Google ChromeやFirefoxは、他のパソコンのブラウザに比べてYoutubeの動画を高速かつ快適に見ることができる評価の高いブラウザです。
しかしこれらのブラウザを使ってもYoutubeの動画がカクついたり、途中で止まってしまったりすることがあります。
今回は、PCのChromeやFireFoxでYoutubeの動画が重い・止まる時の対処法について紹介します。
インターネットが低速だったりパソコンの性能が低かったりすると完全に解消するのは難しい場合もありますが、それでも簡単な設定変更で改善することは多いです。
この記事の内容
対処1: インターネットの通信速度を確認
Youtubeで動画を視聴するには、ある程度のインターネット回線速度が必要です。
環境や他の要因にも左右されますが、ストレスなく動画を視聴するには下り回線速度3Mbps以上は欲しいところです。3Mbps未満になると動画が止まったり、読み込みに時間がかかったりということが発生しやすくなります。
理想としては10Mbps以上あるとさらに高速・快適に動画を視聴できるようになります。
回線速度がわからない場合は、回線速度計測サイトやGoogleのスピードテストツールを使用することで簡単に調べることが出来ます。たとえばGoogleのスピードテストであれば、次の手順で測定することができます。
- Google検索で「スピードテスト」と検索するか、『Googleスピードテスト』のページにアクセスして下さい。
- 画面に「インターネット速度テスト」と表示されます。右下の方にある「速度テストを実行」というボタンを押してください。
- 計測が開始されます。完了までしばらく待ちます。
- 計測が終わると結果と評価が表示されます。「Mbps(ダウンロード)」という表示の上にある数字が下り回線速度です。この数字が3.0以上であれば回線速度に問題はないでしょう。
*スピードテストができない場合は、『Googleのスピードテストができない・表示されない時の対処法』の記事を参考にして下さい。
回線速度が遅かった場合
回線速度が遅い場合は次の方法を試してみてください。
- Wi-Fi接続を使用している場合、有線接続に切り替えると速度が向上することがあります。
- テザリングを無効にしてください。
- 普段は問題なく見られているという場合は、パソコンの再起動やルーターの再起動を試してみてください。
- 契約しているインターネット回線そのものに原因があるかもしれません。もし心当たりがあれば高速な回線への乗り換えも検討してみてください。
対処2: 不必要なタブやプログラムを停止させる
ChromeやFirefoxでタブが複数開かれていたり、アプリやソフトがバックグラウンドで動作していたりするとYoutubeの読み込みが遅くなることがあります。
パソコンの性能にもよりますが、できる限り不要なタブは閉じ、Youtubeと無関係のアプリやソフトは終了させた状態で動画を見ると改善することがあります。
また、ウイルス対策ソフトの自動スキャン機能やWindows更新プログラムの自動ダウンロードなどが原因でYoutubeなどの動作が遅くなることもあります。
対処3: 動画の設定を変えてデータを軽くする
回線速度が上げられない場合やパソコンのスペックが低い場合は、動画の画質を下げることで緩和できるかもしれません。
Youtubeで再生する画質を変更するには次の手順で操作します。
- Youtubeで動画の再生ページを開きます。
- 動画画面の右下にある設定アイコン(歯車アイコン)をクリックします。アイコンは動画の上にマウスカーソルを乗せると表示されます。
- 「画質」をクリックし、「360p」をクリックします。
- 改善しなければ「240p」「144p」など、さらに数字の低いものに変えてみてください。画面は荒くなってしまいますが数字を下げるほど動画のデータは軽くなります。
対処4: ブラウザを最新版にアップデートする
ブラウザのバージョンが古いとYoutubeの機能が正常に働かなくなることがあります。
Google ChromeとFirefox、どちらもデフォルトで自動アップデートが設定されているため基本的に手動でアップデートする必要はありません。ただし、何らかの原因で自動アップデート時にエラーが発生してしまい、アップデートされなくなってしまうことがあります。
念の為、次の手順でバージョンの確認をしてみてください。Chrome・Firefoxどちらも手順はほぼ同じです。
- Chromeの場合は右上の「…」ボタンをクリックします。Firefoxの場合は3本ラインのアイコンをクリックします。
- 「ヘルプ」→「Google Chrome/Firefoxについて」をクリックします。
- バージョンチェックが行われます。「Google Chrome/Firefoxは最新です」と表示されればアップデートは不要です。最新版になっていない場合はこの画面を開いた時に自動で更新が行われます。
更新に失敗する場合はChromeまたはFirefoxを再インストールしてみてください。
対処5: ブラウザのキャッシュを削除する
ブラウザのCookieとキャッシュを削除することで解決できるケースがあります。
Google Chrome
- ブラウザ画面右上の「…」ボタンをクリックし、「設定」をクリックします。
- 画面を下にスクロールし、「詳細設定」をクリックします。
- 「プライバシーとセキュリティ」グループの中にある「閲覧履歴を削除する」をクリックします。
- 「期間」を「全期間」に変更します。
- 「Cookieと他のサイトデータ」「キャッシュされた画像とファイル」の2つにチェックをいれ、「データを削除」をクリックします。
Firefox
- 「画面上部の履歴ボタン」→「履歴」→「最近の履歴を消去」とクリックして進みます。
- ショートカット「Ctrl+Shift+Del」を入力しても同じ画面を開くことが出来ます。
- 「消去する履歴の期間」を「すべての履歴」に変更します。
- 「Cookie」と「キャッシュ」の2つの項目にチェックを入れて「今すぐ消去」をクリックします。
対処6: Chromeブラウザの一部実験機能を無効化する
Google Chromeでは、QUICやハイパーリンク監査を無効化することで動作速度を上げられることがあります。
QUICの無効化手順
- Chromeのアドレスバーに次のアドレスを入力し、エンターを押します。
chrome://flags/#enable-quic
- こちらから開くこともできます。
- QUICの設定画面の1番上に「Experimental QUIC protocol」という項目が表示されます。この項目を「無効」または「Disabled」に変更します。
ハイパーリンク監査の無効化手順
- アドレスバーに次の文字を入力し、エンターを押します。
chrome://flags/#disable-hyperlink-auditing
- こちらから開くこともできます。
- ハイパーリンク監査の設定が表示されるので、Hyperlink auditingの項目を「無効」または「Disabled」に変更します。
- もし変更しても効果が見られない場合は「有効化」または「Enabled」に戻しておいてください。
*紹介した設定項目は今後のChromeのバージョンアップにより設定一覧からなくなることがあります。
その他の対処法
- グラフィックドライバーをアップデートしてみてください。
- 別のブラウザを使ってみてください。
- Youtubeのサービス側でトラブルが発生していたり、一時的に混雑していたりする可能性もあります。時間を置いてから改めて試してみてください。