Windows10でフォルダ・ファイルを削除できない時の解消法とは?

Windows10でファイルやフォルダを削除しようとしても、「この項目は見つかりませんでした」「ファイルが開かれているため、操作を完了できません」「予期しないエラーのためフォルダを削除できません」などのエラーが表示されて削除できないケースがあります。

上記のエラーが表示される場合は、通常の手順ではファイルやフォルダを削除することができません。

そこで今回の記事では、Windows10で「フォルダ・ファイルを削除できない時の解消法」をまとめてみました。

対処1: ファイル・フォルダを開いていないか確認する

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最初に確認してほしいのは、対象のファイル・もしくはフォルダが開いていないかどうか。ファイルをちゃんと閉じてからでないと、削除することはできません。

気を付ける点として「見えてない部分で起動しているかもしれない」ということ。バックグラウンドプログラムとして起動していたりタスクバーの中に隠れていたりする場合があります。

削除できない場合は、次のポップアップと共に、対象のファイル名が表示されます。

「別のプログラムがこのフォルダーまたはファイルを開いているので、操作を完了できません。フォルダーまたはファイルを閉じてから再実行してください。」

タスクバーを右クリックしタスクマネージャーを起動、対象のプログラムを探し強制的に終了させてみてください。

対象のプログラムが不明でエラーが解決しない場合は、以下のページで対処方法を詳しく紹介しているので、併せて参考にしてください。

対処2: パソコンを再起動してみる

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フォルダ・ファイルを開いていると表示が出ているのに、開いているプログラムが見つからない場合があります。

上記の場合は、プログラムの終了時にエラーが起きて正常に終了できていないケースが考えられます。

そのため、パソコンの再起動を行ってから、プログラムを何も起動していない状態で削除を試してください。

パソコンを再起動することで、終了できなかったプログラムを完全に終了することができます。

対処3: セーフモードで削除を試す

再起動してもが削除できない場合は、バックグラウンドで動いているソフトウェアによってロックされている可能性があります。

ソフトウェアが特定できない場合は、Windowsをセーフモードで立ち上げることで削除できる場合があります。

セーフモードで起動する方法については、次のページを参考にしてください。

PCをセーフモードで起動できたら、通常の手順でファイル・フォルダの削除を試してください。

対処4: コマンドプロンプトから削除を試す

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ファイルやフォルダを削除しようとすると「この項目は見つかりませんでした」というエラーメッセージが表示され削除できないことがあります。

上記の場合は、コマンドプロンプトから削除をすると問題なく削除できる可能性があります。

コマンドプロンプトを使ってファイルを削除するには、次の手順で操作します。

  1. 「Windowsマーク」ボタンをクリックして、「Windowsシステムツール」→「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
  2. コマンドプロンプトを起動したら対応する削除コマンドを入力します。
    comnd

    • フォルダの場合:
      rd /s 削除したいフォルダのパス(場所)
      • 「rd」がフォルダ削除の実行コマンドで、「/s」がサブフォルダの中身もすべて削除するオプションです。上記のコマンドで対象のフォルダの中身をすべて削除することができます。
      • フォルダのパスは、エクスプローラーのアドレスバーからコピーしてください。
    • ファイルの場合
      del 削除したいファイルのパス(場所)
      • ファイルのパスは、ファイルをコマンドプロンプトの画面にドラッグするか、ファイルを右クリック→「プロパティ」から取得できます。
  3. コマンドが入力できたらてEnterキーで実行します。

上記のコマンドを実行してもエラーが発生するファイル/フォルダを削除できない場合は、以下のページを併せて参考にしてください。

対処5: 特殊なファイル・フォルダを削除する

Windowsのシステムファイルなどの特殊なファイルやフォルダは、通常の削除方法では削除できない場合があります。

続いて削除できないことが多いファイルやフォルダの削除方法を紹介します。

1.「Windows.old」フォルダが削除できない場合

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Windows10で削除できないフォルダとして有名なのが「Windows.old」というフォルダ。

Windows.oldのフォルダは、Windows7/8から10へアップグレードした時に自動作成されるフォルダです。

過去バージョンで使用されていた重要データが入っています。OSを過去バージョンに戻すためのデータが入っています。

しかし、データサイズが大きいため空き容量を圧迫するため、不要な場合は次の手順で削除することができます。

Windows.oldの削除方法

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  1. エクスプローラーを開いて、左ペインで「PC」を選択します。
  2. 右ペインで「Cドライブ」を右クリックし「プロパティ」から「ディスクのクリーンアップ」を選択してください。
  3. 空き容量の計算が進行し、終わると削除するファイルが表示されます。
  4. 左下にある「システムファイルのクリーンアップ」をクリックします。
  5. 「以前のWindowsのインストール」にチェックを入れて「OK」をクリックします。
  6. 最後に確認画面が出るので「はい」を押せば削除がスタートします。
Windows.oldのより詳しい削除や無効化方法については、次のページを併せて参考にしてください。

