パソコンを使用する際に、遭遇したくないトラブルとして挙がるのが「フリーズ」。
大事なファイルの制作・編集中に「応答なし」と出てしまい、最悪の場合作ってきたデータが消えてしまう…。考えるだけでゾクッとしますよね。
そこで今回は、「パソコンが“頻繁に”応答なし状態・フリーズしてしまう時の対処法」をまとめてみました。
この記事の内容
パソコンが頻繁に「応答なし」になる時に考えられる原因
パソコンが頻繁に応答なしになる場合、次の2つの原因が考えられます。
- メモリ・CPU不足・・・不要なアプリが動いている、スペック不足
- ハード的な問題・・・HDDが破損している、熱暴走
経験上ほとんどのケースでは、アプリケーションによるパソコンへの負担が原因になっていることが多く、パソコン環境を整備し直せば対処することができます。
まずは、アプリケーションによってパソコンが応答なしになっていないか確認してみましょう。
まずはセーフモードでパソコンを起動する
Windowsのアプリケーションの中には、自動起動してバックグラウンドで動作しているものもあります。
常駐するアプリケーションが増えれば、当然パソコンの負担は大きくなるため、応答なしなどのフリーズを引き起こす要因になります。
そのため、セーフモードで起動することで、常駐するアプリケーションがフリーズを引き起こしているかを確認することができます。
セーフモードで起動して、「応答なし」が起きないようであれば、インストールしているアプリケーションが原因になっています。
Windows10をセーフモードで起動する方法がわからない方は次の記事を参考にしてみてください。
常駐しているアプリケーションを停止・削除する
セーフモードで応答なしが起きないことを確認できたら、どのアプリケーションが負担になっているか特定しましょう。
パソコンへの負担は、タスクマネージャーを使って簡単に確認することができます。
タスクマネージャーから負担の大きいアプリケーションを見つける
「Ctrlキー + Altキー + Deleteキー」を同時押しして、タスクマネージャーを起動します。
プロセスタブになっていることを確認して【CPU】と【メモリ】の使用率が高いアプリケーションを見つけましょう。
ちなみに、CPU・メモリの項目をクリックすると使用率が高い順にソートすることができます。
不要なアプリケーションはアンインストールする
インストールしたものの使う機会がないソフトや、パソコン購入時に入っているソフトで一度も使用していないようなものや、この際アンインストールしてみましょう。
ただし、購入時から導入されているソフトの中には重要なものもあるので、必須のソフトかどうか情報を検索するなどしっかり裏取りを取ってから削除しましょう。
スタートメニューの「設定」から、「システム」→「アプリと機能」を選択。
すると、インストールされているプログラムが表示されるので、不要なものをアンインストールしましょう。
勝手に起動しているアプリケーションはスタートアップを無効に
消す必要はないアプリケーションでも、起動した覚えがないのに勝手に起動しているものもあります。
こういった自動起動してしまうアプリケーションは、タスクマネージャーの【スタートアップ】のタブから停止することができます。
パソコン起動時に自動起動する必要がないアプリケーションは、【無効】にしてしまいましょう。
ウィルス対策ソフトも十分注意!
最近では情報漏えいやウィルスによる遠隔操作などのニュースも多く、「ウィルス対策ソフト」の重要度が高まっています。
ところが、このウィルス対策ソフトがパソコンにかなりの負担を与えている可能性があります。
特に「リアルタイム保護」の機能は、常時スパイウェアやマルウェアを監視してくれますが、パソコン上で動かすほとんどの処理に割り込んでくるため、パソコン全体のパフォーマンスの低下に繋がります。
また、製品によってはチェックが過剰すぎて負担がかなり多きいウィルス対策ソフトも存在します。
ウィルス対策ソフトを一時的に停止して、応答なしが改善する場合は、他のウィルス対策ソフトを検討しましょう。
動作が軽くて検出率の高いウィルス対策ソフトは何?
ウィルス対策ソフトは、家庭パソコンなど、よほど漏れると困るデータがない限り、Windows10以降で標準搭載されている「Windows Defender」で十分です。
世界の調査機関の発表しているAVテストによれば、「Windows Defender」でも検出率が99.0%と他のウィルス対策ソフトとコンマ数パーセント程度の違いしかありません。
Anti-Virus Comparative – File Detection Test
また、Microsoft自身が提供しているウィルス対策ソフトですので、過剰なセキュリティ対策も組み込まれていません。
もし法人のパソコンで、検出率が高く動作が快適なウィルス対策ソフトをお探しの方は、Amazonや楽天でも高評価の「ESET パーソナル セキュリティ」をおすすめします。
メモリが2GB未満の場合は増設しよう
Windows10の最低限必要なメモリ量は、64bit版で2GB以上と公式から発表されています。
ここまでの内容でパソコン環境を改善しても状況が変わらない…という場合は、メモリの増設を検討してみましょう。
一般的に、パソコンを使用している時はたくさんのプログラムが動いています。「メモリ」は、動作しているプログラムの「作業エリア」のようなもの。
ですから、動いているプログラムが多くなり「メモリ」の範囲以上になってしまうと、パソコンの動作が遅くなり「応答なし」と表示されることが増えてきてしまいます。
そのため、メモリの容量は安定した動作環境を得るためにとても大切なものなのです。
メモリの増設作業は、1人やることも可能です。1人でやるのが不安な場合は、メーカーのサポートを頼るか、家電量販店でメモリ増設サービスを行っているところもあるので、調べてみましょう。
また、フリーズする原因が「メモリ」にある場合、フリーズ以外にもブルースクリーンが頻繁に発生します。ブルースクリーン症状が多く出る場合は、メモリ不足・もしくはメモリに異常があると疑ってかかって良いでしょう。
HDDに不具合が生じている可能性も
ソフトウェアではなく、ハードの方に原因がある可能性も考えられます。その際、原因箇所と考えられるのはHDDであることが多いです。
HDDは消耗品であり、壊れた際に修理することができません。
愛用のパソコンを長く使いたい気持ちは分かりますが、上記の解決策を試しても状況が変わらない場合、「パソコンの買い替え」という選択肢を念頭に入れたほうが良いでしょう。
ハードディスクに不具合が発生し始めるのは、購入より5年経過したごろからと言われています。
5年以上同じパソコンを使用されている方は、PCの買い替えをオススメします。
デスクトップPCユーザーは、PC内部を確認・掃除してみよう
パソコンのフリーズの原因として考えられるのは「熱暴走」です。
これは、パソコン内部の温度が上昇することにより、パソコンに異常が発生してしまうこと。
最悪の場合、ブルースクリーンが表示され異常シャットダウンする、なんてことも…。
「熱暴走」が起きてしまう要因の1つに、パソコン内部にホコリが溜まっていることが挙げられます。
内部にホコリが溜まることで、内部温度を下げるためのファンが正常に動かない・もしくはホコリによりファンの効果が薄れてしまうことがあるからです。
デスクトップパソコンで「応答なし」が頻繁に起きる時は、一度パソコン内部を確認してみましょう。
ホコリが溜まっているなら、エアダスターや掃除機などを使いキレイにしてあげましょう。
掃除をする際は、内部の部品を壊さないよう慎重に。パソコンの内部は精密機器が多数入っていますので、気を付けながら作業を進めましょう。