Windows 10のPCでMicrosoft Storeを起動すると、「もう一度お試しください。サーバー側でエラーが発生しました。」や「ページを読み込めませんでした。」などのエラーが表示されるケースがあります。
上記のエラーが発生するとMicrosoft Storeを開けなくなるため、アプリケーションのダウンロードやアップデートができなくなってしまいます。
この記事では、Windows10でMicrosoft Storeが開かない/起動しない時の原因と対処法を紹介します。エラーが発生して困っている場合は、参考にしてみてください。
この記事の内容
- Microsoft Storeが起動しない原因
- 対処1: PCのインターネット接続を確認する
- 対処2: Microsoft Storeのトラブルシューティングツールを実行する
- 対処3: 地域とタイムゾーンの設定を合わせる
- 対処4: プロキシの設定を無効化する
- 対処5: Microsoft Storeのキャッシュをクリアする
- 対処6: Microsoft Storeを再登録する
- 対処7: Microsoft Storeインストールサービスの設定を確認する
- 対処8: Microsoft Storeをリセットする
- 対処9: Microsoft Storeのサーバー状況を確認する
- 対処10: Windows Updateを適用して最新の状態にする
- 対処11: ユーザープロファイルを再作成する
- 対処12: システムファイルを修復する
- 対処13: Windowsを再インストールする
- 関連ページ
Microsoft Storeが起動しない原因
Microsoft Storeが起動しない場合、主に次のような原因が考えられます。
- PCがネットワーク環境に問題がある
- Windowsの地域・タイムゾーンの設定に問題がある
- Microsoft Storeのアプリにエラーや不具合が発生している
- Microsoft Storeのサーバーに障害が起きている
- Windowsのシステムファイルが破損している
- アカウントのユーザープロファイルが破損している
上記のとおり、ネットワーク、Storeアプリ、Windowsのいずれかに原因があることが考えられます。
起動しない症状だけで原因を特定することはできないため、紹介する対処法を順番に試してみてください。
対処1: PCのインターネット接続を確認する
PCのインターネットの接続状況に問題があり、Microsoft Storeにアクセスできなくなっているケースが考えられます。
まずは、ブラウザなどを開いて正常にインターネットが利用できる状態か確認して下さい。
インターネットの接続が不安定の場合は、PCやネットワーク機器に一時的な問題が起きていることが考えられます。
一度PCとネットワーク機器の再起動を試してください。再起動をする具体的な機器は、次のとおりです。
- PC
- ONU(回線終端装置)、もしくはホームゲートウェイ
- Wi-Fiルーター(無線接続の場合)
- スイッチングハブ(ある場合)
インターネットへの接続に利用している機器は、一通り再起動することをおすすめします。
再起動が完了したらインターネットの接続を確認して、問題がなければMicrosoft Storeを起動してみて下さい。
インターネットの接続の問題が解決しない場合は、次のページも併せて参考にして下さい。
対処2: Microsoft Storeのトラブルシューティングツールを実行する
Microsoft Storeのアプリケーションに一時的な問題が起きていることが考えられます。
Microsoft Storeのエラーは、トラブルシューティングツールを実行することで解決できる可能性があります。
そのため、次の手順でトラブルシューティングツールの実行を試してみて下さい。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「更新とセキュリティ」をクリックします。
- 左ペインから「トラブルシューティング」を選択します。
- 右ペインで「Windows ストア アプリ」をクリックします。
- 「トラブルシューティングを実行」をクリックします。
- トラブルシューティングが実行されます。完了したら結果を確認します。
- 問題が検出された場合は修復を試みます。
MicrosoftStoreの問題が修復できた場合は、Microsoft Storeを再度起動して見て下さい。問題なく起動できれば修復完了です。
対処3: 地域とタイムゾーンの設定を合わせる
Windowsの地域設定やタイムゾーンの設定が合っていないことが原因でMicrosoft Storeが起動しないケースがあります。
そのため、以下の手順にしたがってWindowsの地域とタイムゾーンの設定が正しいか確認して下さい。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「時刻と言語」をクリックします。
- 左ペインから「日付と時刻」をクリックします。
- 右ペインで「時刻を自動的に設定する」のスイッチが「オン」になっていることを確認します。
- 右ペインでタイムゾーンを探し、プルダウンで「居住地のタイムゾーン」を選択します。
- 日本であれば「(UTC+09:00)大阪、札幌、東京」を選択して下さい。
- 続いて左ペインで「地域」をクリックします。
- 右ペインにある「国と地域」のプルダウンから居住地を選択します。
正しい地域とタイムゾーンが設定できたら、再度Microsoft Storeが正常に起動できないか検証して下さい。正常に起動しない場合は次の対処に進みます。
対処4: プロキシの設定を無効化する
