Windows10に標準で実装されているオンラインストレージサービスのOneDrive。
他のオンラインストレージサービスを使用している場合、OneDrive は必要ないのですが、停止したいが、どうやって停止したらよいかわからない方も多いでしょう。
この記事では、Windows 10 上で動作するOneDriveの同期の解除方法から無効化手順、完全なアンインストール方法をご紹介いたします。
この記事の内容
OneDriveの同期の解除方法
Windows10でOneDriveの同期を解除するには次の手順で操作します。
- タスクバーの右側に表示されている「OneDrive」のアイコンをクリックします。
- OneDriveが隠れている場合は「上矢印マーク」をクリックします。
- 「その他」をクリックして「設定」を選択します。
- 「アカウント」タブをクリックします。
- 「このPC側のリンク解除」をクリックします。
- 「このPC上のアカウントのリンクを解除しますか?」の確認メッセージが出たら「アカウントのリンク解除」をクリックします。
- 「OneDriveを設定」の画面が出たら同期の解除は完了です。右上の「×」マークをクリックして閉じます。
OneDriveの無効化手順
OneDriveの同期を解除しても、初期設定のままだとWindowsサインイン時にOneDriveが起動してしまいます。
OneDriveを無効化するには、次の手順でWindowsサインイン時に起動する設定をオフにします。
- タスクバーの右側に表示されている「OneDrive」のアイコンをクリックします。
- 「その他」をクリックして「設定」を選択します。
- 「設定」タブを開いていることを確認します。
- 全般の項目にある「WindowsにサインインしたときにOneDriveを自動的に開始する」のチェックを外して「OK」をクリックします。
上記の手順で、Windowsが立ち上がってもOneDriveが起動しないように設定することができます。
OneDriveを完全にアンインストールする方法
OneDrive を同期解除、無効化ではなく、設定情報も含め完全に削除したい場合は、以下の順番で削除しましょう。
1.アプリと機能から OneDrive を削除
まず、OneDriveのアプリをアンインストールします。
- 左下の [田] マークをクリックし、歯車のマークをクリックします。
- アプリと機能が表示されますので、下へスクロールし、[Microsoft OneDrive] をクリックします。
- [アンインストール]→「アンインストール」の順にクリックします。
単純にアプリのアンインストールしたいだけの場合は、ここまでの手順でOKです。
2.エクスプローラーから OneDrive フォルダを削除
続いて、ユーザープロファイル、AppDataからOneDriveの設定情報を削除します。
- 左下の [田] マークをクリックし、[エクスプローラー] をクリックします。
- エクスプローラー上部のアドレス欄に以下をコピー&ペーストし、[ENTER] を押下します。
%UserProfile%
- [OneDrive] フォルダがありますので、右クリックし、[削除] をクリックします。
- 引き続き、エクスプローラー上部のアドレス欄に以下をコピー&ペーストし、[ENTER] を押下します。
%LocalAppData%\Microsoft
- [OneDrive] フォルダがありますので、右クリックし、[削除] をクリックします。
- 引き続き、エクスプローラー上部のアドレス欄に以下をコピー&ペーストし、[ENTER] を押します。
%ProgramData%
- [Microsoft OneDrive] を右クリックし、[削除] をクリックします。
- 最後に、エクスプローラーで「C:ドライブ」を開きます。
- 上部に表示されている [表示] をクリックし、[隠しフォルダ] にチェックします。
- [OneDriveTemp] フォルダが表示されますので、右クリックし、[削除] をクリックします。
- エクスプローラーを閉じます。
3.OneDriveのレジストリを削除
続いて、OneDriveのレジストリ値を削除します。レジストリを削除することで、エクスプローラの左ペインに表示される「OneDrive」の表示を消すことができます。
*エクスプローラの左ペインにOneDriveの表示がない場合は、レジストリを削除する必要はありません。
レジストリの操作になりますので、操作を誤るとOSの動作に影響が出るお恐れがあります。レジストリの編集は自己責任で、データのバックアップを取ってから行って下さい。
- 左下の [田] マークを右クリックし、[ファイル名を指定して実行(R)] をクリックします。
- [名前(O):] の左側の入力欄に以下を入力またはコピー&ペーストし、[OK] をクリックします。
regedit
- ユーザーアカウント制御が表示されますので、[はい] をクリックします。
- レジストリ エディターが起動します。
- 以下のリポジトリに移動します。
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID </li> <li>左ツリーを展開して次のリポジトリを開きます。 <ul> <li>Windows10 32bitの場合 HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{018D5C66-4533-4307-9B53-224DE2ED1FE6}
- Windows10 64bitの場合(2つ)
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{018D5C66-4533-4307-9B53-224DE2ED1FE6} HKEY_CLASSES_ROOT\Wow6432Node\CLSID\{018D5C66-4533-4307-9B53-224DE2ED1FE6}
- 「System.IsPinnedToNameSpaceTree」のレジストリ値を「0」に変更して「OK」をクリックします。
- PCを再起動します。
レジストリが見つからない場合
環境によっては、上記のレジストリが見つからない場合があります。見つからない場合は、次の手順でレジストリを検索してみて下さい。
- レジストリエディターで「HKEY_CLASSES_ROOT」フォルダに移動します。
- 左上の [編集] をクリックし、[検索(F)] をクリックして、[検索する値(N):] に「OneDrive」を入力して[次を検索(F)] をクリックします。
- データに「OneDrive」を持つレジストリが見つかるまで「次を検索」を繰り返します。
- 「System.IsPinnedToNameSpaceTree」のレジストリ値を「0」に変更して「OK」をクリックします。
- PCを再起動します。
4.環境変数からOneDriveを削除
最後にWindowsの環境変数からOneDriveを削除します。
- 左下の [田] マークをクリックします。
- 下へスクロールし、[Windows システムツール] - [コントロールパネル] をクリックします。
- 右上の [表示方法:] が [カテゴリ] と表示されている場合は、[大きいアイコン] に変更します。
- [システム] をクリックします。
- 左ペインに表示されている [システムの詳細設定] をクリックします。
- 画面下部の [環境変数] をクリックします。
- ["ユーザー名"のユーザー環境変数(U)] 下部の [変数] に表示されている [OneDrive] をクリックし、右下の [削除] をクリックします。
- [OK] をクリックします。
- もう一度[OK] をクリックして、システム画面を閉じます。
- PC を再起動します。
以上の手順で、Windows10のPCからOneDriveを完全にアンインストールすることができます。