Windows10/11でRealtek HD オーディオマネージャがない/起動しない時の対処法

Windows10/11を搭載しているPCを利用していると、サウンド関連の設定を行う「Realtek HD Audio Manager」が突然なくなったり、起動しなくなったりすることがあります。

サウンドの設定を変えようとしたり、再生デバイスを変更しようとしたりして気付くこともあるかもしれません。

この記事では、Windows10/11のPCでRealtek HD Audio Managerが突然なくなった場合の原因と対処法をチェックしていきます。

Realtek HD オーディオマネージャがない原因

突然Realtek HD Audio Managerがなくなったり起動しなくなったりする原因として主に次のことが考えられます。

  • 高速スタートアップが有効になっている
  • サウンドドライバーが破損している
  • サードパーティのアプリが影響している

上記の原因ごとの対処方法を順に紹介していくので、Realtek HD Audio Managerが正常に起動できるようにならないか確認してください。

対処1: Realtek HD Audio Managerを手動で開く

Realtek HD Audio Managerが開けない場合は、コントロールパネルから起動すると正常に開ける場合があります。

コントロールパネルからRealtek HD Audio Managerを開くには、以下の手順で操作します。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
  2. 「control」と入力して「OK」をクリックします。
  3. コントロールパネルが開いたら、右上の表示方法を「アイコン」に変更します。
  4. 「Realtek HD Audio Manager」をクリックして起動します。

コントロールパネルから開けない場合は、実行ファイルを直接起動してみてください。通常以下のディレクトリに実行ファイルが存在しています。

C:\Program Files\Realtek\Audio\HDA

エクスプローラーで上記のフォルダ内の「RtlCpl64.exe」をダブルクリックして起動してください。起動するとタスクバーにアイコンが表示されます。

または、「RAVBg64.exe」を起動するとRealtek HD オーディオマネージャを開くこともできます。

RtlCpl64.exeもしくは「RAVBg64.exe」をダブルクリックしても、オーディオマネージャが起動しない場合は次の対処に進んでください。

対処2: 高速スタートアップを無効にしてPCを再起動する

Windowsの高速スタートアップ機能が原因で、Realtek HD Audio Managerが突然表示されなくなるケースがあります。

高速スタートアップはWindowsを素早く起動できる機能ですが、一部のドライバーの動作に問題が起きることがあります。

そのため、高速スタートアップを無効にしてからPCを再起動してみてください。高速スタートアップを無効にする手順は以下の通りです。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「電源オプション」を選択します。
  2. 右ペインの関連設定で「電源の追加設定」をクリックします。
  3. 「電源ボタンの動作の選択」をクリックします。
  4. 「現在利用可能でない設定を変更します」をクリックします。
  5. 「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外して「変更を保存」をクリックします。

設定が変更できたらPCを再起動してください。再起動後にRealtek HD オーディオマネージャが正常に機能するか確認します。

対処3: Realtek Audioドライバーを再インストールする

上記で紹介したRtlCpl64.exeをクリックしても起動しない場合は、サウンドドライバーに問題が起きていることが考えられます。

そのため、Realtek High Definition Audioドライバーの再インストールを試してみてください。具体的な手順は、以下の通りです。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」を選択します。
  2. デバイスマネージャーが開いたら、「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」のツリーをダブルクリックして展開します。
  3. ツリー内の「Realtek High Definition Audio」を右クリックして、「デバイスのアンインストール」を選択します。
  4. 確認メッセージが表示されたら、「デバイスのアンインストール」をクリックします。
  5. PCを再起動します。再起動が完了すると自動でサウンドドライバーが再インストールされます。

サウンドドライバーを再インストールできたら、Realtek HD Audio Managerが起動できるようになったか確認してください。

対処4: 最新のサウンドドライバーを手動でインストールする

サウンドドライバーのバージョンが古いことが原因で、Realtek HD Audio Managerが見つからないケースがあります。

そのため、最新のサウンドドライバーを手動でインストールして問題が解決しないか確認してください。具体的な手順は、以下の通りです。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」を選択します。
  2. デバイスマネージャーが開いたら、「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」のツリーをダブルクリックして展開します。
  3. ツリー内の「サウンドドライバー名」を右クリックして、「デバイスのアンインストール」を選択します。
  4. 確認メッセージが表示されたら、「アンインストール」をクリックします。
  5. アンインストールが完了したら、以下のページから最新のサウンドドライバーをダウンロードします。
  6. ドライバーファイルをダウンロードできたら、ファイルを展開してからインストーラーを実行します。
  7. ウィザードが表示されたら、案内に従ってインストールを完了します。
  8. PCを再起動します。

サウンドドライバーを手動でインストールできたら、Realtek HD Audio Managerが起動できないか確認してください。

対処5: クリーンブートを試す

普通に再起動した後もRealtek HD Audio Managerが起動しなかったり、クラッシュしたりする場合はクリーンブートを試してみてください。

クリーンブートは常駐ソフトを無効化してPCを起動することができるので、余計なソフトの干渉を防げます。

なお、Windows10をクリーンブートする詳しい手順については、次のページを参考にしてください。

クリーンブートでRealtek HD Audio Managerが正常に起動する場合は、インストールしているアプリケーションに問題があると判断できます。クリーンブートを解除して、問題として疑われるアプリケーションのアンインストールを行ってください。

対処6: Realtek Audio Consoleを使用する

ここまでの方法でRealtek HD Audio Managerが見つからない場合は、「Realtek Audio Console」をインストールしてみてください。

Realtek Audio Consoleは、Realtek HD Audio Managerと同等の機能を持ったストアアプリで、サウンドの設定を変更することができます。

Realtek Audio Consoleは、以下のMicrosoftStoreページからインストールすることができます。

インストールする際は、Microsoftアカウントにサインインする必要がある点に注意してください。

対処7: 専用のオーディオマネージャを使用する

Realtek HD Audio Managerは、Windows10で最もよく使われているオーディオマネージャですが、搭載しているサウンドドライバーによっては他のアプリケーションを使用してサウンドの設定をおこないます。

サウンドドライバー名は、『対処3: Realtek HD Audio Managerを再インストールする』の方法で確認できます。

Realtek以外のサウンドドライバーがインストールされている場合は、ドライバー名やドライバーのメーカー名を参考にして、オーディオマネージャの機能を持ったアプリケーションがないか探してください。

オーディオマネージャアプリは、タスクバー右側の上矢印をクリックして、タスクトレイ内のスピーカーアイコンから起動できる場合が多いです。

Realtek HD Audio Manager以外のオーディオマネージャが搭載されている場合は、搭載されているオーディオマネージャの公式サイトなどで使い方を確認してください。

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