Windows10のPCにPS3のコントローラーを接続しても、ゲーム上でボタンの操作が動かなかったり、使えないケースがあります。
PS3のコントローラーを利用するためにはPCでデバイスドライバーをインストールする必要があります。
本記事では、Windows10のパソコンでPS3コントローラー(DualShock3)が動かない・認識しない時の対処法を紹介します。
ドライバーをインストールしてもコントローラーが動かない場合の対処法も併せて紹介するので、参考にしてみて下さい。
この記事の内容
対処1: コントローラーのボタン入力の動作を確認する
まず、コントロールパネルで、コントローラーのボタン入力が反映されるか確認して下さい。
コントロールパネルで確認する場合は、次の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」→「Windowsシステムツール」→「コントロールパネル」の順に開きます。
- 「ハードウェアとサウンド」→「デバイスとプリンター」の順にページを開きます。
- 「PLAYSTATION3 Controller」を右クリックし、「ゲームコントローラーの設定」を選択します。
- 「プロパティ」ボタンをクリックすると「テスト」タブにてコントローラーの反応を確認することができます。
コントローラーの反応が確認できない場合は、Windows10のPCでPS3のコントローラーを認識できていないことが考えられます。
次のコントローラーのドライバーのインストールを試して下さい。
対処2: コントローラーのドライバーをインストールする
デバイスドライバーがインストールされておらず、PS3のコントローラーが動かないことが考えられます。
PS4やXbox用のコントローラーとは違い、PS3コントローラーは接続するだけではドライバーがインストールされません。そのため、PS3のコントローラーのデバイスドライバーを確実にインストールして下さい。
PS3のコントローラーのドライバーをインストールするには、次の2つの方法があります。
方法1: PlayStation Now for PCアプリをインストールする
PS3コントローラー用のドライバーをインストールするには、Sonyが提供する「PlayStation Now for PCアプリ(無料)」をインストールする方法が安全かつ簡単です。
コントローラーとUSBケーブルがあれば、アプリとドライバーをインストールするだけで使用できるようになります。*ただし、Bluetooth接続はサポートされていません。
PlayStation Now for PCアプリをインストールしてPS3コントローラーをパソコンで使えるようにするまでの手順は、次のとおりです。
- USBケーブルでコントローラーをパソコンに接続します。
- この時点ではまだドライバーがインストールされていないため、「パソコン上でコントローラーは認識されているが、ボタンを押しても反応しない」といった状態になるはずです。
- PlayStation Now for PCアプリをインストールします。『公式ページ』にアクセスして、「PlayStation Now for PCアプリをダウンロードする」をクリックしてインストーラをダウンロードします。
- ダウンロードが完了したらインストーラをダブルクリックします。セットアップウィザードが起動するので、表示される手順に従ってアプリのインストールを行います。
- インストールが完了したら、「PlayStationNowを起動する」のチェックを外して「完了」をクリックします。
- PlayStationNowのアプリ本体ではなく、アプリに付属するドライバーを入手することが目的のため、PlayStationNowアプリを起動したり、有料サービスに加入したりする必要はありません。
- アプリ本体は利用しませんので、不要であれば「PlayStationNow for PCアプリ」はすぐにアンインストールしてしまっても構いません。
ドライバーがインストールできたら、『対処1: コントローラーのボタン入力の動作を確認する』でPS3のコントローラーが認識できたか確認します。
方法2: ScpToolKitをインストールする
こちらは非公式のドライバーをインストールする方法です。こちらの方法ではUSB接続だけでなく、Bluetooth接続も利用可能です。
*ただしScpToolKitは既に開発終了しているため、OSやゲームのアップデートによって今後正常に動作しなくなることもあります。非公式のドライバーですのでリスクを理解した上で自己責任にてご利用ください。
- ScpToolKitを利用するには以下のランタイムが必要になります。インストールできていない場合はリンク先から入手してください。
- 『ScpToolKit - GitHub』のページを開き、「ScpToolkit_Setup.exe」をクリックするとインストーラのダウンロードが始まります。
- PS3コントローラーをUSBケーブルでパソコンに接続します。アダプターを使ってBluetooth接続する場合はこの段階でBluetoothアダプターもパソコンに接続してください。
- ダウンロードしたインストーラをダブルクリックで起動します。
- インストールの際に警告メッセージが表示された場合は、「インストール」するボタンをクリックして続行してください。
- インストールボタンが表示されない場合は、「アプリのおすすめの設定を変更」をクリックし、「アプリを入手する場所の選択」の設定を「場所を選ばない」に変更してからインストールをやり直してください。設定を変更した場合はインストール完了後に「Microsoft Storeのみ(推奨)に戻すことをおすすめします。