Windowsのネットワーク設定でプロキシが有効になっていると、Microsoft Storeにアクセスする際にエラーが発生することがあります。
プロキシーの設定を変更した覚えがある場合は、次の手順でプロキシーの設定を無効化して下さい。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- Windowsの設定で「ネットワークとインターネット」をクリックします。
- 左ペインで「プロキシ」をクリックします。
- 手動プロキシセットアップの「プロキシサーバーを使う」のスイッチを「オフ」に変更します。
- スイッチが「オフ」になっていた場合は変更する必要はありません。
プロキシが有効になっていた場合は、設定変更後に再度MicrosoftStoreを起動してエラーが出ないか確認して下さい。
対処5: Microsoft Storeのキャッシュをクリアする
Microsoft Storeのキャッシュデータに問題があり、起動時にエラーが発生したり、起動できないケースがあります。
そのため、キャッシュデータを一度リセットすることでMicrosoft Storeが正常に起動できる可能性があります。
次の手順でMicrosoft Storeのキャッシュのクリアを試してみて下さい。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「Windows PowerShell(管理者)」を選択します。
- ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」をクリックします。
- 「wsreset.exe」と入力してEnterを押します。
- Microsoft Storeのキャッシュクリアが実行されるのでしばらく待ちます。
- プロセス実行中は何も表示されません。完了するまでしばらく待ちましょう。
- 完了するとMicrosoft Storeが自動的に起動します。
Microsoft Storeが正常に起動して、動作状況に問題がなければ様子を見て下さい。
キャッシュクリアが完了すると、Windows PowerShellが入力を受け付ける状態になります。この状態で、Microsoft Storeが自動起動しない場合は、次の対処に進んで下さい。
対処6: Microsoft Storeを再登録する
Microsoft Storeに原因不明の問題が起きている場合は、Storeアプリを再登録することで正常に起動できる可能性があります。
Microsoft Storeのアプリの再登録は、PowerShellを利用して次の手順で行います。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「Windows PowerShell(管理者)」を選択します。
- ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」をクリックします。
- 以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
Get-AppXPackage *WindowsStore* -AllUsers | Foreach {Add-AppxPackage -DisableDevelopmentMode -Register "$($_.InstallLocation)\AppXManifest.xml"}
- 再登録のプロセスが実行されるので、完了するまで待ちます。
- コマンドを実行するとPowerShellの上部に緑色のメッセージが表示されるため、消えるまで待ちましょう。
- プロセスが完了したらPCを再起動します。
PCを再起動したら、Microsoft Storeが正常に開けるようになったか確認して下さい。
対処7: Microsoft Storeインストールサービスの設定を確認する
操作ミスなどでMicrosoft Storeのインストールサービスが無効になっていると、Microsoft Store起動時にエラーが発生します。
そのため、Microsoft Storeインストールサービスの設定が有効になっているか確認して下さい。サービスの状態を確認するには、次の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」をクリックして、リストから「Windows管理ツール」→「サービス」の順にクリックして開きます。
- リストから「Microsoft Storeインストールサービス」を探してダブルクリックします。
- 「スタートアップの種類」を「手動」、もしくは「自動」に変更します。
- スタートアップの種類が「無効」になっているとサービスを起動できません。
- 設定内容に問題がない場合は、この操作を行う必要はありません。
- 「OK」をクリックして設定を保存します。
- PCを再起動して設定を反映します。
サービスが無効になっていた場合は、PC再起動後に再度Microsoft Storeが起動できないか確認して下さい。
対処8: Microsoft Storeをリセットする
ここまでの対処を試しても改善しない場合は、Microsoft Storeの設定データに不具合やエラーが起きているケースが考えられます。
ストアの設定データに問題がある場合は、リセットで正常に起動するようになることが多いです。設定をリセットする手順は次の通りです。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「アプリ」をクリックして開きます。
- リストから「Microsoft Store」を探してクリックします。
- 青色のテキストで表示されている「詳細オプション」をクリックします。
