ChromeはGoogle社が無償で提供しているブラウザのソフトウェアです。Windows10のパソコンでインターネットを見るときに利用ことが多いかと思います。
そんなChromeブラウザですが、ある日突然、いつものように起動しようとしても、「反応がない」・「何も表示されない」といった状態になってしまうケースがあります。
今回は、Windows10でChromeが起動しない・クリックしても開かない時の対処法について紹介します。
この記事の内容
Chromeが起動しない原因
Windows10でChromeが起動しない場合や起動しなくなった場合、主に次の原因が考えられます。
- Chromeのプロセスに一時的な問題が起きている
- Windowsのシステムに一時的な問題が起きている
- Chromeのユーザープロファイルが破損している
- Chromeの拡張機能に問題がある
- Chromeのアプリケーションファイルに不具合がある、破損している
ここではパソコン本体に問題はなく正常であることを前提に、考えられる原因と対処について、それぞれ紹介していきます。
対処1.Chromeのタスクを停止させる
Chromeは起動していないように見えても、実はバックグラウンドで様々なプロセス処理が行われています。Chromeは数あるブラウザソフトの中でも、パソコンのメモリを大量に消費することで有名です。
- バックグラウンドで動いているChromeのプロセスによって、パソコンのメモリを使い切ってしまっている
- Chromeに何らかの問題が発生し、応答なしになっている
上記のようなケースでは、Chromeが応答なしでフリーズしており、Chromeが起動できないことがあります。
以下の手順でChromeを完全に停止させた後に、再度Chromeを起動させてください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「タスクマネージャー」を選択して起動します。
- プロセスタブの中から「Google Chrome」の名前を選択して「タスクの終了」をクリックします。
- 複数のGoogle Chromeのプロセスがある場合は、全てに対してタスクの終了を行います。
対処2.パソコンを完全に終了して再起動する
Windowsを再起動せずに長時間利用し続けていると、キャッシュなどの一時ファイルが蓄積して、アプリケーションが意図しない動作をするケースがあります。
そのため、Windowsを再起動することで、原因となる一時ファイルがリセットされて動作が改善する可能性があります。
また、Windows10では標準で高速再起動の機能が有効になっています。高速再起動が有効になっていると、シャットダウン時にシステムの状態が引き継がれてしまいます。
そのため、高速起動を無効にしてPCをシャットダウンしてみてください。
- 「Windowsマーク」をクリックして「電源マーク」をクリックします。
- Shiftキーを押下しながら「再起動」をクリックします。
- オプションの選択画面で「PCの電源を切る」をクリックします。
- PCの電源が切れたら、電源ボタンを押してパソコンの電源ボタンを押して起動します。
PCを再度起動できたら、Chromeが正常に起動するか確認してください。
対処3.Chromeのユーザプロファイルを削除する
Chromeは起動時に読み込まれるユーザプロファイルの破損が原因で起動しなくなることがあります。
そのため、以下のフォルダにユーザプロファイルが格納されているため、フォルダの名前を変更してからChromeを起動してみてください。
C:\Users\【ログインしているユーザ名】\AppData\Local\Google\Chrome\User Data\Default ↓ 以下のように「Default」というフォルダの名前を任意のフォルダ名に変更します C:\Users\【ログインしているユーザ名】\AppData\Local\Google\Chrome\User Data\Default.bk
プロファイルが削除できたら、再度Chromeの起動を試してみてください。Chromeを起動するとユーザプロファイルが自動的に再度作成されます。
フォルダ名を変更しようとした際に、「フォルダが使われているため、フォルダ名を変更できない」などのエラーが発生した場合は、Chromeがバックグラウンドで操作していることが考えられます。
プロファイルを削除できない場合は、『対処1.Chromeのタスクを停止させる』の手順を行って、Chromeを完全に停止してからフォルダ名の変更を実施してください。
対処4.Chromeの拡張機能を無効にする
自分の望んだ機能をChromeに追加することができる拡張機能は非常に便利です。SNSと連携させたりWEBページを画像に変換させたり翻訳機能を追加させたりなど、様々な機能をChromeへ追加することが出来ます。
しかし、拡張機能が原因でChromeが起動できなくなることがあります。そのため、一旦Chromeの拡張機能を無効にしてからChromeの起動を試してください。
Chromeの拡張機能を無効にして起動する方法は次のとおりです。
- Google Chromeのショートカットを右クリックして「プロパティ」を表示します。
- ショートカットタブのリンク先を以下のように編集して「OK」をクリックします。
"C:\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application\chrome.exe" ↓ "C:\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application\chrome.exe" --disable-extensions
※「"」と「-」の間には半角スペースを入力します。
- 編集したショートカットから再度Chromeを起動します。
対処5.Chromeを再インストールする
上記すべての対処を行ってもChromeが起動しない場合は、Chromeのアプリケーションに問題があることが考えられます。
そのため、Chromeを一旦アンインストールしてから最新版を再インストールしてみてください。Chromeの再インストールを行うには、次の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「アプリと機能」を選択します。
- 右ペインのアプリ一覧で「Google Chrome」を選択します。
- 「アンインストール」→「アンインストール」の順にクリックしましう。
- ウィザードが起動したら、案内に従ってアンインストールを完了します。
- 『Google Chrome ウェブブラウザ』の公式ページにアクセスして、最新版のインストーラーをダウンロードします。
- ダウンロードしたインストーラーをダブルクリックして実行します。
- 案内に従って通常の手順でChromeをインストールします。
Chromeの再インストールが完了したら、再度Chromeの起動を試してみてください。
対処6.PCをセーフモードで起動する
セキュリティソフトやその他のアプリケーションの機能が原因で、Chromeが正常に起動しないケースが考えられます。
そのため、PCをセーフモードで起動した状態でChromeが正常に起動できないか確認してみてください。PCをセーフモードで起動するには、次のページを参考にしてください。
セーフモードでChromeが正常に起動する場合は、セキュリティソフトや問題が起きる直前にインストールしたアプリケーションが原因として考えられます。
そのため、原因として疑われるアプリケーションのスタートアップの無効化、もしくはアンインストールを検討してください。
関連ページ
- Chrome起動時に「クラスが登録されていません」のエラーが出る場合は、以下のページを参考にしてください。
- ChromeがPC起動時に勝手に起動する時の対処法 – Windows10/11/Mac
- アプリ/ソフト/ゲームが起動しない・できない時の対処 – Windows10
- スマホでChromeが起動しない・固まる・頻繁に落ちる時の対処法 – Android
- Mac - Chromeが起動しない・エラーが出て開かない時の対処法
再インストールを繰り返しても治らず悩んでいたのですが、
対処1.から対処5.まで順次行い、お陰様で回復出来ました。
大変ありがとうございました。
ありがとうございました。
2020/10/15
win10の更新がかかった後、起動不可となりました。 本職でgmailを使っているので焦りましたが、記載の対処方法で直りました。 大変感謝しております。
shiftkeyを押し下げながら終了することでぴたりと直りました。
誠にありがとうございました。感謝です。