AndroidのスマホやタブレットでGooglePlayストアでアプリをインストールしようとすると、「お使いのデバイスはこのバージョンに対応していません」のエラーが出てアプリをダウンロードできないケースがあります。
このエラーは、特に古いAndroidデバイスを使用している場合や、NoxPlayerやBlueStacksなどのAndroidのエミュレートアプリを使用している場合に発生することがあります。
本記事では、Androidで「お使いのデバイスはこのバージョンに対応していません」のエラーが出た時の対処法について詳しく紹介します。
この記事の内容
対処1: GooglePlayストアのキャッシュとデータを削除する
GooglePlayストアのキャッシュ、またはアプリデータに問題が起きていることが原因で、「お使いのデバイスはこのバージョンに対応していません」のエラーが表示されるケースが考えられます。
そのため、GooglePlayストアのキャッシュとデータを削除することで、エラーが解決する可能性があります。GooglePlayストアのキャッシュとデータを削除するには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「アプリと通知」をタップします。
- アプリを全て表示して、一覧から「GooglePlayストア」をタップします。
- 「ストレージ」をタップします。
- 「キャッシュを削除」をタップします。
- 「ストレージを消去」をタップして、確認ポップアップが表示されたら「OK」をタップします。
GooglePlayストアのキャッシュとデータを削除できたら、GooglePlayストアを開き直してアプリをダウンロードできるようになったか確認してください。
対処2: 機種情報を変更する(Nox/BlueStacksの場合)
NoxPlayerやBlueStacksなどのAndroidのエミュレートアプリを使用して「お使いのデバイスはこのバージョンに対応していません」のエラーが発生している場合は、仮想デバイスの機種情報に問題があることが考えられます。
そのため、エミュレートアプリで仮想デバイスの機種情報を変更してエラーが解決しないか確認してください。具体的な手順は、以下の通りです。
- 「GooglePlayストア」を開いてエラーが出るアプリページを開きます。
- 「お使いのデバイスはこのバージョンに対応していません」のエラーをタップして、対応する機種を確認しておきます。
- エミュレートアプリの設定で、仮想デバイスの機種情報を対応する機種に変更します。
- NoxPlayerの場合:
- NoxPlayerを開いて、右上の「設定(ギアアイコン)」をクリックします。
- システム設定が開いたら、左ペインで「機種やネット」をクリックします。
- 右ペインの「携帯型番」のセレクトボックスをクリックして、「アプリが対応している機種」に変更します。
- 「設定を保存」をクリックします。
- BlueStacksの場合:
- BlueStacksを開いて、右側のサイドバーの「設定(ギアアイコン)」をクリックします。
- 環境設定が開いたら、左ペインの「端末」をクリックします。
- 右ペインの「デバイスプロファイル」のセレクトボックスをクリックして、「アプリが対応している機種」に変更します。
- 「設定を保存」をクリックします。
- NoxPlayerの場合:
仮想デバイスの機種情報を変更できたら、GooglePlayストアを開いてアプリが正常にダウンロードできるようになったか確認してください。
対処3: GooglePlayストアのアップデートをアンインストールする
GooglePlayストアのアップデートに不具合があることが原因で、「お使いのデバイスはこのバージョンに対応していません」のエラーが表示されるケースが考えられます。
GooglePlayストアのアップデート後にエラーが発生するようになった場合は、アップデートをアンインストールして前のバージョンに戻すことでエラーが解決する可能性があります。GooglePlayストアのアップデートをアンインストールするには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「アプリと通知」をタップします。
- アプリを全て表示して、一覧から「GooglePlayストア」をタップします。
- 右上の「メニュー(3点アイコン)」をタップして、「アップデートのアンインストール(または更新データの削除)」を選択します。
- 確認ポップアップが表示されたら「OK」をタップします。
以上の手順で、GooglePlayストアを前のバージョンに戻せたら、アプリが正常にインストールできるようになったか確認してください。
対処4: Androidのバージョンをアップデートする
Androidのバージョンが古いことが原因で、GooglePlayストアの一部のアプリページに「お使いのデバイスはこのバージョンに対応していません」のエラーが表示されるケースが考えられます。
そのため、システムアップデートを実行してAndroidを最新バージョンにすることで、エラーが解決する可能性があります。システムアップデートを実行するには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「システム」をタップします。
- 「詳細設定」→「システムアップデート」をタップします。