- 下にスクロールして「リセット」をクリックします。
- 確認画面が表示されるので、再度「リセット」をクリックします。
リセットが完了したらMicrosoft Storeを起動し、正常に起動するかを確認して下さい。
また、リセットを行うとMicrosoft StoreでサインインしていたMicrosoftアカウントもサインアウトされるため、必要に応じてサインインを行って下さい。
対処9: Microsoft Storeのサーバー状況を確認する
Microsoft Storeに正常に接続できない場合、Microsoft Storeのサーバー側がダウンしているケースが稀にあります。
そのため、MicrosoftStoreのTwitter公式アカウントにアクセスして、障害情報が出ていないかを確認してみて下さい。
また、サーバーがダウンしていればTwitterで話題になっているケースも多いため、同様の症状を検索してみるのもおすすめです。
サーバダウンが原因になっている場合にユーザー側で行える対処法はなく、復旧を待つ必要があります。しばらく時間を置いてからアクセスしてみましょう。
サーバダウンが発生していない場合は次の対処方法に進んで下さい。
対処10: Windows Updateを適用して最新の状態にする
Windowsのシステムファイルに何らかの不具合があり、Microsoft Storeが正常に起動できないケースがあります。
Windowsの不具合やエラーは、Windows Updateで修正パッチが配布されていることがあります。
そのため、Windows Updateを適用してWindowsを最新の状態にして下さい。手順は次の通りです。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「更新とセキュリティ」をクリックします。
- 左ペインから「Windows Update」を選択します。
- 右ペインにある「更新プログラムを確認する」をクリックします。
- 更新プログラムが見つかった場合はダウンロードしてインストールしましょう。
- 再起動を求められた場合はPCを再起動します。
- 再起動が終わったら更新完了です。
Windows Updateが完了したらMicrosoft Storeの動作状況を確認して下さい。Windowsに原因がある場合は、アップデートで改善することが多いです。
対処11: ユーザープロファイルを再作成する
Windowsにサインインしているアカウントのユーザープロファイル(設定データ)に問題があり、Microsoft Storeが起動しないケースがあります。
上記の問題が起きている場合、新規で作成した別のWindowsアカウントでサインインすると、Microsoft Storeが正常に起動できる可能性があります。
そのため、別のアカウントを作成してサインインし、Storeアプリが起動するか確認してみて下さい。具体的な手順は以下の通りです。
手順1: 管理者アカウントを新規で作成する
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「アカウント」をクリックして開きます。
- 左ペインから「家族とその他のユーザー」をクリックします。
- 右ペインから「その他のユーザーをこのPCに追加」を選択します。
- 「このユーザーのサインイン情報がありません」をクリックします。
- 「Microsoftアカウントを持たないユーザーを追加する」をクリックします。
- 「ユーザー名」と「パスワード」を入力して「次へ」をクリックします。
- アカウントが作成されます。他のユーザーに表示される「新しく作成したアカウント」を選択して、「アカウントの種類の変更」をクリックします。
- アカウントの種類を「管理者」に変更して「OK」をクリックします。
以上で新しいユーザーアカウントの作成は完了です。
手順2: アカウントを切り替える
ユーザーアカウントが作成できたら、次の手順でアカウントを切り替えます。
- 「Windowsマーク」→「ユーザーアイコン」の順にクリックします。
- 「サインアウト」をクリックします。
- Windowsのサインイン画面の左下で「新しく作成したユーザー」を選択します。
- 「パスワード」を入力してサインインします。
サインインができたら、Microsoft Storeを起動できるか確認して下さい。
正常に起動できた場合は、ユーザープロファイルに問題があったと判断できます。古いアカウントのユーザープロファイルを修復することは難しいため、新しいアカウントに必要なデータを移行して下さい。
対処12: システムファイルを修復する
Windowsのシステムファイルが破損していることが原因で、Microsoft Storeが起動しないケースが考えられます。
そのため、システムファイルチェッカーを実行してシステムファイルの修復を試してみてください。システムファイルの修復については、次のページを参考にしてください。
対処13: Windowsを再インストールする
ここまで紹介した対処法を全て試しても解決しない場合は、Windowsに修復できない問題が起きていることが考えられます。
Microsoft Storeをどうしても必要な場合は、Windowsの再インストールを行うことを検討して下さい。
再インストールを行う際は、事前に必要なファイルをバックアップして下さい。Windows10の再インストールの手順については、次のページを確認してください。
関連ページ
Microsoft Storeのその他のトラブルは、次のページを参考にして下さい。
対処12から、リンク先をたどって、「システムファイルチェッカーツールを実行する」で解決しました。どうもありがとうございました!