- インストーラが起動したら、「I agree to the License terms and conditions.」にチェックを入れて「Next」をクリックします。
- 機能選択画面はデフォルトのままで問題ありません。そのまま「Install」ボタンをクリックしてインストールを実行します。
- インストールが完了したら、「Run Driver Intaller」をクリックします。
- Driver Installerが起動したら、ウィンドウ上部の画面でインストールするドライバーを選択します。
- USB接続で利用する場合は「Install Windows Service」「Install DualShock 3 driver」の2つのみにチェックを入れます。
- Bluetooth接続で利用する場合は「Install Windows Service」「Install Bluetooth driver」「Install DualShock 3 driver」の3つにチェックを入れます。
- チェックを入れた項目の右にある矢印ボタンをクリックしてデバイスを選択します。
- (Bluetooth接続の場合)「Install Bluetooth driver」の項目では、Bluetoothのアダプター名にチェックを入れます。
- 「Install DualShock 3 driver」の項目では、PS3コントローラーのデバイス名(PLAYSTATION(R)3 Controllerで始まる名前)にチェックを入れます。
- 画面右上の「Install」ボタンをクリックしてドライバーのインストールを開始します。
ドライバーのインストールが完了したらScpToolkit Driverを終了し、『対処1: コントローラーのボタン入力の動作を確認する』の方法で、PS3のコントローラーが動作するようになったか確認します。
ドライバーのインストールが失敗する場合
ドライバーのインストール中にエラーが出る場合は、次の手順でドライバー署名の強制を無効にしてみて下さい。
- 「スタート」ボタンをクリックし、「設定(歯車アイコン)」を開きます。
- 「更新とセキュリティ」をクリックします。
- ウィンドウ左側のリストから「回復」を選択します。
- 「PCの起動をカスタマイズする」の下にある「今すぐ再起動」をクリックします。
- 「オプションの選択」画面が表示されたら、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」と進みます。
- 「再起動」をクリックします。
- パソコンが再起動します。しばらくするとスタートアップ設定画面が表示されるので、ここでキーボードの「7」を押して「ドライバー署名の強制を無効にする」を選択します。
以上でドライバー署名の強制が無効になります。デスクトップ画面が表示されたら、もう1度先程と同じ手順でドライバーのインストールを試してみてください。
対処3: コントローラーを再接続する
ドライバーのインストールに成功したのにPS3のコントローラーが反応しない場合は、コントローラーを接続し直すか、PSボタンを押してみてください。
また、コントローラーの認識自体に問題がある場合は、コントローラーを別のUSBポートに接続してみてください。
可能であればPlayStation3等ゲーム機や他のパソコンで正しく動作するか調べ、問題の切り分けを行ってください。
対処4: 他のコントローラーの取り外し・ドライバーの削除
パソコンに複数のコントローラーが接続されている場合は、他のコントローラーを全て取り外してください。
また、ScpToolKitやMotioninJoy等の非公式ドライバー・コントローラー用エミュレーターがインストールされている場合は、ドライバーをアンインストールしてみてください。
他のコントローラーを取り外して、ドライバーを削除できたら、再度PS3のコントローラーの動作を確認します。
対処5: PlayStation設定サポートを有効にする(Steamの場合)
SteamでPS3のコントローラーを利用する場合は、「PlayStation設定サポート」を有効にしてください。
この設定を有効にするには、Steamクライアントを起動した後BigPictureモードに切り替え、「設定」→「コントローラー設定」と進んでから「PlayStation設定サポート」にチェックを入れます。
SteamでPS3のコントローラーが反応しない場合は、次の記事も併せて参考にしてみてください。
対処6: ゲーム内の設定を確認する
ゲームによってはゲームで使うコントローラーの設定やボタンの割り当てがおかしくなることがあります。
ゲーム内の設定でコントローラーの設定ができる場合は、正しくPS3のコントローラーが割り当てられているか確認して下さい。
対処:7 コントローラーをリセットする
PS3のコントローラーのリセットボタンを押して工場出荷時の状態に戻してみてください。
リセットボタンはコントローラーの背面、Lボタンの近くにあり、先の細いペンなどを使って押すことができます。
リセットができたら、コントローラーを再接続して認識できないか確認して下さい。
対処8: コンバーターを利用する
どうしてもドライバーのインストールがうまくいかない場合は、サードパーティ製のUSBコンバーターを使用する方法もあります。
PS3コントローラー専用のコンバーターを使用して、コントローラーとコンバーターを繋ぐだけで、PS3コントローラーがWindows10のパソコンで使用できるようになります。