iPhone/iPadの写真アプリでは、iCloudの共有アルバムの機能を使用することで、写真・動画のアルバムを作成して簡単に別のユーザーと共有できます。
しかし、作成した共有アルバムが突然消えていたり、アルバム内の写真や動画が表示されないケースがあります。この問題は、特に機種変更を行なった際に発生することが多いです。
本記事では、iPhoneでiCloudの共有アルバムの写真が表示されない/消えた時の対処方法について詳しく紹介します。
この記事の内容
対処1: 共有アルバムの機能をオンにする
iCloudの写真の設定で共有アルバムの機能がオフになっていることが原因で、共有アルバムが表示されないケースが考えられます。
そのため、iCloudの写真の設定を開いて共有アルバムの機能がオンになっているか確認してください。共有アルバムの機能をオンにするには、以下の手順で操作します。
- 「設定」アプリを開きます。
- 最上部の「AppleIDのユーザー名」をタップします。
- 「iCloud」をタップします。
- 「写真」をタップします。
- 「iCloud写真」のスイッチが「オン」になっていることを確認します。
- 「共有アルバム」のスイッチを「オン」に切り替えます。
共有アルバムの機能をオンにできたら、共有アルバムの写真が表示されるようになったか確認してください。
対処2: 共有アルバムの機能を再度オンにする
共有アルバムの機能に一時的な不具合が発生していることが原因で、共有アルバムが表示されないケースが考えられます。
そのため、共有アルバムが既にオンになっていても表示されない場合は、機能を一度オフにしてからオンに戻すことで問題が解決する可能性があります。共有アルバムの機能を再度オンにするには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 最上部の「AppleIDのユーザー名」をタップします。
- 「iCloud」をタップします。
- 「写真」をタップします。
- 「共有アルバム」のスイッチを「オフ」に切り替えます。
- 数分待ってから「共有アルバム」のスイッチを「オン」に戻します。
共有アルバムの機能を再度オンにできたら、共有アルバムの写真が表示されるようになったか確認してください。共有アルバムによっては表示に時間が掛かることがあるため、一部のアルバムが表示されない場合は10分程度待ってみてください。
対処3: iPhoneを再起動する
iPhoneのシステムに一時的な不具合が発生していることが原因で、共有アルバムの写真が表示されないケースが考えられます。
そのため、iPhoneの電源を一度切ってから再起動を行なってみてください。iPhoneを再起動するには、以下の手順で操作します。
- iPhoneX以降: 「サイドボタン」と「音量調整ボタン」を同時に長押しして、電源オフスライダーをドラッグします。電源が切れたら「サイドボタン」を長押しして起動します。
- iPhone8以前: 「サイドボタン」を長押しして、電源オフスライダーをドラッグします。電源が切れたら「サイドボタン」を長押しして起動します。
iPhoneを再起動できたら、写真アプリを開いて共有アルバムが表示されるようになったか確認してください。
対処4: 共有アルバムに参加する
自分以外が作成した共有アルバムの写真・動画は、共有アルバムへの招待を受けて参加しない限り表示されません。
そのため、自分以外が作成した共有アルバムが見れない場合は、共有アルバムに参加できているか確認してください。共有アルバムに参加するには、以下のいずれかの手順で操作します。
- 写真アプリから参加する場合:
- 「写真」アプリを開きます。
- 「For You」タブを開きます。
- 共有アルバムアクティビティに表示される「共有アルバムリクエスト」の「参加」をタップします。
- 招待メールから参加する場合:
- メールアプリを開いて、受信トレイで「共有アルバムへの招待メール」を探して開きます。
- 受信トレイに共有アルバムへの招待メールが届いていない場合は、迷惑メールのフォルダ内にないか確認してください。
- メール本文中の「参加する」をタップします。
- メールアプリを開いて、受信トレイで「共有アルバムへの招待メール」を探して開きます。
共有アルバムに参加できたら、写真アプリの「アルバム」タブの「共有アルバム」からアルバム内の写真や動画を閲覧できるようになります。
