Windows10のPCで、突然デスクトップのショートカットアイコンが真っ白で空白の状態で表示されるケースがあります。
多くの場合は、ショートカットアイコンが真っ白になってもダブルクリックすればアプリケーションを正常に起動することができます。しかし、一目で何のアプリケーションか判断しにくいため、問題を解決したい方は多いと思います。
本記事では、Window10でデスクトップのショートカットアイコンが空白になった場合の修正方法について詳しく紹介します。
この記事の内容
ショートカットアイコンが空白になる原因
デスクトップ上のショートカットアイコンが空白になる場合、主に次のような原因が考えられます。
- アイコンキャッシュが古い・破損している
- ショートカットアイコンの設定に問題がある
- システムの一時的なエラーやシステムファイルの破損などのWindowsの不具合
- クラウドストレージアプリの不具合
- ディスプレイアダプターの不具合
特定のアイコンだけ空白になるケース場合は、ショートカットファイル自体に問題が起きていることが考えられます。また、ほとんどのアイコンが空白になっている場合は、Windowsのシステムに問題が起きていることが考えられます。
原因ごとの対処方法を紹介していくので、順にデスクトップのショートカットアイコンの表示が元に戻らないか試してみてください。
対処1: デスクトップを最新の状態に更新する
デスクトップのキャッシュに問題があり、一時的にショートカットアイコンが空白になることがあります。
上記の問題は、デスクトップを最新の状態に更新することで解消できるケースが多いです。デスクトップを更新するには、次のいずれかの方法で操作してください。
- 方法1: デスクトップの何もない場所で右クリックして「最新の情報に更新」をクリックします。
- 方法2: デスクトップの何もない場所をクリックしてからF5キーを入力します。
デスクトップを更新すると一瞬アイコンが消えて再び表示されます。更新ができたら、空白になっていたアイコンが正常に表示されたか確認してください。
対処2: 表示されないショートカットアイコン手動で修正する
システムやアプリケーションのインストール・アップデートの処理が原因で、一部のアイコンが空白になってしまうケースがあります。
特定のアイコンのみが表示されない場合は、表示されないアイコンを手動で修正すると正常に表示されます。アイコンを修正するには次の手順で操作します。
ショートカットアイコンの場合
デスクトップのアプリケーションのショートカットアイコンが空白の場合は、次の手順で手動で修正することができます。
- 「空白になっているショートカットアイコン」を右クリックして「プロパティ」を選択します。
- 「ショートカット」タブで「アイコンの変更」をクリックします。
- アイコンの一覧から適切なアイコンを選択して「OK」をクリックします。
- 「適用」をクリックしてから「OK」をクリックします。
適切なアイコンに変更できたら、正常にショートカットアイコンが表示されていることを確認してください。
標準のデスクトップアイコンの場合
Windows標準のデスクトップアイコンが空白で表示されてしまう場合は、次の手順でアイコン手動で変更できます。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「個人用設定」をクリックします。
- 左ペインで「テーマ」をクリックします。
- 右ペインをスクロールして関連設定の「デスクトップアイコンの設定」をクリックします。
- 空白で表示されるデスクトップアイコンを選択して「アイコンの変更」をクリックします。
- 適切なアイコンを選択して「OK」をクリックします。
- 「適用」をクリックしてから「OK」をクリックします。
対処3: ショートカットアイコンを再作成する
アプリケーションのインストール場所が移動しておりリンク先の設定に問題が起きて、ショートカットアイコンが正常に表示されないケースがあります。
特に一部のショートカットアイコンだけが表示されない場合は、ショートカットアイコンの設定に問題があることが考えられます。
上記の問題が考えられる場合は、ショートカットアイコンを再度作成してみてください。ショートカットアイコンは、次の手順で作成することができます。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「エクスプローラー」を選択します。
- 「アプリケーションのインストールフォルダ」を開きます。
- 通常であれば「C:\Program Files」もしくは「C:\Program Files (x86)」内にあります。
- インストールフォルダ内の「アプリケーションの実行ファイル(.exe)」を右クリックして「ショートカットの作成」を選択します。
- デスクトップに作成する確認ダイアログが表示されたら「はい」をクリックします。
正常なショートカットアイコンがデスクトップに作成できたら、クリックしてアプリケーションが起動するか確認してください。正常に起動したら、空白のショートカットアイコンは削除して問題ありません。
対処4: アイコンキャッシュを削除する
アイコンキャッシュが破損していることが原因で、アイコンが空白の状態で表示されるケースがあります。
特にほとんどのアイコンが空白になっている場合は、アイコンキャッシュが破損してることが考えられます。
そのため、破損したアイコンキャッシュを一旦削除して問題が解決しないか確認してください。アイコンキャッシュを削除するには、次の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 「%userprofile%\AppData\Local\」と入力して「OK」をクリックします。
- 上部の「表示」タブをクリックして「ファイル名拡張子」と「隠しファイル」にチェックを入れます。
- フォルダ内の「iconcache.db」を右クリックして「削除」を選択します。
- 確認ダイアログが表示されたら「削除」を選択します。
- PCを再起動します。
