PCのサイズが大きいファイルを検索して削除する方法 – Windows10/11

Windows10サイズの大きいファイルを検索・削除

パソコンのHDD/SSDの空き容量が不足してきた場合、サイズの大きいファイルを優先して削除していけば、効率よく空き容量を増やすことができます。

上記の操作を行うためには、ストレージを圧迫しているファイルを検索して見つける必要があります。検索には専用のアプリを使う方法もありますが、Windows10/11の標準機能だけでもファイルサイズで検索することができます。

本記事では、Windows10/11でPCのサイズが大きいファイルを検索して削除する方法について詳しく紹介します。

方法1: エクスプローラーの検索機能を使う

エクスプローラーでサイズの大きいファイルを検索

エクスプローラーの検索機能を使って、サイズの大きいファイルのみを抽出することができます。エクスプローラーを使ってサイズの大きいファイルを検索するには、以下の手順で操作します。

  1. タスクバーの「フォルダアイコン」をクリックして、エクスプローラーを起動します。
  2. 左ペインのツリーを展開して、検索を行うドライブまたはフォルダを選択します。
    • パソコン全体を調べる場合は「PC」を、Cドライブ全体を調べたい場合は、「ローカルディスク(C:)」を選択してください。
  3. 隠しファイルを検索するために、上部メニュー「表示」→「隠しファイル」にチェックを入れます。
  4. ウィンドウ右上にある「検索ボックス」をクリックして、「*(アスタリスク)」を入力してEnterキーを押します。
  5. 上部の検索タブで「サイズ」をクリックし、「検索したいファイルサイズ」を選択します。
    • ファイルサイズを数値指定して検索したい場合は、検索ボックスに直接「サイズ:>1GB」と入力してEnterキーを押して検索してください。
      • ファイルサイズの指定は任意の数値に変更してください。GBの代わりにMB、KBを使用することもできます。
  6. 指定したサイズのファイルが検索されて、検索結果が表示されます。
    • ファイルサイズ順に並び替えたい場合は、検索結果の何もない場所を右クリックして「並べ替え」→「サイズ」を選択してください。
  7. 検索結果でサイズの大きい不要なファイルを右クリックして「削除」を選択します。

方法2: Windowsのストレージ使用状況で調べる

ストレージ使用状況で大きいサイズのファイルを探す

Windows10の設定ウィンドウのストレージ使用状況から、サイズの大きいファイルを調べることもできます。

ストレージ使用状況では、カテゴリ単位(アプリ、一時ファイル、ピクチャ、ドキュメント、ミュージック等)での使用量も確認できるため、何のファイルか把握しながらファイルサイズを確認して削除することができます。

設定ウィンドウのストレージ使用状況から、サイズの大きいファイルを調べるには、以下の手順で操作します。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
  2. 設定ウィンドウが開いたら、「システム」をクリックします。
  3. 左ペインで、「記憶域」をクリックします。
  4. ウィンドウ右側に、ストレージの情報とストレージ使用状況が表示されたら「表示するカテゴリを増やす」をクリックします。
    • 調査に時間がかかることがあるので、表示されない場合はそのまましばらく待ってみてください。
    • システムドライブ以外を調べたい場合は、「他のドライブの記憶域利用状況を表示する」をクリックし、対処法のドライブを選択してください。
  5. ファイルのカテゴリがストレージ使用量が多い順に一覧で表示されます。使用量の多い「カテゴリ名」をクリックして詳しい情報を表示します。
  6. 「フォルダ」または「(フォルダ名)を表示」をクリックすると、エクスプローラーで対象のフォルダが開きます。
    • 「アプリと機能」を選択した場合は、使用量が多いアプリを確認して、不要なアプリをアンインストールしてください。
    • 「一時ファイル」を選択した場合は、削除するファイルにチェックを入れて「ファイルの削除」をクリックすることで削除できます。
  7. サイズが大きいファイルを確認し、不要な場合は右クリックして「削除」を選択します。

方法3: PowerShellのコマンドレットで検索する

Powershellで大きいサイズのファイルを検索

PowerShellコマンドレットを使って、ドライブ内のサイズの大きいファイルを検索することもできます。コマンドラインのため直感的な操作はできませんが、検索結果をファイルに保存する等の応用的な使い方ができます。

PowerShellのコマンドレットで大きいサイズのファイルを検索するには、以下の手順で操作します。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「Windows PowerShell(管理者)」を選択します。
  2. ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」をクリックします。
  3. PowerShellウィンドウに、以下のようにコマンドを入力してEnterキーで実行します。
    Get-ChildItem -Path "C:\" -Force -Recurse -ErrorAction SilentlyContinue | Where-Object {$_.Length -ge 1GB} | Select-Object Fullname, Length
    • 「"C:\"」の部分には、検索対象のドライブ文字を入力してください。特定のフォルダを調べたい場合は、対象のフォルダパス("C:\Temp"など)を入力してください。
    • 「1GB」のファイルサイズの指定部分は、任意の数値と単位(KB/MB/GB)に変更してください。指定したサイズ以上のファイルが検索されます。
  4. 指定したサイズのファイルが検索されます。検索対象のファイル数によってはしばらく時間が掛かることがあります。
  5. 指定した条件のファイルのパスが一覧で表示されます。不要なファイルを確認して、エクスプローラーで通常の手順で削除を行ってください。
    • 補足: 以下のようにコマンドを実行すると、検索結果の一覧をCSVファイルとしてデスクトップに出力することもできます。
      Get-ChildItem -Path "C:\" -Force -Recurse -ErrorAction SilentlyContinue | Where-Object {$_.Length -ge 1GB} | Select-Object Fullname, Length | Export-Csv -Encoding Unicode -NoTypeInformation -Path "$home\Desktop\largefile.csv"