2.「thumbs.db」が原因でフォルダが消せない場合

Windowsでは、フォルダごとにサムネイル用の「thumbs.db」というファイルが自動で生成される仕組みになっています。

一度表示した縮小画像は「thumbs.db」に書き込まれ、次の表示はこのファイルから読み込まれるためフォルダ内の一覧表示が速くなります。

ところが、「thumbs.db」が削除できないことが原因で、フォルダの削除ができないケースがあります。

thumbs.dbが原因でフォルダを削除できない場合は、thumbs.dbファイルの作成を無効にして、フォルダが削除できないか試してください。

「thumbs.db」の作成を無効にして削除する手順

thumbs.dbファイルの作成を停止するには、次の手順でエクスプローラーの設定を変更してください。

  1. 「スタート」ボタンを右クリックし、「エクスプローラ」を選択します。
  2. エクスプローラウィンドウが起動します。上部のタブから「表示」を選択します。
  3. 上部のメニューアイコンの一覧にある「オプション」をクリックします。
  4. 「フォルダーオプション」ウィンドウが開きます。上部のタブから「表示」を選択します。
  5. 「詳細設定」の中から「常にアイコンを表示し、縮小版は表示しない」の項目を探し、この項目のチェックを外します。
  6. 最後に右下の「適用」をクリックし、「OK」をクリックしてウィンドウを閉じます。

以上の手順で、thumbs.dbファイルの作成を無効化できます。この状態でフォルダの削除ができないか試してください。

thumbs.dbファイルを個別に削除する手順

上記の操作を行っても、thumbs.dbが原因でフォルダを削除できない場合は、thumbs.dbファイルを個別に削除します。

  1. エクスプローラを起動し、「表示タブ」→「オプション」からフォルダーオプションを開きます。
  2. 「フォルダーオプション」ウィンドウ内の「表示」タブを選択します。
  3. 「詳細設定」の中にある「隠しファイル、隠しフォルダー、または隠しドライブを表示しない」のチェックを外します。
  4. 続いて「詳細設定」の中にある「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない」のチェックを外します。
  5. 右下の「適用」をクリックし、「OK」を押してウィンドウを閉じます。
  6. 削除できないファイル・フォルダのあるフォルダを開きます。
  7. 表示したフォルダに「thumbs.db」という名前のファイルがあれば削除します。ゴミ箱へ移動させた場合はゴミ箱からも削除します。

thumbs.dbが削除できたら、フォルダの削除を試してください。削除後は、フォルダーオプションで変更した表示設定は元の設定に戻すことをおすすめします。

thumbs.dbのより詳しい削除や無効化方法については、次のページを併せて参考にしてください。

3.「TEMP」フォルダ/「TMP」ファイルが削除できない場合

Windows10では自動生成される一時ファイルとして、Windows10のTEMPフォルダやOfficeのtmpファイルがあります。

上記の一時ファイルが削除できない時の対処方法については、次のページを参考にしてください。

4.Pagefile.sys/Hiberfil.sysが削除できない場合

Pagefile.sysやHiberfil.sysなどのシステムファイルは通常の手順で削除しようとしても、システムによって使用されているエラーが発生したり、再起動後に自動で再生成されてしまいます。

Pagefile.sys、またはHiberfil.sysを削除したい場合は、以下のページを参考にしてください。

対処6: セキュリティソフトを停止して削除する

セキュリティソフトのスキャン中や保護機能によって、ファイル・フォルダの削除ができないケースがあります。

特にWindows標準のセキュリティではなく、サードパーティ製のセキュリティソフトを使用していると削除できないトラブルが起きることがあります。

そのため、セキュリティソフトの動作を停止した状態で、ファイル・フォルダの削除ができないか試してみてください。

セキュリティソフトの停止方法は、メーカーによって異なるためメーカーのマニュアルを参考にしてください。

対処7: サードパーティのツールを使用する

IObit_Unlocker
ここまでの手順でファイル・フォルダの削除ができない場合は、サードパーティのフリーソフトの使用を検討してください。

今回は手軽にロック解除ができるフリーソフト「IObit Unlocker」を紹介します。

IObit Unlockerは、操作不能になっているファイル・フォルダのロックを強制的に解除して操作(削除)できるようにするフリーソフトです。

インストール時の注意として、ダウンロード途中に別ソフトのインストールを薦めてくるので、不要な場合はチェックを外す・「拒否する」ボタンを押すようにしましょう。

ソフトウェアのインストールができたら、次の手順でファイル・フォルダを削除することができます。

  1. 削除できないファイル/フォルダを右クリックして「IObit Unlocker」の項目を選択します。
  2. 管理者権限での実行を聞かれるので「はい」を選択しましょう。
  3. IObit Unlockerの画面が開いたら「解除」ボタン横の▼をクリックし、「解除&削除」を選びます。

以上の手順でロックされたファイル/フォルダを削除することができます。

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