iPhone/iPadでは、Safariの閲覧履歴を設定アプリから削除することができます。
しかし、Safariの閲覧履歴を削除しようとしても、「履歴とWebサイトデータを消去」のボタンがグレーアウトしていたり、履歴を消去しても履歴が消えずに残ってしまうケースがあります。
本記事では、iPhone/iPadでSafariの閲覧履歴を消去/削除できない時の対処法について詳しく紹介します。
この記事の内容
Safariの閲覧履歴の消去/削除方法
Safariの閲覧履歴は設定アプリから削除できます。基本的な削除手順は以下の通りです。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「Safari」をタップします。
- 「履歴とWebサイトデータを消去」をタップします。
- 確認ポップアップが表示されたら、「履歴とデータを消去」をタップします。
- タブを閉じる確認ポップアップが表示されたら「タブを閉じる」を選択します。
以上の手順で、Safariの閲覧履歴をすべて削除することができます。
上記の操作を行なっても「履歴とWebサイトデータを消去」のボタンがグレーアウトしていて押せなかったり、消去しても履歴が残ってしまっている場合は、以下の対処方法を試してみてください。
対処1: コンテンツとプライバシーの制限をオフにする
Safariの「履歴とWebサイトデータを消去」のボタンがグレーアウトしていて削除できない場合は、スクリーンタイムによってSafariの操作に制限が掛かっていることが考えられます。
そのため、スクリーンタイムのコンテンツとプライバシーの制限設定を確認して、Safariの操作を許可するか制限自体を無効化してください。具体的な手順は、以下の通りです。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「スクリーンタイム」をタップします。
- 「コンテンツとプライバシーの制限」をタップします。
- 補足: 「コンテンツとプライバシーの制限」のスイッチを「オフ」にして、コンテンツとプライバシーの制限を完全に解除することもできます。
- 「コンテンツ制限」をタップします。
- 「Webコンテンツ」をタップします。
- 「無制限アクセス」を選択します。
Safariのコンテンツとプライバシーの制限を解除できたら、再度「設定」→「Safari」の画面を開いて「履歴とWebサイトデータを消去」が押せるようになったか確認してください。
対処2: iCloudのSafariの同期をオフにする
iPhoneやiPad、Macなどの別のAppleデバイスを持っている場合は、iCloudによってSafariの閲覧履歴が同期されてしまい削除できないケースが考えられます。
そのため、別のAppleデバイスのSafariの履歴が不要な場合は、iCloudのSafariの同期をオフにしてください。iCloudのSafariの同期をオフにするには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 最上部の「AppleIDのユーザー名」をタップします。
- 「iCloud」をタップします。
- 「Safari」のスイッチを「オフ」に切り替えます。
- Safariの同期データの確認ポップアップが表示されたら「iPhone/iPadに残す」を選択します。
iCloudのSafariの同期をオフにできたら、再度「設定」→「Safari」の画面から「履歴とWebサイトデータを消去」をタップして履歴を削除してください。履歴を削除できたら、Safariで履歴が表示されなくなったことを確認してください。
対処3: Safariのリーディングリストを削除する
Safariのリーディングリストに追加されているページが履歴に表示されているケースが考えられます。
そのため、履歴を削除しても残っているように見える場合は、Safariのリーディングリストのデータをすべて削除してみてください。Safariのリーディングリストを削除するには、以下の手順で操作します。
- 「Safari」を開きます。
- 画面下部の「本アイコン」をタップします。
- 「リーディングリスト(メガネアイコン)」タブを開きます。
- 左下に「すべて表示」が表示されている場合はタップします。
- リーディングリストの項目を左方向にスワイプして「削除」をタップします。
- 複数のリーディングリストを削除したい場合は、右下の「編集」をタップしてリーディングリストを選択し、左下の「削除」をタップします。
Safariのすべてのリーディングリストを削除できたら、履歴のデータが完全に削除されたことを確認してください。
対処4: iPhone/iPadを再起動する
Safariやシステム、スクリーンタイム、設定アプリなどに一時的な不具合が発生していることが原因で、Safariの閲覧履歴を削除できないケースが考えられます。
そのため、iPhone/iPadの電源を一度切って再起動することで、履歴を削除できない問題が解決する可能性があります。iPhone/iPadを再起動するには、以下の手順で操作してください。
- 「スリープボタン」と「音量調整ボタン」を同時に長押しして、電源オフスライダーをドラッグします。
- ホームボタンがある機種の場合は、「スリープボタン」を長押しして、電源オフスライダーをドラッグします。
- 「電源ボタン」を長押しして電源を入れます。
iPhone/iPadを再起動できたら、Safariの閲覧履歴を正常に削除できるようになったか確認してください。
対処5: Webサイトデータを手動で削除する
「履歴とWebサイトデータを消去」からSafariの履歴を削除しても履歴が残っている場合は、Webサイトデータを手動で削除できないか試してみてください。
SafariのWebサイトデータを手動で削除するには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「Safari」をタップします。
