WindowsHelloで指紋認証できない/できなくなった時の対処法 – Windows10 PC

Windows Helloの指紋認証を利用すると、サインインがスムーズになるだけでなくセキュリティも向上します。

しかし指紋認証のセットアップができなかったり、今まで問題なく動作していたのに急に指紋認証できなくなったトラブルの声も少なくありません。

今回は、Window10のパソコンでWindows Helloの指紋認証ができない時の対処法について紹介します。

対処1:指紋認証のセットアップをやり直す

はじめてWindowsで指紋認証を行う場合は、最初にセットアップが必要です。これまで問題なく使用できていたという場合でも、通常の手順でセットアップをやり直すことで問題が解決できる可能性があります。

まずは次の手順で通常通りのセットアップを試してください。

指紋認証のセットアップ手順

  1. 外部接続の指紋認証リーダーを使用する場合は指紋認証リーダーをパソコンに接続します。
  2. 「スタート」ボタンをクリックし、メニューが表示されたら歯車アイコンをクリックします。
  3. 「設定」ウィンドウが表示されます。「アカウント」をクリックします。
  4. 左のメニューリストから「サインインオプション」を選びます。
  5. 右側の画面を下へスクロールし、「指紋認証」の下にある「セットアップ」ボタンをクリックします。
  6. Windows Helloセットアップ画面が表示されます。「開始する」をクリックします。
  7. 「指紋センサーにタッチ」と表示されます。指示に従い、指紋センサーに指を押し当てます。
  8. 何度かセンサーに触れるよう求められるので、指示通りセンサーに触れては離し、という手順を繰り返します。この時、指を当てる位置を少しずつ変えながら認識させると精度が上がります。
  9. 指紋の登録が完了すると「その他の設定事項」と表示されます。続いて「PINの設定」をクリックします。
  10. パスワードを求められます。Microsoftアカウントのパスワードを入力し、OKをクリックします。
  11. 次にPINを設定します。任意の数字(または英数字)を組み合わせて作成してください。PINは指紋認証がうまくいかない時や、何らかの理由により指紋認証が使えない時に代わりに入力することになるので、設定したPINは忘れないよう必ずメモしてください。

参考:『Windows10 – Helloでパソコンに指紋認証のサインインを設定する方法』

これで指紋認証のセットアップは完了です。手順通りに操作してもセットアップが完了できない場合は次の対処法をお試しください。

対処2:パソコンを再起動する


WindowsのOS上にトラブルが起きていることが原因で指紋認証できないケースも考えられます。

基本的な対処法ですが、再起動で問題が解決できるケースは少なくありません。まずは1度再起動を試してみてください。

対処3:最新のWindows Updateを適用する

Windowsが最新の状態になっていない場合はWindowsの更新を行ってください。Windows10の更新の手順については次の手順で操作してください。

  1. [スタート]ボタンをクリックし、[設定] ボタンをクリックします。
  2. [更新とセキュリティ] をクリックします。
  3. [Windows Update] を選択し、[更新プログラムのチェック] をクリックします。
  4. 新しい更新プログラムがある場合は、[更新プログラムを確認しています...] に続き、[更新プログラムをインストールする準備をしています]、[更新プログラムをダウンロードしています] などのメッセージが表示され、ダウンロードおよびインストールが実行されます。しばらくお待ちください。
  5. [お使いのデバイスは最新の状態です] と表示されたら完了です。画面右上の [X] ボタンをクリックして Windows Update 画面を閉じてください。
    新しい更新プログラムをインストール後に再起動を求められる場合は、[今すぐ再起動する] ボタンをクリックし、コンピューターを再起動してください。再起動中にコンピューターの電源を切らないようご注意ください。