以上でアイコンキャッシュを削除することができます。再起動するとアイコンキャッシュが再構築されるので、空白のアイコンが正常に表示されるようになったか確認してください。
対処5: Windowsをアップデートする
Windowsの不具合が原因でデスクトップアイコンが空白で表示されるケースが考えられます。
そのため、Windowsを最新のバージョンにアップデートして問題が解決しないか確認してみてください。Windowsを最新の状態にするには、次の手順でWindowsUpdateを実行します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「更新とセキュリティ」をクリックします。
- 右ペインで「更新プログラムのチェック」をクリックします。
- Windowsが最新の状態になったことを確認します。
- 「再起動」や「ダウンロード」のボタンが表示されている場合は、クリックして更新プログラムを適用してください。
対処6: アプリケーションを更新/再インストールする
特定のアプリケーションのショートカットアイコンだけが空白で表示されない場合は、アプリケーション自体に不具合があることが考えられます。
そのため、アプリケーションをアップデートして問題が修正されないか確認してみてください。
- 通常のデスクトップアプリの場合:
アプリケーションを起動して「アップデート」メニューから更新できる場合が多いです。アプリケーションによってアップデート手順が異なるため、ヘルプページを参考にしてください。 - ストアアプリの場合:
「Microsoft Store」を起動して右上の「メニューアイコン」→「ダウンロードと更新」からアップデートできます。
アプリケーションを更新しても解決しない場合は、アプリケーションを一旦アンインストールして再インストールを試してみてください。
対処7: クラウドストレージアプリをアンインストールする
GoogleDriveやDropboxなどのサードパーティのクラウドストレージアプリが原因で、アイコンの表示が空白になってしまうケースがあります。
そのため、ファイルを同期するクラウドストレージアプリをインストールしている場合は、アプリのアンインストールを試してみてください。
クラウドストレージアプリをアンインストールするには、次の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「アプリと機能」を選択します。
- 右ペインにアプリ一覧で「クラウドストレージアプリ」を選択します。
- 「アンインストール」→「アンインストール」の順にクリックします。
- ウィザードが起動したら、案内に従ってアンインストールを完了します。
クラウドストレージアプリのアンインストールが完了したら、念の為PCを再起動してからデスクトップアイコンの表示を確認してください。
対処8: PCを一度セーフモードで起動する
PCを一度セーフモードで起動してから再起動することでアイコンが正常に表示される可能性があります。
PCをセーフモードで起動するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「Windowsの設定」を開いたら「更新とセキュリティ」をクリックします。
- 左ペインから「回復」を選択します。
- PCの起動をカスタマイズする内にある「今すぐ再起動」をクリックします。
- オプションの選択が表示されたら「トラブルシューティング」をクリックします。
- 「高度なオプション」をクリックします。
- 「スタートアップ設定」をクリックします。
- 「再起動」をクリックします。
- 再起動してオプションの一覧が表示されたら、「セーフモード」を選択してPCを起動します。
以上でPCがセーフモードで起動します。正常に起動したらPCを再起動して通常モードで起動し直してください。システムの一時的なエラーであれば再起動後にアイコンが正常に表示されます。
対処9: システムファイルチェッカーとDISMコマンドを実行する
Windows10のシステムファイルが破損していることが原因で、アイコンの表示に問題が起きるケースが考えられます。
そのため、システムファイルを修復してアイコンの問題が解決しないか確認してみてください、
システムファイルを修復するには、次の手順でシステムファイルチェッカーとDISMコマンドを実行します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「Windows PowerShell(管理者)」を選択して起動します。
- 以下のコマンドを入力してEnterキーで実行します。
DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth
- プロセスが完了したら、続いて以下のコマンドを入力してEnterキーで実行します。
sfc /scannow
- コマンドの処理が完了したらPowerShellを閉じます。
システムファイルの修復が完了したらPCを再起動して、アイコンが正常に表示されるか確認してください。
対処10: ディスプレイアダプターを更新する
ディスプレイアダプターのバージョンがに不具合があることが原因で、デスクトップのアイコンが空白で表示されてしまうケースが考えられます。
ディスプレイアダプターの不具合はドライバーをアップデートすることで解決する場合が多いです。そのため、次の手順でドライバーのアップデートを試してみてください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスドライバー」を選択します。
- 「ディスプレイアダプター」のツリーを展開します。
- 「ディスプレイアダプター名」を右クリックして「ドライバーの更新」を選択します。
- 「ドライバーを自動的に検索」をクリックします。
- 最新のドライバーが見つかった場合はインストールを行います。
以上でディスプレイアダプターのドライバーをアップデートすることができます。
アップデートができた場合は、PCを再起動してデスクトップのアイコンが正常に表示されたか確認してください。