iTunesの起動や動作が重い・遅い/動かない時の対処方法 – Windows10/Mac

音楽や動画、オーディオブックなどのメディアコンテンツを楽しむ方が多くなっています。それらを再生し、まとめて管理できるのがiTunesです。

便利な一方、iTunesを使用しているうちに動作がだんだん重くなることがあります。時にはほとんど動作せず、動かなくなってしまうことも起こります。

本記事では、Windows10とMacでiTunesの起動や動作が重い、また遅く動かない時の対処法を紹介します。

動作速度を改善し、iTunesをもっと快適に使いたい方は参考にしてみてください。

iTunesの同期やバックアップ、CDのインポートなどの特定の動作のみが遅い場合は、次のページを参考にして下さい。

対処1: 自動作成された再生リストを削除してみる

iTunesの動作が重いと感じたら、まずは自動作成された再生リスト「スマートプレイリスト」を削除すると動作の改善が見込めます。

スマートプレイリストは、曲の条件を設定するだけで、条件に合った曲で自動的に再生リストが作成される機能です。

しかしスマートプレイリストをそもそも使用していない場合は、一度削除することをおすすめします。スマートプレイリストを削除する手順は以下の通りです。

  1. iTunesを起動します。
  2. プレイリストが表示されていない場合は、真ん中の上部にある「プレイリスト」をクリックします。
  3. 左側に「プレイリスト」メニューが表示されたら、削除する「スマートプレイリスト(歯車マークがあるもの)」上で右クリックをします。
  4. 「ライブラリから削除」をクリックします。

なお、プレイリストを削除しても曲自体は削除されず、そのまま残ります。不要なスマートプレイリストがある場合は、この機会に整理しておきましょう。

対処2: 好みが反映された再生リストを無効にする

Geniusの機能は、ユーザーの好みを反映した再生リストを自動で作成するので、使用している方も多いと思います。

しかし、この機能を有効にしているとパソコンのバックグラウンドで処理を行うので、iTunesの動作が遅くなる原因になります。

そのため、iTunesの動作を少しでも改善した場合は、設定で「Genius」の機能をオフにして下さい。設定を変更し、Geniusを無効にする手順は以下の通りです。

  1. iTunesを起動します。
  2. メニューバーが表示されていない場合は、左上にある小さな三角形をクリックし、「メニューバーを表示」を選択します。
  3. メニューバーの「ファイル」をクリックします。
  4. 「ライブラリ」をクリックします。
  5. 「Geniusをオフ」をクリックします。
    • Geniusをオフにすると、付随する他のGenius機能も無効になります。再度有効にしたい時は、「Geniusをオン」を選択します

以上で、Geniusの機能を無効にすることができます。

*Geniusの機能は、iCloudミュージックライブラリを使っている場合は無効にできませんのでご注意下さい。

対処3: 重複しているファイルを削除する

PCに保存している曲が多くなればなるほど、iTunesの動作にも影響が出ます。

そのため、不要な曲を削除することでiTunesの動作が軽くなる可能性があります。

特に「ライブラリ」に保存されている楽曲の中で、重複している曲がある場合は削除することをおすすめします。

重複ファイルを確認して削除する手順は次のとおりです。

  1. iTunesを起動して「ライブラリ」をクリックします。
  2. メニューで「ファイル」→「ライブラリ」→「重複項目の表示」の順に選択します。
  3. 重複した曲が表示されます。不要な曲を右クリックして「削除」をクリックします。
  4. 確認画面が出たら「OK」をクリックして削除します。

多くの重複ファイルがあると、それだけストレージを圧迫します。そのため重複ファイルの確認と削除は定期的に行うようにしましょう。

対処4: 自動での同期を無効にする

iTunesでは、iPhoneやiPodなどをパソコンに接続するだけで、自動的に同期ができる設定になっています。

しかし、デバイスを接続時に自動的に最新のiTunesライブラリに同期するため、iTunesの動作が遅くなり、フリーズして動かなくなることもあります。

そのため、デバイス接続時に毎回同期が必要ない場合は、自動同期を無効にすることでiTunesの動作が改善します。

iTunesの自動同期機能を無効にするには、次の手順で操作します。

  1. iTunesを起動して、メニューバーの「編集」をクリックします。
  2. 「環境設定」をクリックします。
  3. 「環境設定」の画面が開いたら「デバイス」をクリックします。
  4. 「iPod、iPhone、およびiPadを自動的に同期しない」にチェックを入れます。
  5. 「OK」をクリックします。

