Windows11/10のPCでカメラを使用しようとすると、「カメラが見つかりません エラーコード:0xa00f4244 <nocamerasareattached>」のエラーが発生することがあります。
このエラーは、標準のカメラアプリやGoogleMeetなどでノートパソコン内蔵のウェブカメラを使用する際に発生することが多いです。
本記事では、Windowsで「カメラが見つかりません: 0xa00f4244」エラーが出た時の対処法について詳しく紹介します。
この記事の内容
対処1: アプリのカメラのアクセスを許可する
アプリのカメラのアクセスが許可されていないことが原因で、特定のアプリで「カメラが見つかりません」エラーが発生するケースが考えられます。
そのため、アプリのカメラのアクセスを許可することで、エラーが解決する可能性があります。アプリのカメラのアクセスを許可するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。
- 「アプリのアクセス許可」の一覧で、「カメラ」をクリックします。
- 「カメラへのアクセス」のスイッチが「オン」になっていることを確認します。
- 「アプリにカメラへのアクセスを許可する」の一覧で、「エラーが出るアプリ」のスイッチを「オン」に切り替えます。
アプリのカメラのアクセスを許可できたら、アプリでカメラを使用してエラーが解決したことを確認してください。
対処2: セキュリティソフトを停止する
セキュリティソフトの機能によってカメラの使用がブロックされていることが原因で、「カメラが見つかりません」エラーが発生するケースが考えられます。
この問題はサードパーティのセキュリティソフトを使用している場合に発生することがあります。
そのため、セキュリティソフトの機能を停止してカメラのエラーが解決するか確認してみてください。セキュリティソフトの機能を停止するには、以下の手順で操作してください。
- タスクバー右側の通知領域(システムトレイ)の上矢印をクリックして、隠れているインジケーターを表示します。
- 「サードパーティのウイルス対策ソフトのアイコン」を右クリックして「停止」などのオプションを選択します。
セキュリティソフトの機能を停止できたら、その状態でアプリを起動しカメラが使用できるか確認してください。問題が解決した場合は、セキュリティソフトの設定でカメラに影響を与える機能を無効にしてください。
対処3: カメラのスイッチをオンにする
ノートパソコンを使用している場合は、機種によってはカメラの物理スイッチが搭載されていることがあります。
このカメラの物理スイッチがオフになっていると、内蔵カメラが無効になって「カメラが見つかりません」エラーが発生するケースが考えられます。
そのため、ノートパソコンの側面などを確認して、内蔵カメラのスイッチが存在する場合は「オン」になっているか確認してください。
対処4: カメラドライバーを更新する
カメラのデバイスドライバーが古いことが原因で、「カメラが見つかりません」エラーが発生するケースが考えられます。
そのため、カメラドライバーを最新バージョンにアップデートすることで、エラーが解決する可能性があります。カメラドライバーを更新するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」を選択します。
- デバイスマネージャーが起動したら、「カメラ(またはイメージングデバイス、システムデバイス)」のツリーを展開します。
- 「カメラドライバー名」を右クリックして「ドライバーの更新」を選択します。
- 「ドライバーを自動的に検索」をクリックします。
- 最新のドライバーが自動的にインストールされます。
- 既に最適なドライバーがインストールされていた場合は、「WindowsUpdateで更新されたドライバーを検索する」をクリックして、「更新プログラムのチェック」を実行してください。
カメラドライバーを更新できたら、アプリを起動してカメラのエラーが解決したことを確認してください。
対処5: カメラドライバーを再インストールする
カメラのデバイスドライバーに問題が起きていることが原因で、「カメラが見つかりません」エラーが発生するケースが考えられます。
そのため、カメラドライバーを一度削除してから再インストールすることで、エラーが解決する可能性があります。カメラドライバーを再インストールするには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」を選択します。
- デバイスマネージャーが起動したら、「カメラ(またはイメージングデバイス、システムデバイス)」のツリーを展開します。
- 「カメラドライバー名」を右クリックして「デバイスのアンインストール」を選択します。
- 確認ダイアログが表示されたら「アンインストール」をクリックします。
- PCを再起動すると、カメラドライバーが自動で再インストールされます。
カメラドライバーを再インストールできたら、アプリを起動してエラーが解決したか確認してください。
上記の手順でカメラドライバーを再インストールしてもエラーが解決しない場合は、メーカーの公式ページから最新のドライバーをダウンロードして再インストールしてください。具体的な手順は以下の通りです。
- カメラのメーカーの製品ページから最新のカメラドライバーをダウンロードしておきます。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」を選択します。
- デバイスマネージャーが起動したら、「カメラ(またはイメージングデバイス、システムデバイス)」のツリーを展開します。
- 「カメラドライバー名」を右クリックして「デバイスのアンインストール」を選択します。
- 確認ダイアログが表示されたら「このデバイスのドライバーを削除しようとしました」にチェックを入れて「アンインストール」をクリックします。
- オプションにチェックを入れるとPCからドライバーが完全に削除される点に注意してください。
- ダウンロードしておいた最新のカメラドライバーをインストールします。
カメラドライバーを再インストールできたら、再度アプリを起動してエラーが解決したか確認してください。
対処6: レジストリを変更する
Windowsのレジストリを変更することで、「カメラが見つかりません」エラーが解決する可能性があります。ただし、レジストリを編集するとWindowsの動作に問題が起きる恐れがあるため、必ずバックアップを取ってから行なってください。
「カメラが見つかりません」エラーをレジストリを変更して解決するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 名前に「regedit」と入力して「OK」をクリックします。