- 一番下までスクロールして「詳細」をタップします。
- 「Webサイトデータ」をタップします。
- 一番下までスクロールして「全Webサイトデータを削除」をタップします。
- 個別に削除したい場合は、右上の「編集」をタップして各サイトデータの左に表示される「-アイコン」をタップして削除します。
- 確認ポップアップが表示されたら「今すぐ削除」をタップします。
以上の手順で、SafariのWebサイトデータを手動で削除できます。削除ができたら、Safariを開いて履歴が完全に削除されたことを確認してください。
対処6: 特定の手順でWebサイトデータを削除する
Safariの履歴を削除しても特定のWebサイトの履歴だけが削除できないケースがあります。また、Webサイトデータを手動で削除しても、サイトデータが消えないケースもあります。
この問題が起きる原因は不明ですが、一部のユーザーは特定の手順で操作することでWebサイトデータを削除できることを報告しています。そのため、特定のWebサイトの履歴だけが残ってしまう場合は、以下の手順で削除できないか試してみてください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「Safari」をタップします。
- 「すべてのCookieをブロック」のスイッチが「オフ」になっている場合は「オン」に切り替えます。
- 「履歴とWebサイトデータを消去」をタップします。
- 確認ポップアップが表示されたら、「履歴とデータを消去」をタップします。
- 一番下までスクロールして「詳細」をタップします。
- 「Webサイトデータ」をタップします。
- 「すべてのサイトを表示」をタップして、残っているサイトデータを表示します。
- Safariで残っているサイトデータのウェブサイトにアクセスして、以下の手順でサイトデータを手動で削除します。
- ホーム画面に戻って「Safari」を開き、残っているサイトデータのウェブサイトにアクセスします。
- ウェブサイトにアクセスするには、アドレスバーにサイトデータのドメインURL(itojisan.xyzなど)を入力してください。
- 「設定」アプリのWebサイトデータの画面に戻ります。
- Safariでアクセスしているウェブサイトのサイトデータを左方向にドラッグして「削除」をタップします。
- 左上を「詳細」→「Safari」の順にタップして、Safariの最初の設定画面に戻ります。
- 画面下端から中央に向かってスワイプし指を離してマルチタスク画面を開き、「Safari」を上方向にスワイプして終了します。
- iPhone8以前の場合は、ホームボタンを2回素早く押してマルチタスク画面を開いてください。
- 「詳細」→「Webサイトデータ」の順にタップし、削除したウェブサイトのサイトデータがある場合は左方向にドラッグして再度「削除」をタップします。
- 画面下端から中央に向かってスワイプし指を離してマルチタスク画面を開き、「設定」アプリを上方向にスワイプして終了します。
- iPhone8以前の場合は、ホームボタンを2回素早く押してマルチタスク画面を開いてください。
- ホーム画面に戻って「Safari」を開き、残っているサイトデータのウェブサイトにアクセスします。
- 残っているサイトデータを同じ手順ですべて削除します。
すべてのウェブサイトでサイトデータを削除できたら、Safariを開いてすべての履歴が完全に消えたことを確認してください。
対処7: すべてのCookieをブロックする
Safariで使用しているCookieが原因で、一部の履歴が削除されず残ってしまうケースが考えられます。
そのため、SafariですべてのCookieをブロックすることで、履歴が完全に削除される可能性があります。ただし、Cookieをブロックしてしまうと、ウェブサイトによっては正しく表示されなかったり、機能しなくなってしまう場合があるため、履歴を削除した後で設定を元に戻してください。
SafariですべてのCookieをブロックするには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「Safari」をタップします。
- 「すべてのCookieをブロック」のスイッチを「オン」に切り替えます。
- 確認ポップアップが表示されたら「すべてブロック」をタップします。
SafariのCookieをブロックできたら、「設定」→「Safari」の画面から「履歴とWebサイトデータを消去」をタップして全ての履歴を削除してください。
Safariの全ての履歴を削除できたら、同じ手順で「すべてのCookieをブロック」のオプションを「オフ」に戻してください。
対処8: すべての設定をリセットする
ここまでの対処方法を試してもSafariの履歴が削除できない場合は、iPhone/iPadの何らかの設定に問題が起きていることが考えられます。
そのため、iPhone/iPadのすべての設定をリセットすることを検討してください。ただし、すべての設定をリセットしてもアプリやデータが削除されることはありませんが、設定が工場出荷時の状態に戻る点に注意してください。
すべての設定をリセットするには、以下の手順で操作します。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「一般」をタップします。
- 「転送またはiPhone/iPadをリセット」をタップします。
- 「リセット」をタップします。
- 「すべての設定をリセット」をタップします。
- iPhone/iPadのパスコードを入力します。
- 「すべての設定をリセット」をタップします。確認画面が表示されたら「すべての設定をリセット」をタップしてください。
- 設定がリセットされてiPhone/iPadが再起動します。
iPhone/iPadのすべての設定をリセットできたら、「設定」→「Safari」の画面から「履歴とWebサイトデータを消去」をタップして履歴が正常に削除されたか確認してください。