この設定で自動同期はオフになるので、新たに同期する際は手動で行うようにしましょう。

対処5: 列情報を消す

iTunesのプレイリストで表示している列情報が多すぎると、動作が重くなるケースがあります。

次の手順でプレイリストの列情報の表示を変更することができます。

  1. プレイリストを表示して上部の列項目を右クリックします。
  2. 不要な列情報のチェックを外します。

対処6: iTunesキャッシュを削除する

iTunes Storeに接続すると動作が重くなったり、動かなくなる場合は、iTunes Storeのキャッシュに問題があることが考えられます。

そのため、キャッシュを削除すると改善する可能性があります。次の手順でiTunes Storeのキャッシュを削除してみて下さい。

  1. 「iTunes」を起動して、メニューの「編集」→「環境設定」の順にクリックします。
  2. 「詳細」タブをクリックします。
  3. 「iTunes Storeのキャッシュをリセット」の項目にある「キャッシュをリセット」のボタンをクリックします。
  4. 「OK」をクリックして環境設定を閉じます。

キャッシュ削除後に再度iTunes Storeにアクセスすると正常な速度で表示されるはずです。

対処7: iTunesを更新する

使用しているバージョンのiTunesに不具合があり、動作が不安定なケースが考えられます。

iTunesのバージョンを確認して古い場合は最新バージョンにアップデートして下さい。

iTunesを最新バージョンにアップデートする方法は、次のページを参考にして下さい。

対処8: ライブラリの共有機能を停止する

iTunesのライブラリをネットワーク上で共有する機能が有効になっていると、動作に影響が出る場合があります。

そのため、iTunesライブラリをネットワークで共有する必要がない場合は、無効にすることで動作が改善する可能性があります。

次の手順で、iTunesのライブラリの共有機能がオフになっているか確認して下さい。

  1. 「iTunes」を起動して、メニューの「編集」→「環境設定」の順にクリックします。
  2. 「共有」タブをクリックします。
  3. 「ローカルネットワーク上でライブラリを共有」のチェックを外します。
  4. 「OK」をクリックします。

対処9: Bonjourをアンインストールする

iTunesと一緒にインストールされるBonjourは、Windowsが搭載されているパソコンではiTunesの動作を重くさせる原因になります。

iTunesの動作を少しでも軽くしたい場合は、Bonjourをアンインストールすることで改善が見込めます。

Windows10で、Bonjourをアンインストールする手順は次の通りです。

  1. デスクトップ画面のスタートメニューをクリックし、「Windows管理ツール」を選択します。
  2. 「サービス」をクリックします。
  3. 一覧から「Bonjourサービス」を探してダブルクリックします。
  4. プロパティ画面が表示されたら「スタートアップの種類」を「無効」に、「サービスの状態」を「停止」に変更して「OK」をクリックします。
  5. デスクトップ画面の下部にある検索ボックスで「コントロールパネル」と入力し、検索結果から「コントロールパネル」をクリックします。
  6. 「プログラム」の「プログラムと機能」をクリックします。
  7. 一覧から「Bonjour」を探し、右クリックします。
  8. 「アンインストール」をクリックします。
  9. 注意メッセージが表示されたら「はい」をクリックします。

対処10: PCの動作を改善する

Windows10、もしくはMacの動作そのものが重いため、iTunesの動作が遅く感じる場合もあります。

ここまでの対処方法でiTunesの動作が改善しない場合は、PCの動作そのものが遅くないか確認して下さい。

PCの動作を改善する方法については、次のページを参考にして下さい。

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