Windows11では、アプリを開くことなく天気やニュースなどの最新情報を確認できるウィジェット機能が新たに追加されました。
ウィジェット機能はデフォルトで有効になっているため、タスクバーのウィジェットボタンをクリックすれば表示することができます。しかし、環境によってはウィジェットボタンが表示されなかったり、ウィジェットを開いても空白のまま内容が表示されないケースがあります。
本記事では、Windows11でウィジェットが表示されない/空白になる時の対処法について詳しく紹介します。
この記事の内容
対処1: タスクバーのウィジェット機能を有効にする
Windowsのウィジェット機能に問題があることが原因で、ウィジェットが正常に表示されなかったり、ウィジェットのボタンがタスクバーに表示されないケースが考えられます。
そのため、個人用設定を開いて、タスクバーのウィジェット機能を有効に設定してみてください。また、既に有効に設定されている場合でも、一度無効に切り替えてから有効に戻すことで正常に動作する可能性があります。
タスクバーのウィジェット機能の有効/無効を切り替えるには、次の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」をクリックして、「設定」を選択します。
- 左ペインの「個人用設定」をクリックします。
- 右ペインで、「タスクバー」をクリックします。
- 「ウィジェット」の右のスイッチをクリックして「オン」に変更します。
- 既に「オン」になっていれる場合は、「オフ」に切り替えてから「オン」に戻してください。
以上の手順で、タスクバーのウィジェット機能の有効/無効を切り替えることができます。機能を有効にできたら、ウィジェットが正常に表示されるようになったか確認してください。
対処2: ウィジェット設定でアカウントに再サインインする
ウィジェットのアカウントのサインインに問題が起きていることが原因で、ウィジェットの情報が正常に表示されないケースが考えられます。
そのため、ウィジェットの設定でアカウントから一度サインアウトしてから、再度サインインすることで問題が解決する可能性があります。アカウントに再サインインする具体的な手順は以下の通りです。
- タスクバーにある「ウィジェットボタン」をクリックし、ウィジェットを開きます。
- ウィジェット右上にある「アカウントアイコン」をクリックします。
- 右上のメールアドレスの下にある「サインアウト」をクリックしてサインアウトします。
- 「サインイン」ボタンをクリックして、Microsoftアカウントを入力してサインインし直します。
アカウントに再度サインインできたら、ウィジェットの情報が正常に表示されるようになったか確認してください。
対処3: Microsoftアカウントでサインインする
Windows11にローカルアカウントでサインインしていることが原因で、ウィジェットが正常に動作せずに表示されないケースが考えられます。
そのため、ローカルアカウントでサインインしている場合は、Microsoftアカウントでサインインし直してみてください。
ローカルアカウントをMicrosoftアカウントに切り替える方法には、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」をクリックして「設定」を選択します。
- 左ペインの「アカウント」をクリックします。
- 右ペインで「ユーザーの情報」をタップします。
- 「Microsoftアカウントでサインイン」をクリックします。
- 案内に従ってMicrosoftアカウントの情報を入力してサインインします。
- Microsoftアカウントがない場合は、作成してからサインインしてください。
Microsoftアカウントでサインインできたら、ウィジェットを開いて正常に情報が表示されるようになったか確認してください。
対処4: ディスプレイアダプターを再起動する
ディスプレイアダプターに一時的な問題が起きていることが原因で、ウィジェットを表示すると空白になって情報が表示されないケースがあります。
そのため、ディスプレイアダプターを再起動して問題が解決しないか確認してみてください。ディスプレイアダプターを再起動するには、以下の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」を選択します。
- デバイスマネージャーウィンドウが開いたら、「ディスプレイアダプター」のツリーをダブルクリックして展開します。
- 「ディスプレイアダプター」の下に表示された「ディスプレイアダプター名」を右クリックして「デバイスを無効にする」を選択します。
- 確認メッセージが表示されたら「はい」を選択します。
- 上記の操作を行うと、少しの間画面が暗転します。一定時間後に自動的に元に戻るので、画面が復帰するまでそのまま待機してください。
- 「ディスプレイアダプター名」を再度右クリックして、「デバイスを有効にする」を選択します。
ディスプレイアダプターを再起動できたら、タスクバーの「ウィジェット」ボタンをクリックしてウィジェットが正常に表示されるようになったか確認してください。
対処5: グラフィックドライバーを再インストールする
グラフィックドライバーに問題があることが原因で、ウィジェットの情報が表示されないケースが考えられます。
そのため、グラフィックドライバーを一度アンインストールして、最新バージョンをインストールすることで問題が解決する可能性があります。グラフィックドライバーを再インストールするには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」を選択します。
- 「ディスプレイアダプター」のツリーを展開します。
