iPadやiPhoneには、デバイス本体を横向きに傾けると自動的に画面が横向きに回転する機能が備わっています。
この機能は初期設定で有効になっていますが、何らかのきっかけで画面を傾けても突然自動で回転しなくなってしまうケースがあります。
本記事では、iPhone/iPadの画面が自動で回転しない/しなくなった時の対処法の対処方法について詳しく紹介します。
この記事の内容
対処1: 画面縦向きのロックを解除する
iPhone/iPadの画面が回転しない一番の原因として、画面縦向きのロックの設定が有効になっていることが考えられます。
そのため、画面縦向きのロックの設定を確認して、ロックが有効になっている場合は解除してください。iOSの画面ロックを解除するには、以下の手順で操作します。
- 画面の右上から下方向にスワイプして、コントロールセンターを表示します。
- ホームボタンがある機種の場合は、画面の下端から上方向にスワイプしてください。
- 「画面縦向きのロック(鍵アイコン)」が「オン(白)」になっている場合はタップして「オフ」に切り替えます。
画面縦向きのロックを解除できたら、iPhone/iPadを傾けて画面が回転するようになったか確認してください。
対処2: アプリの対応/設定を確認する
特定のアプリでのみ画面を回転できない場合は、そのアプリが画面の回転に対応していないことが考えられます。
また、アプリ内の設定で画面の向きがロックされていることが原因で、画面が回転しないケースもあります。
そのため、アプリ内の設定で画面の向きのロックを解除できないか確認してください。設定が存在しない場合は、アプリが画面の回転に対応していないことが考えられます。
アプリが画面の回転に対応していない場合は、アプリの新しいアップデートを待つか、別のアプリの使用を検討してください。
アプリをアップデートする場合は、「App Store」アプリを起動して、画面右上の「プロフィールアイコン」→「アップデート」ボタンの順にタップしてください。
対処3: デバイスを再起動する
アプリやシステムのフリーズや不具合が原因で、iPhone/iPadの画面が回転しないケースが考えられます。
上記の問題は、iPad/iPhoneを一度再起動することで解決できる場合が多いです。iPhone/iPadを再起動するには、以下の手順で操作してください。
- iPhoneX以降: サイドボタンと音量調整ボタンを同時に長押しして、電源オフスライダーをドラッグします。
- iPhone8以前: サイドボタンを長押しして、電源オフスライダーをドラッグします。
- iPad(ホームボタン非搭載): サイドボタンと音量調整ボタンを同時に長押しして、電源オフスライダーをドラッグします。
- iPad(ホームボタン搭載): トップボタンを長押しして、電源オフスライダーをドラッグします。
対処4: 画面のズーム機能を無効にする
iPhone PlusまたはiPadの場合、画面のズーム機能が有効になっていることが原因でホーム画面の回転ができなくなることがあります。
そのため、ホーム画面の回転ができない場合は、ズーム機能を無効にすることで問題が解決する可能性があります。
iPhone/iPadのズーム機能を無効にするには、以下の手順で操作してください。
- ホーム画面より、「設定」を開きます。
- 「アクセシビリティ」をタップします。
- 「ズーム」をタップします。
- 「ズーム機能」のスイッチを「オフ」に切り替えます。
ズーム機能を無効にできたら、iPhone/iPadのホームが画面が回転するようになったか確認してください。
対処5: 設定をリセットする
iPhone/iPadの設定に何らかの問題があることが原因で、画面の向きが回転できないケースが少なからず考えられます。
そのため、デバイスの設定を一度リセットして初期状態に戻すことで、問題が解決する可能性があります。
注意: 設定をリセットしても写真やアプリのデータは失われませんが、各種システムの設定やWi-Fi接続情報が消えてしまう点に注意してください。
iPhone/iPadのシステム設定をリセットするには、以下の手順で操作します。
- ホーム画面より、「設定」を開きます。
- 「一般」をタップします。
- 「転送またはiPhone/iPadをリセット」をタップします。
- 「リセット」をタップして「すべての設定をリセット」を選択します。
- パスコードを求められたら入力してください。
- 「すべての設定をリセット」をタップします。確認画面が表示されたら「すべての設定をリセット」をタップしてください。
- 設定がリセットできたら、必要に応じてWi-Fi等の設定を行ってください。
以上の手順で、システムの設定をリセットすることができます。『対処1: 画面縦向きのロックを解除する』の設定を確認してから、iPhone/iPadを傾けて画面が回転するか試してください。
対処6: システムとアプリをアップデートする
iOS自体に不具合があることが原因で、iPhone/iPadの画面が回転できなくなるケースが少なからず考えられます。
そのため、iOSのシステムアップデートをチェックして、最新版が提供されている場合はシステムアップデートを実行してみてください。
iOSのシステムアップデートを実行するには、以下の手順で操作します。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「一般」をタップします。
- 「ソフトウェア・アップデート」をタップします。
- アップデートが見つかった場合は、「ダウンロードしてインストール」をタップします。
- アップデートが適用されるまで待ちます。
iOSを最新バージョンにアップデートできたら、『対処1: 画面縦向きのロックを解除する』の設定を確認してから、iPhone/iPadを傾けて画面が回転するか試してください。
対処7: センサーを修理する
ここまでの全ての方法を試してもiPhone/iPadの画面が回転しない場合は、デバイスのジャイロセンサー(角速度センサー)が故障していることが考えられます。
センサーの故障は自身での対処は難しいため、Apple StoreまたはApple正規サービスプロパイダに問い合わせて、診断と修理を依頼してください。
Appleの診断・修理に関する詳しい情報は、以下のリンク先ページを参照してください。