Windows10に標準搭載されているMicrosoftr Edgeを利用していると、動作が遅かったり突然重くなったりするケースがあります。
ブラウザを利用する機会は多いので、ブラウジングの動作が遅いと非常にストレスを感じます。
そこで、この記事ではMicrosoft Edgeの動作が重い時に高速化するための対処法を紹介します。Microsoft Edgeで快適にブラウジングできない場合は参考にしてください。
この記事の内容
Edgeの動作が重い・遅い時の原因
- タブを開きすぎていてメモリ占有率が高い
- ページキャッシュに問題がある
- Edgeの拡張機能や設定に問題がある
- 根本的にPCのスペックが低い
- 回線速度が極端に遅くなっている
- ウイルスやマルウェアに感染している
Microsoft Edgeが重い・遅くなったときに考えられる原因には上記のようなものがあります。
PCに問題がある場合やブラウザのキャッシュや設定が影響している場合、回線がボトルネックになっている場合など多種多様だといえるでしょう。
これから対処法を順番に紹介するので、1つずつ試してみることをおすすめします。
対処1: PCを再起動する
PCを長時間起動していると、アップデート関連のプログラムや常駐ソフトの稼働、セキュリティソフトの定期スキャンなどのさまざまな原因でPCのリソースが占有されます。
そのため、最初に一度再起動するのがおすすめです。
PCを再起動すると余計なプログラムを一括で停止させることができるので、安定して動作しやすくなるでしょう。再起動したらMicrosoft Edgeを起動して動作状況をチェックしてください。
安定して動作する場合はしばらく様子を見て、重くならないかどうかを確認しましょう。
対処2: キャッシュをクリアする
メインブラウザとしてMicrosoft Edgeを毎日のように使っていると、ページキャッシュが溜まっていきます。
キャッシュデータは、ページの表示速度を向上するための仕組みです。しかし、キャッシュデータに問題があると逆にEdgeの動作が遅くなる原因になる場合があります。
そのため、PCを再起動しても動作が重い場合は、念の為Edgeのキャッシュを一度クリアしてみましょう。
Edgeのキャッシュクリアの手順は次の通りです。
- 最初にMicrosoft Edgeを起動します。
- 右上にある設定ボタン(・・・マーク)をクリックします。
- 下部に表示される「設定」ボタンをクリックします。
- 右側のメニューから「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。
- 「クリアするデータの選択」をクリックします。
- クリアしたいデータの種類を選択してチェックをつけ、「クリア」をクリックして実行します。
- キャッシュだけをクリアする場合は、「キャッシュされたデータとファイル」にチェックをつけるだけでOKです。
- 閲覧履歴やダウンロード履歴などの不要なファイルも一括して削除したい場合は、全てにチェックを付けて下さい。
- プロセスが終了したら完了です。
キャッシュクリア実行後にEdgeの動作が軽くなった場合は、キャッシュが影響していたと判断できます。
キャッシュはブラウジングをしているとどんどん溜まるので、定期的に(数ヶ月に1回程度)クリアすることをおすすめします。
対処3: 同時に開くタブの数を減らす
最初は快適にブラウジングできているのに、多数のタブを開くにつれて重くなっていく場合があります。
Edgeでタブを大量に開くとメモリやCPUの占有率の上昇してパフォーマンスの低下に繋がります。
そのため、Edgeの動作が重くなった場合は、不要なタブを閉じて同時に開くタブの数を減らしてみて下さい。
タブの数を減らすと動作が軽くなる場合は、ブラウジング時に多数のタブを開きすぎないように注意して下さい。普段から複数のタブを開く場合は、次の対処法も併せて参考にして下さい。
対処4: メモリ占有率を確認する
Edgeのようなブラウザの動作が遅くなる原因として、最も多いのが物理メモリの不足です。
メモリ占有率が高いことによる動作不良が疑われる場合は、タスクマネージャで状況を確認することをおすすめします。確認する方法は以下の通りです。
- タスクバーを右クリックします。
- 表示されるメニューから「タスクマネージャ」を選択して起動してください。
- 簡易表示になっている場合は左下の詳細表示をクリックします。
- すでに詳細表示になっている場合はこの手順は不要です。
- リストから「Microsoft Edge」を探しましょう。
- メモリ欄の数値をチェックして下さい。
タスクマネージャー上でメモリ使用率が高く、Edgeで同時に開いているタブの数もそこまで多くない場合は、根本的なスペック不足が疑われます。