- 左ペインのツリーを展開するか、アドレスバーを使って以下のキーにアクセスします。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\Microsoft\Windows Media Foundation\Platform
- Windowsが32ビットの場合は、以下のキーにアクセスしてください。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows Media Foundation\Platform
- Windowsが32ビットの場合は、以下のキーにアクセスしてください。
- 「Platform」キーを右クリックして「エクスポート」を選択し、レジストリのバックアップを保存しておきます。
- 「Platform」キーを右クリックして「新規」→「DWORD(32ビット)値」を選択します。
- 作成したキーの名前を「EnableFrameServerMode」に変更します。
- 「EnableFrameServerMode」の値をダブルクリックして開きます。
- 値のデータが「0」になっていることを確認して「OK」をクリックします。
- PCを再起動してレジストリ設定を反映します。
レジストリを変更してPCを再起動できたら、カメラを使用するアプリを起動してエラーが解決したことを確認してください。
対処7: マルウェアをスキャンする
マルウェアによって「カメラが見つかりません: 0xa00f4244」エラーが発生することを一部のユーザーが報告しています。
そのため、ウィルススキャンを実行して危険なファイルまたはプログラムを削除してください。標準のWindowsセキュリティでウィルススキャンを実行するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。
- 「Windowsセキュリティ」をクリックします。
- 「Windowsセキュリティを開く」ボタンをクリックします。
- 「ウィルスと脅威の防止」をクリックします。
- 現在の脅威の項目で「スキャンのオプション」をクリックします。
- 「フルスキャン」を選択して「今すぐスキャン」をクリックします。
- ウィルススキャンが実行されるので1時間程度待ちます。
ウィルススキャンを実行してマルウェアを削除できたら、カメラを使用するアプリでエラーが発生しなくなったことを確認してください。
対処8: カメラアプリをリセットする
Windows標準のカメラアプリで「カメラが見つかりません」エラーが発生する場合は、カメラアプリの設定データなどに問題が起きていることが考えられます。
そのため、カメラアプリをリセットすることでエラーが解決する可能性があります。カメラアプリをリセットするには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「インストールされているアプリ」を選択します。
- アプリ一覧で、「カメラ」の右にある「3点アイコン」をクリックし「詳細オプション」を選択します。
- リセットの項目にある「リセット」ボタンをクリックします。
- 確認ポップアップが表示されたら「リセット」をクリックします。
カメラアプリをリセットできたら、カメラアプリを再起動してエラーが解決したことを確認してください。
対処9: カメラのトラブルシューティングを実行する
Windowsにはカメラの問題を自動的に修正するトラブルシューティングツールが実装されています。
そのため、カメラのトラブルシューティングツールを実行してエラーが解決しないか確認してみてください。カメラのトラブルシューティングツールを実行するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「システム」をクリックします。
- 「トラブルシューティング」をクリックします。
- 「その他のトラブルシューティングツール」をクリックします。
- 一覧から「カメラ」の「実行する」ボタンをクリックします。
- 案内に従ってカメラの修復を実行します。
カメラのトラブルシューティングツールを実行して問題を修正できたら、カメラのエラーが解決したことを確認してください。
対処10: BIOS/UEFIでカメラの有効を確認する
BIOS/UEFIの設定で内蔵カメラが無効になっていることが原因で、「カメラが見つかりません」エラーが発生するケースが考えられます。
そのため、BIOS/UEFIの設定で内蔵カメラが有効になっていることを確認してください。BIOS/UEFIでカメラを有効にするには、以下の手順で操作してください。
- PCを再起動するか、PCの電源を入れます。
- PCの起動画面でBIOSへのアクセス用の特定のキー(例: F2、F12、DEL、ESCなど)を繰り返し押します。
- 使用するキーはPCのメーカーやモデルによって異なるため、画面に表示される指示やPCのマニュアルを参照してください。
- BIOSのメニュー内で、「System Configuration」、「Advanced」、「詳細」などのメニューを選択します。
- 「Miscellaneous Devices(その他の内蔵デバイス)」を選択します。
- 一部のBIOSでは異なる名称で表示されることがあります。
- 「Oneboard Camera(内蔵カメラ)」の項目を「Enabled(有効)」に変更します。
- 「Exit(終了)」を選択して、「Save Changes and Reset(保存して再起動)」を選択します。
BIOS/UEFIの設定でカメラを有効にできたら、カメラを使用するアプリでエラーが発生しなくなったか確認してください。
解決しない場合
ここまでの対処方法を試しても「カメラが見つかりません」エラーが解決しない場合は、使用しているカメラがWindowsのバージョンに対応していないケースが考えられます。
カメラが使用できるかを確認するには、以下の手順でカメラドライバーの詳細を確認してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」を選択します。
- デバイスマネージャーが起動したら、「カメラ(またはイメージングデバイス、システムデバイス)」のツリーを展開します。
- 「カメラドライバー名」を右クリックして「プロパティ」を選択します。
- 「ドライバー」タブを開いて、「ドライバーの詳細」をクリックします。
- ドライバーファイルに「stream.sys」が含まれているか確認します。
ドライバーファイルに「stream.sys」が含まれている場合は、カメラがWindows11またはWindows10で使用できない場合があります。
カメラドライバーが古い場合は、最新のバージョンのカメラドライバーが提供されていないかメーカーの製品ページを再度確認してください。ドライバーが提供されていない場合は、新しい外付けのウェブカメラなどを使用することを検討してください。