り外せないノートパソコンの場合は、この対処を行えないため次の対処を試してください。
  3. ノートパソコンの「電源ボタン」を30秒以上長押しします。
  4. ノートパソコンにバッテリーを取り付けます。
  5. ノートパソコンに充電ケーブルを接続して、電源を入れます。

ノートパソコンの放電を行えたら、バッテリーが100%になるまでフル充電できるようになったか確認してください。

対処7: バッテリー残量を0%にしてフル充電する

ノートパソコンのバッテリーが取り外せない場合は、バッテリー残量を0%にしてフル充電することで充電の問題が解決する可能性があります。

バッテリー残量を0%にしてフル充電するには、次の手順で行ってください。

  1. ノートパソコンの電源を入れて、充電ケーブルを抜きます。
  2. 「Windowsマーク」を右クリックして「電源オプション」を選択します。
  3. Windows11の場合は、「画面とスリープ」をクリックします。
  4. 「バッテリー駆動時に、次の時間が経過した後にデバイスをスリープ状態にする」のセレクトボックスをクリックして「なし」を選択します。
  5. ノートパソコンをそのまま使用するか放置して、バッテリー残量を0%にして電源が切れるのを待ちます。
  6. ノートパソコンに充電ケーブルを接続して充電します。

上記の手順でノートパソコンを充電できたら、バッテリーが100%までフル充電できるようになったか確認してください。

対処8: バッテリーのデバイスドライバーを再インストールする

バッテリーのデバイスドライバーに問題が起きていることが原因で、ノートパソコンのバッテリーを100%まで充電できないケースが考えられます。

そのため、バッテリーのデバイスドライバーを再インストールすることで、問題が解決する可能性があります。バッテリーのデバイスドライバーを再インストールするには、以下の手順で操作してください。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」を選択します。
  2. 「バッテリー」のツリーをクリックして展開します。
  3. 「Microsoft ACPI-Compliant Control Method Battery」を右クリックして「デバイスのアンインストール」を選択します。
  4. 「アンインストール」をクリックします。
  5. PCを再起動します。再起動後、バッテリーのデバイスドライバーが自動で再インストールされます。

バッテリーのデバイスドライバーを再インストールできたら、ノートパソコンのバッテリーを100%まで充電できるようになったか確認してください。

対処9: 別の充電器に交換する

ノートパソコンの充電器のケーブル、または充電器自体が破損していることが原因で、バッテリーを100%まで充電できないケースが考えられます。

充電ケーブルを動かすと充電されたり、されなかったりする場合は、ケーブルが断線しかかっていることが考えられます。

そのため、可能であれば別の充電器に交換してバッテリーが100%まで充電されないか確認してみてください。

対処10: バックグラウンドアプリを無効にする

電力消費の高いアプリケーションがバックグラウンドで実行されていることが原因で、バッテリーが100%まで充電されないケースが考えられます。

そのため、バックグラウンドで動作するアプリを全て無効化して問題が解決しないか確認してみてください。バックグラウンドアプリを無効にするには、以下の手順で操作してください。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
  2. 「アプリ」をクリックします。
  3. 「スタートアップ」をクリックします。
  4. 右ペインのアプリ一覧で、「バックグラウンド実行が不要なアプリ」のスイッチを全て「オフ」に切り替えます。
  5. PCを再起動して設定を反映します。

バックグラウンドアプリを無効にできたら、バッテリーを100%まで充電できるようになったか確認してください。

問題が解決した場合は、バックグラウンドアプリに問題があるため、スタートアップを一つずつオンに戻して原因のアプリを特定してください。原因のアプリが見つかった場合は、そのままスタートアップを無効化するか、アプリのアンインストールを検討してください。

解決しない場合

ここまでの対処方法を試してもノートパソコンのバッテリーが100%まで充電されない場合は、バッテリー自体が劣化しているケースが考えられます。

特に2年以上経過したノートパソコンを使用している場合は、使用頻度によってはバッテリーが劣化していることが考えられます。バッテリーの劣化は、以下の手順で調べることができます。

  1. 「Windowsマーク」をクリックして「cmd」と入力します。
  2. 検索結果の一覧から「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
  3. ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」をクリックします。
  4. 以下のコマンドを入力してEnterキーで実行します。
    powercfg /batteryreport /output c:\battery_report.html
    • 「/output 」の後に出力先のファイルパスを指定します。
    • コマンドを実行したときにエラーが発生する場合は、バッテリーが故障していることが考えられます。
  5. バッテリーレポートが出力先に保存されます。出力先のディレクトリにアクセスして、「battery-report.html」を開きます。
  6. 「Battery capacity history」の最新の日付の「FULL CHARGE CAPACITY(満充電時の容量)」を確認します。
    • 満充電時の容量が「DESIGN CAPACITY(設計容量)」に対して80%未満になっている場合は、バッテリーが劣化していると判断できます。

バッテリーが劣化している場合は、ノートパソコンのメーカーから新品のバッテリーを購入するか、バッテリーの交換を依頼してください。ノートパソコンのモデルがかなり古い場合は、パソコン自体の買い替えも検討してください。

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