参考:『Windows Update の利用手順 - Windows 10 の場合』

対処4:PINを再設定する


PINを設定し直すことで問題が解決できることがあります。

  1. タスクバーにある「スタート」ボタンをクリックします。メニューが表示されたら、歯車アイコンをクリックします。
  2. 「アカウント」→「サインインオプション」とクリックして進みます。
  3. 「PIN」の項目の下にある「削除」ボタンをクリックします。
  4. 確認メッセージが表示されるので、もう1度「削除」をクリックします。
  5. パスワードを求められるので、Microsoftアカウントのパスワードを入力します。これで登録済みのPINが削除されます。
  6. 次にPINを再設定します。「PIN」の項目の下にある「追加」ボタンをクリックします。
  7. パスワードを求められます。Microsoftアカウントのパスワードを入力し、「サインイン」ボタンをクリックします。
  8. 新しいPINを設定します。任意の数字を組み合わせてPINを作成します。設定したPINは忘れないよう必ずメモしてください。
  9. これでPINの再設定は完了です。

PINの設定が完了したら、本記事の上にある「指紋認証のセットアップ手順」を参考に再度指紋認証のセットアップを行ってください。

対処5:ドライバーを再インストールする


指紋認証センサーのドライバーを再インストールします。

  1. 「スタート」ボタンを右クリックします。
  2. メニューから「デバイスマネージャー」を選択します。
  3. デバイスマネージャーが起動します。「生体認証デバイス」の項目を探し、左にある矢印アイコンをクリックします。
  4. ツリーが展開されたら、「生体認証デバイス」の下にあるドライバー名を右クリックします。
  5. 「デバイスのアンイストール」をクリックします。
  6. 確認メッセージが表示されます。もし「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除します」というチェック項目がある場合はチェックを外します。
  7. 「OK」をクリックします。
  8. パソコンを再起動します。再起動するとドライバーが自動で再インストールされます。
  9. 指紋認証機能が問題なく使えるようになったか確認します。

対処6:トラブルシューティングツールを実行する


指紋認証センサーの機能に何らかの異常が発生している場合、Windows10のトラブルシューティングツールで問題が解決できる可能性があります。トラブルシューティングツールを実行するには次の手順で操作します。

  1. 「スタート」ボタンをクリックし、歯車アイコンをクリックします。
  2. 「更新とセキュリティ」をクリックします。
  3. 左のメニューリストにある「トラブルシューティング」をクリックします。
  4. メニューを下へスクロールし、「ハードウェアとデバイス」をクリックします。
  5. 「トラブルシューティングツールの実行」をクリックします。
  6. 問題が検出された場合、自動修復が可能であればその場で修復が行われます。もし自動修復ができない場合は、画面に表示される内容を参考に問題の対処を行ってください。

対処7:メーカーのサポートページを確認する

Windowsの更新などに伴い、指紋認証センサーのドライバーや専用のソフトウェアが更新されることがあります。

パソコン本体に指紋認証センサーが付属している場合はパソコンのメーカーサイトを、外付けの指紋認証リーダーを接続して使用している場合は指紋認証リーダーの製品ページを確認し、サポート情報が更新されていないか確認してみてください。

対処8:Windowsのバージョンをもとに戻す

今までは問題なく使えていたのに突然指紋認証が使えなくなってしまったという場合、Windows Updateが原因であることがあります。

上記の対処法のいずれも効果がない場合はWindowsのバージョンを復元する方法が有効な場合があります。

Windowsのバージョンをもとに戻すには次の手順で操作します。

Windows10のバージョンをもとに戻す手順


操作を行う前に、念の為大切なデータのバックアップを作成しておいてください。

  1. 「スタート」ボタンをクリックし、歯車アイコンをクリックします。
  2. 「更新とセキュリティ」をクリックします。
  3. 「回復」をクリックします。
  4. 「前のバージョンのWindows 10に戻す」の下にある「開始する」ボタンをクリックします。
  5. 復元手続きが開始されます。「以前のバージョンに戻す理由をお聞かせください」と表示されるので、「マイアプリやデバイスがこのビルドで動作しない」にチェックを入れます。その他にも不具合を確認している場合はすべての該当項目にチェックを入れます。チェックを入れたら「次へ」をクリックします。
  6. 「アップデートをチェックしますか?」と表示されます。既に「対処②最新のWindows Updateを適用する」の方法を試していれば「行わない」をクリックします。
  7. 注意文が数ページ表示されます。内容をよく確認しながら読み進めます。
  8. 「以前のビルドに復元する」をクリックすると復元処理が開始されます。

処理が完了すると以前のバージョンに復元された状態でパソコンが再起動します。

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