- 「アップデートが利用可能です」と表示された場合は、「ダウンロード」をタップしてアップデートを実行します。
- 表示される手順に従って操作を進めてください。
NoxPlayerやBlueStacksなどのAndroidのエミュレートアプリを使用している場合は、アプリの設定等で新しいバージョンのAndriodに変更してください。
システムアップデートを実行してAndroidをアップデートできたら、GooglePlayストアを開いてアプリが正常にダウンロードできるようになったか確認してください。
対処5: Googleサービスフレームワークのキャッシュとデータを削除する
Googleサービスフレームワークのキャッシュ、またはアプリデータに問題が起きていることが原因で、GooglePlayストアで「お使いのデバイスはこのバージョンに対応していません」のエラーが表示されるケースがあります。
そのため、Googleサービスフレームワークのキャッシュとデータを削除して、問題が解決しないか確認してください。Googleサービスフレームワークのキャッシュとデータを削除するには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「アプリと通知」をタップします。
- アプリを全て表示して、一覧から「Googleサービスフレームワーク」をタップします。
- 「ストレージ」をタップします。
- 「キャッシュを削除」をタップします。
- 「ストレージを消去」をタップして、確認ポップアップが表示されたら「OK」をタップします。
Googleサービスフレームワークのキャッシュとデータを削除できたら、GooglePlayストアを開いてアプリが正常にダウンロードできるようになったか確認してください。
対処6: アプリをサイドロードする
Androidでは、GooglePlayストア以外のサードパーティのウェブサイトからアプリをダウンロードしてインストール(サイドロード)することができます。
そのため、GooglePlayストアのアプリがエラーでダウンロードできない場合でも、サイドロードを利用することでアプリをインストールできる可能性があります。
ただし、マルウェアの感染などのリスクが少なからずあるため、必ず信頼できるサイトからのみアプリをサイドロードしてください。また、サイドロードしたアプリが完全に動作する保証がない点にも注意してください。
エラーが出るアプリをサイドロードするには、以下の手順で操作します。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「アプリと通知」をタップします。
- 「詳細設定」→「特別なアプリアクセス」の順にタップします。
- 「不明なアプリのインストール」をタップします。
- 機種によって項目の場所が異なる場合があります。上記の手順で開けない場合は、次の手順を試してください。
- 「設定」→「デバイスおよびプライバシー」→「不明なソースのインストール」
- 「設定」→「生体認証とセキュリティ」→「不明なアプリのインストール」
- 機種によって項目の場所が異なる場合があります。上記の手順で開けない場合は、次の手順を試してください。
- 「APKファイルをインストールする時に使うアプリ(Chromeやファイルエクスプローラなど)」をタップします。
- 「この提供元のアプリを許可」のスイッチを「オン」に変更します。
- Chromeなどのブラウザアプリを開いて、サードパーティのウェブサイト(APKMirrorなど)にアクセスします。
- エラーが出るアプリのAPKファイルをダウンロードします。
- APKファイルを開いてインストールします。
以上の手順で、エラーが出るアプリをサイドロードして使用することができます。サイドロードができなかったり、サイドロードしたアプリが正しく動作しない場合は、別の方法を試してください。
対処7: カスタムROMをインストールする(非推奨)
AndroidデバイスにカスタムROM(LineageOSなど)をインストールすることで、「お使いのデバイスはこのバージョンに対応していません」のエラーが出るアプリをインストールできるようになる可能性があります。
ただし、カスタムROMをインストールするには、デバイスをルート化する必要があり、メーカー保証の対象外となってしまいます。また、カスタムROMのインストールに失敗するとデバイスが起動しなくなる恐れがあるため、完全に自己責任で行ってください。
Androidデバイスをルート化する手順はデバイスによって異なるため、ネットなどで使用しているデバイスのルート化の情報を調べて行ってください。Androidデバイスをルート化できたら、カスタムROMをインストールします。
カスタムROMをインストールできたら、GooglePlayストアを開いてアプリが正常にダウンロードできるようになったか確認してください。
解決しない場合
ここまでの対処方法を行っても「お使いのデバイスはこのバージョンに対応していません」のエラーが解決しない場合は、使用しているAndroidデバイス自体に問題があることが考えられます。
特に新しいAndroidのバージョンに対応していない古いデバイスでエラーが出ている場合は、新しいデバイスに買い換えることを検討してください。
アプリをサイドロードやカスタムROMのインストールなどでエラーを回避できる可能性がありますが、動作不良や保証の対象外などのリスクがあるため基本的にはデバイス自体を買い換えることをおすすめします。