方法4: コマンドプロンプトでコマンドを実行して検索する

コマンドプロンプトで大きいサイズのファイルを検索

従来のコマンドプロンプトでforfilesコマンドを使用して、サイズの大きいファイルを検索することもできます。

ただし、コマンドプロンプトを使用する場合は、ファイルサイズをバイト単位で指定することしかできない点に注意してください。また、検索対象のファイルが多いと検索に時間が掛かる点に注意してください。

コマンドプロンプトでコマンドを実行して大きいファイルを検索するには、以下の手順で操作します。

  1. 「Windowsマーク」をクリックして「cmd」と入力します。
  2. 検索結果から「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
  3. ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」をクリックします。
  4. コマンドプロンプトが開いたら、以下のコマンドを入力してEnterキーで実行します。
    forfiles /s /p C:\ /c "cmd /c if @fsize GTR 1073741824 echo @path @fsize"
    • 「C:\」の部分には、検索対象のドライブ文字を入力してください。特定のフォルダを調べたい場合は、対象のフォルダパス(C:\Tempなど)を入力してください。
    • 「1073741824」の部分には、検索するファイルサイズをByte単位で指定します。指定したサイズ以上のファイルが検索されます。
      • KB、MB、GBで指定する場合は、Byte単位に変換して入力してください。(1KB: 1024、 1MB: 1048576、 1GB: 1073741824)
  5. 指定したサイズのファイルが検索されます。検索対象のファイル数によってはしばらく時間が掛かることがあります。
  6. 指定した条件のファイルのパスが一覧で表示されます。不要なファイルを確認して、エクスプローラーで通常の手順で削除を行ってください。
    • 補足: 以下のようにコマンドを実行すると、検索結果の一覧をCSVファイルとしてデスクトップに出力することもできます。
      forfiles /s /p C:\ /c "cmd /c if @fsize GTR 1073741824 echo @path @fsize" > %USERPROFILE%\Desktop\largefiles.csv

方法5: サードパーティのアプリを使用して検索する

Diskinfoでサイズが大きいファイルを検索・削除

Windowsで大きいサイズのファイルを簡単に検索して削除できる専用のサードパーティのアプリも存在しています。

そのため、Windowsの標準の機能で満足できない場合は、専用のサードパーティのソフトを使用することを検討してください。

例として、フリーソフトで十分な機能を備えている「DiskInfo」を使って、大きいファイルを検索して削除する手順を紹介します。

  1. 『DiskInfo - Vector』のダウンロードリンクよりファイルをダウンロードします。
    • ダウンロードリンクは2つあり、片方は32ビット版、もう片方は64ビット版です。お使いのWindowsのバージョンに合わせて選択してください。
  2. ダウンロードしたZIPファイルを右クリックして「すべて展開」を選択します。
  3. 展開先を指定して「展開」をクリックします。
  4. 展開したフォルダが開いたら、「DiskInfo3.exe」をダブルクリックして起動します。
  5. DiskInfoアプリが起動したら、左上の「解析」ボタンをクリックします。
  6. ドライブ一覧で「検索対象のドライブ」を選択して「OK」をクリックします。
    • または、「フォルダー」にチェックを入れてから「...」ボタンをクリックして、特定のフォルダのみを検索対象にすることもできます。
  7. しばらくすると解析結果が表示されます。検索結果が表示されたら、「閉じる」をクリックします。
  8. 上部メニューで「ツール」→「検索」→「ファイル」の順にクリックします。
  9. 「サイズ」の左側の項目にチェックを入れて、検索する「サイズの数値」を入力して「単位」を選択し、「OK」をクリックします。
  10. 指定したサイズ以上のファイルが検索されます。検索が完了するまで少々待ちます。
  11. 「サイズ」列をクリックして並び替えを行い、サイズの大きいファイルを確認します。不要なファイルがあった場合は、右クリックして「削除」を選択します。

システムファイルのサイズが大きい場合

サイズの大きいファイルを検索した結果、pagefile.sysやhiberfil.sysのシステムファイルが見つかる場合が多いです。

システムファイルは削除するとWindowsの動作に問題が発生する恐れがあるため、基本的に削除できません。ただし、システムファイルによっては、設定を変更することでファイルを削除できたり、サイズを縮小できる場合があります。

pagefile.sys、hiberfil.sysについては、以下のページで削除やファイルサイズを縮小する方法を解説しているので併せて参考にしてください。

また、Windows.oldフォルダ内にサイズの大きいファイルが見つかる場合もあります。Windows.oldフォルダには、アップグレード前のファイルがバックアップされており、不要な場合は削除することもできます。詳しい内容については、以下のページを併せて参考にしてください。

コメントを残す

*