iPhoneまたはiPadのシステムアップデートを行おうとすると、アップデートの途中で処理が止まってしまうトラブルが発生することがあります。
エラーメッセージが表示されないケースでは原因の特定が難しいですが、効果が期待できる対処法はいくつかあります。
本記事では、iPhone/iPadがアップデートの途中で止まる・フリーズする時の対処法について紹介します。
この記事の内容
対処1: 端末を再起動する
一時的なシステムのエラーや不具合の可能性があります。まずは端末の再起動を試してみてください。
再起動のやり方は次のリンク先ページで確認することができます。
バックグラウンドで動作しているアプリの影響を受けて不具合が発生することもあります。もしバックグラウンドで動作しているアプリがあれば一時的に機能を停止させるか、アプリをアンインストールしてください。
また、アップデート中に再起動ができない状態(フリーズ)になる場合は、次のページを参考に強制再起動を試してみて下さい。
対処2: インターネットの接続状態を確認する
インターネットの接続状態が不安定か、回線速度が十分でない可能性があります。アップデートは必ず高速なWi-Fiに接続した状態で行ってください。
正常にWi-Fiに接続されているにも関わらず症状が発生する場合は次の方法もお試しください。
- Wi-Fi機能のオンオフを切り替える
- ルーターを再起動する
- Bluetooth機能をオフにする
- 「設定」→「一般」→「リセット」から、「ネットワーク設定をリセット」を行う(リセット後はWi-Fiなどの各種接続の再設定が必要になります。
- リセットの際はWi-Fiの接続パスワードなど、各種設定情報を用意した上で行ってください。
対処3: 十分なストレージ空き容量を確保する
iPhone/iPadのストレージに空き容量が足りないとアップデートの途中で止まってしまったり、通常よりも長い時間がかかってしまったりすることがあります。
ストレージには最低でも3GB以上の空き容量を確保してください。ストレージ空き容量は次の手順で確認できます。
- ホーム画面を表示し、「設定」をタップします。
- 「一般」をタップします。
- 「iPhoneストレージ(iPadの場合はiPadストレージ)」をタップします。
- しばらく待つとストレージの利用状況が表示されます。画面上部のグラフから確認するか、「使用済み」の数値とその右側の全ストレージ容量を比べて3GB以上の空き容量が残っているかどうか確認します。
ストレージ空き容量が少ない場合は次のような方法を使って容量を確保します。
- 使っていないアプリ・使用頻度の低いアプリをアンインストールする
- 「設定」→「写真」から「iPhone/iPadのストレージを最適化」の設定を有効にする
- 「設定」→「Safari」→「履歴とWebサイトデータを消去」をタップしてブラウザの履歴・キャッシュを削除する
iPhoneのストレージの空き容量を増やす方法については、次のページでも詳しく解説しています。併せて参考にして下さい。
対処4: iTunesを使ってアップデートする
iPhone/iPadをパソコンに接続すればiTunesからソフトウェアアップデートをインストールすることができます。
通常はWi-Fiに接続してワイヤレスでアップデートするのが簡単ですが、何らかの理由でアップデートができない時にはiTunesを使う方法を代わりに使用するとうまくいく場合があります。
iTunesを使ってアップデートをするには次の手順で操作します。
- パソコンにiTunesがインストールされていなければ次のページからダウンロードとインストールを行います。
- iTunesを最新版にアップデートします。Windowsパソコンをお使いであればiTunesを起動し、「ヘルプ」→「更新プログラムを確認」からアップデートを行います。
- Macをお使いであればMacのソフトウェアをアップデートします。iTunesのアップデートに関する詳しい手順については次のリンク先をご確認ください。
- Macをお使いであればMacのソフトウェアをアップデートします。iTunesのアップデートに関する詳しい手順については次のリンク先をご確認ください。
- iPhone/iPadをLightningケーブルでパソコンに接続します。
- iTunesを起動します。
- デバイスが正しく認識されるとiTunesのウィンドウ上部にデバイスアイコン(iPhone/iPadのマーク)が表示されます。このデバイスアイコンをクリックします。
- デバイスアイコンが表示されない場合は次のリンク先ページの情報をご確認ください。
- デバイスアイコンが表示されない場合は次のリンク先ページの情報をご確認ください。
- ウィンドウ左側のメニューにある「概要」をクリックします。
- アップデートを行う前にバックアップを作成します。ウィンドウ右側にある「今すぐバックアップ」ボタンをクリックします。バックアップの作成が始まるので、完了までしばらく待ちます。
- バックアップの作成が終わったらソフトウェアアップデートを行います。ウィンドウ右側上部にある「アップデートを確認」ボタンをクリックします。
- しばらく待ち、「ダウンロードしてアップデート」ボタンが表示されたらボタンをクリックします。
- 利用規約に同意し、画面の指示に従ってアップデートを行います。
完了したらiOSのアップデートが成功したかどうか、またデータやアプリなどが消えていないか確認します。
もし異常があれば手順7で作成したバックアップを使い、次のリンク先を参考にiPhone/iPadを復元します。
対処5: iPhone/iPadをリセットする
システムや設定に異常がある場合は設定の初期化で解決できることがあります。次の手順でiPhone/iPadの設定をリセットしてみてください。
この操作でアプリや写真、連絡先などの個人データが消えてしまうことはありませんが、万が一のため必ずiCloudまたはiTunesでiPhone/iPadのバックアップを作成してから行ってください。
- ホーム画面を開き、「設定」をタップします。
- 「一般」をタップします。
- 「リセット」をタップします。
- 「すべての設定をリセット」をタップします。
- 確認メッセージが表示されたらもう1度「すべての設定をリセット」をタップします。
設定のリセットでも問題が解消しなければiPhone/iPadを工場出荷状態に戻します。
対処6: iPhone/iPadを工場出荷状態に戻す
工場出荷状態に戻すリセット方法は、アプリ・写真を含むすべてのデータが消えてしまいます。
そのため、バックアップの作成はもちろん、バックアップの作成・復元を行っても一部のデータや情報はもとに戻らないことがあります。大切なデータは複数バックアップを取るなどの対策をとってください。
- iPhone/iPadのバックアップを作成します。バックアップの手順は、次のApple公式のサポートページを参考にして下さい。
- バックアップを作成したら、ホーム画面にある「設定」をタップします。
- 「一般」→「リセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップします。
- 確認メッセージが表示されるので、「iPhoneを消去」をタップします。
- アップルロゴアイコンが表示され、初期化が行われます。
- 初期化が完了したら初期設定を行います。初期設定の際にバックアップからデータを復元するか尋ねられるので、先程作成したバックアップを使って復元します。
- 初期設定が完了したら各種データに問題がないか、またアップデートの問題が解決したかを確認します。
いずれの方法でも解決しなければ端末の故障も考えられます。Apple正規サービスプロバイダへ端末を持ち込むか、次のページからサポートサービスをご利用ください。
Appleサポート
関連ページ
iPhone/iPadでiOSのソフトウェアアップデートに関するトラブルは、次のページでも紹介しています。