PCの物理メモリを増やす
PCが古かったり、物理メモリ容量の低いPCを使っている場合は、Edgeの動作を改善するのに物理メモリを増やす方法が最も効果的です。
メモリ使用量が常に100%近い場合はメモリを増設しましょう。メモリの増設は、比較的簡単にできます。
PCの機種によって増設方法が異なりますので、あらかじめ使っているPCやマザーボードのマニュアルをチェックして、適切なメモリを購入して増設して下さい。
対処5: 不要な拡張機能を削除する
Edgeに追加している拡張機能が原因で動作が遅くなっているケースがあります。
Edgeの拡張機能を確認して、不要な拡張機能がある場合は削除して下さい。拡張機能の削除は次の手順で行います。
- Edge右上の「3点マーク」→「拡張機能」の順にクリックします。
- 不要な拡張機能を選択して「アンインストール」をクリックします。
- 「おすすめ」のみしか表示されない場合は、拡張機能はインストールされていません。
- 拡張機能の削除が完了します。
対処6: Edgeの設定をリセットする
ここまでの対処方法で改善しない場合は、一旦Edgeの設定をリセットしてみましょう。
Edgeの設定をリセットするには次の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- Windows設定が開くので「アプリ」をクリックします。
- 一覧から「Microsoft Edge」を探してクリックします。
- 「詳細オプション」をクリックします。
- 「リセット」をクリックして、確認ダイアログがでたら再度「リセット」をクリックします。
- 「リセット」の右にチェックマークが付いたら設定のリセットは完了です。
Edgeの設定がリセットできたら、再度Edgeを起動して動作が改善していないか確認して下さい。
対処7: 回線速度をチェックする
Microsoft EdgeでWebページを開く際に表示が遅い場合、回線速度が極端に遅くなっていることが考えられます。
そのため、まずは次のページを参考に回線の通信速度をチェックしてみてください。
回線速度をチェックした結果、極端に速度が遅い場合(5 Mbps以下)はブラウジングに支障が出るため、次の対処法を試しましょう。
- 有線LANで接続してみる
- PCをWi-Fiではなく有線でルーターと接続して通信速度が改善しないか確認して下さい。
- 有線接続にして大幅に通信速度が上がる場合は、Wi-Fiに問題があることが考えられます。次のページを参考に対処を行って下さい。
- ルーターのLANケーブルを交換する
- LANケーブルに断線があったり、カテゴリ5以下のものを利用している場合は回線速度が遅くなることがあります。そのため、使っているLANケーブルをチェックして問題があれば交換してみましょう。
- 古いLANケーブルを利用している場合も、劣化や規格によって速度低下の原因となっていることがあるため、交換することをおすすめします。
- ルーターを確認する
- 古いルータを利用している場合、規格が古いことが原因で通信速度が遅くなることがあります。5年以上前の古いルータを使っている場合は、交換することで速度が向上する可能性があります。
- Wi-Fiを使用している場合、Wi-Fiルーターが原因で通信速度が遅くなっているケースがあります。次のページを確認してルーターの対処を行って下さい。
- 回線契約を確認する
- 通信が安定していないとWebサイトのロードが遅くなり、ブラウジングでストレスを感じがちです。
- 回線契約が古いままの場合、最大速度が遅いプランになっていることがあります。
- 通信速度がそもそも遅い回線(ADSLなど)を利用している場合は、回線契約を変更して速いプランにするのがおすすめです。
対処8: Windowsの動作を改善する
パソコンの動作が全体的に遅い場合は、Windowsの動作を改善することでEdgeの動作も改善できる可能性があります。
Windowsの動作を改善する方法については、次のページで詳しく解説しています。
Windowsの動作が改善できたら、Edgeの動作も改善していないか確認してみて下さい。
対処9: ウイルスやマルウェアに感染していないかスキャンする
ウイルスやマルウェアに感染していることが疑われる場合は、セキュリティソフトでフルスキャンしてチェックすることをおすすめします。
フルスキャンの手順はセキュリティソフトによって異なるため、利用しているセキュリティソフトのマニュアルで確認して実行してください。
Windows標準のWindows セキュリティでスキャンする方法は次のとおりです。
スキャンの結果、ウイルスやマルウェアが検出されたら適切に駆除しましょう。