- 「グラフィックドライバー名」を右クリックして「デバイスのアンインストール」を選択します。
- 確認ダイアログが表示されたら、「アンインストール」をクリックします。
- ドライバーをアンインストールできたら、グラフィックボードのメーカーのドライバダウンロードページにアクセスします。
- 使用しているグラフィックボードの型番で検索し、最新版のドライバーファイルをダウンロードします。
- 使用しているグラフィックボードの型番が不明な場合は、『PCのスペック(性能)や構成を確認する方法 – Windows10【メモリ/CPU/グラボ】』にページを参考にしてください。
- グラフィックドライバーが見つからない場合は、そのままPCを再起動してください。
- ダウンロードしたファイルをダブルクリックして展開し、フォルダ内の実行ファイルをダブルクリックします。
- インストールウィザードにしたがってグラフィックドライバーをインストールします。
- NVIDIAの場合は、インストールのオプションで「カスタムインストール」→「クリーンインストール」を選択します。
- ドライバーのインストールが完了したら、PCを再起動します。
グラフィックドライバーを再インストールできたら、ウィジェットを開いて情報が正常に表示されるようになったか確認してください。
対処6: 既定のブラウザをMicrosoft Edgeに設定する
Windows11のウィジェットの機能は、Microsoft Edgeの「気になるトピック」設定と連動しています。
そのため、Microsoft Edge以外のブラウザをデフォルトのブラウザに設定していると、ウィジェットの一部の機能が使えなくなることがあります。
この問題を解決するには、以下の手順でMicrosoft Edgeを既定のブラウザに設定してください。
- 「Windowsマーク」をクリックして「設定」を選択します。
- 左ペインの「アプリ」をクリックします。
- 右ペインの「既定のアプリ」をクリックします。
- 既定のアプリ一覧から、「現在既定に設定されているブラウザ(Google Chromeなど)」を探してクリックします。
- 「.htm」の文字の下に表示されるアイコンをクリックして、「Microsoft Edge」を選択して「OK」をクリックします。
- 「.html」の文字の下に表示されるアイコンをクリックして、「Microsoft Edge」を選択して「OK」をクリックします。
以上の手順で、既定のブラウザをMicrosoft Edgeに変更することができます。設定を変更できたら、表示されなかったウィジェットが正常に機能するようになったか確認してください。
対処7: インターネットの接続を確認する
PCのインターネット接続に問題が起きていることが原因で、ウィジェットの情報が正常に表示されないケースが考えられます。
そのため、ブラウザなどを起動して正常にインターネットに接続できているか確認してください。
インターネットの接続に問題が起きている場合は、PCやルーターの再起動を行って問題が解決しないか確認してください。
対処8: グループポリシーでウィジェットを許可する
Windows11のエディションがWindows11 ProまたはWindows11 Enterpriseの場合は、ローカルグループポリシーによってウィジェット機能が無効化されているケースが考えられます。
そのため、グループポリシーエディターを開いて、ウィジェットの使用が許可されているか確認してください。なお、Windows11 Homeの場合は、ローカルグループポリシーエディターは使用できないため、この対処法を試す必要はありません。
ウィジェットのローカルグループポリシーの確認と変更を行うには、次の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 名前欄に「gpedit.msc」と入力し、「OK」をクリックします。
- ローカルグループポリシーエディターが開いたら、ウィンドウ左のフォルダツリーを「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「Windowsコンポーネント」→「ウィジェット」の順に展開します。
- 左ペインで「ウィジェット」を選択した状態で、右ペインのポリシー一覧から「ウィジェットを許可する」をダブルクリックします。
- 左上のオプションで「未構成」を選択して、「OK」ボタンをクリックして変更を保存します。
- PCを再起動してグループポリシーを反映します。
グループポリシーを変更してPCを再起動できたら、ウィジェットを開いて正常に情報が表示されるようになったか確認してください。
対処9: サードパーティのアプリをアンインストールする
ウィジェットの動作に影響を与えるEdgeDeflectorなどのサードパーティアプリが原因で、ウィジェットが正常に表示されないケースが考えられます。
そのため、ウィジェットに関連するサードパーティアプリをインストールしている場合は、アンインストールして問題が解決しないか確認してください。アプリをアンインストールするには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」をクリックして「設定」を選択します。
- 左ペインの「アプリ」をクリックします。
- 右ペインの「アプリと機能」をクリックします。
- アプリ一覧から「ウィジェットに関連するサードパーティアプリ」の「メニュー(3点アイコン)」をクリックして「アンインストール」を選択します。
- 確認メッセージが表示されたら「アンインストール」をクリックします。
ウィジェットに関連するサードパーティアプリをアンインストールできたら、ウィジェットが正常に表示されるようになったか確認してください。