上記の手順で参加しようとしても取り消される場合は、アルバムの作成者がユーザーの招待を削除していることが考えられます。アルバムに参加ができない場合は、アルバムの作成者に再度自分を招待するよう依頼してください。
対処5: ソフトウェアアップデートを実行する
写真アプリまたはシステムのバージョンが古く不具合があることが原因で、共有アルバムの写真が正常に表示されないケースが考えられます。
そのため、ソフトウェアアップデートを実行して、写真アプリとシステムを最新の状態にしてみてください。ソフトウェアアップデートを実行するには、以下の手順で操作します。
- 「設定」アプリを起動します。
- 「一般」をタップします。
- 「ソフトウェアアップデート」をタップします。
- アップデートが見つかったら「ダウンロードしてインストール」をタップします。
- iPhoneのパスコードを入力します。
- 「今すぐインストール」をタップします。
ソフトウェアアップデートを実行できたら、写真アプリを開いて共有アルバムが表示されるようになったか確認してください。
対処6: ネットワーク接続を確認する
iPhoneのインターネットの接続に問題が起きていることが原因で、共有アルバムの写真が表示されないケースが考えられます。
そのため、iPhoneが正常にインターネットに接続できているか確認してください。インターネット接続に問題が起きている場合は、以下の方法を試してみてください。
- Wi-Fiまたはモバイル通信の電波が良好な場所に移動する
- Wi-Fi接続に問題が起きている場合は、ルーターを再起動する
- Wi-Fiとモバイル通信を切り替える
インターネット接続に問題を解決できたら、再度写真アプリを開いて共有アルバムが表示されるようになったか確認してください。
対処7: Appleのサーバー障害を確認する
共有アルバム関連の機能を提供するAppleのサーバーに障害が発生していることが原因で、共有アルバムが表示されないケースが考えられます。
そのため、Appleのサーバーの稼働状況に問題が起きていないか確認してみてください。Appleのサーバーの稼働状況は、以下の公式ページで確認できます。
上記のページの「写真」の項目に問題が起きていると、共有アルバムが正常に表示されない場合があります。Appleのサーバーに障害が発生している場合は、
対処8: 共有アルバムの制限を確認する
iCloudの共有アルバムの機能には過度な使用に対する制限があり、制限を超えていると写真や動画の投稿、アルバムの作成や参加をすることができなくなります。共有アルバムの具体的な制限は以下の通りです。
- すべての共有アルバムに対して参加者1名が投稿できる写真とビデオの1時間あたりの最大枚数:1,000 件
- すべての共有アルバムに対して参加者1名が投稿できる写真とビデオの1日あたりの最大枚数:10,000 件
- 1人のオーナーが共有できる共有アルバムの最大数:200
- 1人のユーザが参加できる共有アルバムの最大数:200
- 共有アルバムあたりの最大参加者数:100 人 (共有アルバムごとの参加者数)
共有アルバムの制限を超えている場合は、写真や動画の投稿、アルバムの共有数や参加数を減らしてください。
対処9: 低電力モードを解除する
iPhoneの低電力モードの機能がオンになっていることが原因で、共有アルバムの表示に問題が起きるケースが少なからず考えられます。
そのため、iPhoneが低電力モードになっている場合は解除することで問題が解決する可能性があります。低電力モードを解除するには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを起動します。
- 「バッテリー」をタップします。
- 「低電力モード」のスイッチを「オフ」に切り替えます。
低電力モードを解除できたら、写真アプリを開いて共有アルバムが表示されるようになったか確認してください。
対処10: iCloudリンクのリンク切れを確認する
共有アルバムの招待ではなくiCloudリンクによって共有された写真・動画は、30日以上経過すると自動的にリンク切れになります。
リンク切れになった写真・動画を再度見るには、共有を行なった相手が再度リンクを作成する必要があります。
そのため、iCloudリンクで見ていた写真・動画が表示されなくなった場合は、相手にリンクを再度作成して送信できないか依頼してください。