Windows10のタスクバーには、アプリやファイルを検索して開くための「検索ボックス(ここに入力して検索)」が表示されます。検索ボックスは、標準で有効になっている機能のため通常であれば特別な設定は不要です。
しかし、タスクバーの検索ボックスが突然消えてしまい、検索ができない状態になることがあります。また、検索アイコンだけ表示されて、検索ボックスが表示されないケースもあります。
本記事では、Windows10でタスクバーに検索ボックスが表示されない時の対処方法について詳しく紹介します。
この記事の内容
対処1: 検索ボックスの表示設定を変更する
Windowsの設定で検索ボックスが非表示になっていることが原因で、検索ボックスが表示されないケースが考えられます。
そのため、以下の手順で検索ボックスの設定を確認して有効にしてください。また、既に有効の場合も設定を切り替えることで、正常に表示される場合があります。
- タスクバーの何も無い場所を右クリックします。
- メニューが表示されたら、「検索」→「検索ボックスを表示」を選択してチェックを入れます。
- 既にチェックが付いている場合は、「表示しない」を選択してから、再度「検索ボックスを表示」にチェックを入れてみてください。
検索ボックスの表示設定を変更できたら、検索ボックスが表示されたか確認してください。
表示を切り替えても解決しない場合や、「検索ボックスを表示」の項目がない場合は、次の対処方法を試してください。
対処2: タスクバーの設定を変更する
タスクバーが画面下に配置されていなかったり、「小さいタスクバーボタンを使う」の設定が有効になっていると、検索ボックスは表示されず検索アイコンのみが表示されます。
そのため、上記の設定を確認して、設定に問題がある場合は変更してください。具体的な設定の確認と変更手順は、以下の通りです。
- タスクバーの何も無い場所を右クリックして、「タスクバーの設定」を選択します。
- または、「Windowsマーク」→「設定」→「個人用設定」→「タスクバー」でも同様の操作ができます。
- タスクバーの設定ウィンドウが開いたら、「小さいタスクバーボタンを使う」のスイッチを「オフ」に切り替えます。
- 「画面上のタスクバーの位置」の設定を「下」に設定します。
タスクバーの設定を変更できたら、検索ボックスが正常に表示されたか確認してください。
対処3: タブレットモードをオフにする
Windowsのタブレットモードが有効になっている場合も、検索ボックスは表示されず検索アイコンのみが表示されます。
そのため、タブレットモードの設定を確認して、オンになっている場合は解除してください。タブレットモードを解除するには、以下の手順で操作してください。
- タスクバーの右端にある「アクションセンター(吹き出しアイコン)」をクリックします。
- または、「Windowsキー + A」のショートカットキーでも同じ操作ができます。
- 「タブレットモード」のタイルが「オン(色が付いている)」の場合は、クリックして「オフ」に変更します。
タブレットモードをオフにできたら、タスクバーに検索ボックスが表示されたことを確認してください。
また、PCがタブレットモードに自動で切り替わる場合は、以下の設定で無効化することもできます。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を開きます。
- 設定ウィンドウが開いたら、「システム」をクリックします。
- 左ペインで「タブレットモード」をクリックします。
- 右ペインで以下の項目の設定を変更します。
- サインイン時の動作: 「デスクトップモードを使用する」に変更します。
- デバイスがタブレットモードのオンとオフを自動的に切り替えるとき: 「確認せず、切り替えも行わない」に変更します。
上記の設定を変更すると、PCはタブレットモードに自動で切り替わらなくなります。
対処4: ディスプレイの解像度を上げる
ディスプレイの横幅の解像度が1200以下に設定されていると、検索アイコンのみ表示されて検索ボックスは表示されなくなります。
そのため、以下の手順でディスプレイ解像度の設定を確認し、問題がある場合は変更してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 設定ウィンドウが開いたら、「システム」をクリックします。
- 左ペインで「ディスプレイ」を選択して、右ペインの「ディスプレイの解像度」の設定を確認します。
- ディスプレイの解像度が小さい場合は、「1280×720(またはより大きい解像度)」を選択します。
- 最適なディスプレイの解像度には(推奨)が表示されます。
- リモートデスクトップで接続している場合は、クライアント側の解像度設定を変更してください。
- 設定を変更したら、「変更の維持」をクリックして設定を保存します。
解像度の横幅1200以上のサイズに変更できたら、検索ボックスが表示されたことを確認してください。
対処5: 最新のWindows Updateを適用する
Windowsのバージョンが古いと設定の手順や表示内容が異なる場合があります。また、不具合によって検索ボックスが機能していないケースも少なからず考えられます。
そのため、Windows Updateで新しい更新プログラムが提供されていないか確認してください。Windows Updateを実行する手順は以下の通りです。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「更新とセキュリティ」をクリックします。
- 右ペインで「更新プログラムのチェック」をクリックします。
- 新しい更新プログラムが見つかった場合は、自動でインストールされます。
- 「再起動」や「ダウンロード」のボタンが表示されている場合は、クリックして更新プログラムを適用してください。
- Windowsが最新の状態になったことを確認します。
WindowsUpdateを実行できたら、検索ボックスの表示の問題が解決したか確認してください。
対処6: 他のユーザーアカウントでサインインする
これまでの方法を試しても検索ボックスが正常に表示されない場合は、ユーザープロファイルが破損しているケースが考えられます。
そのため、ユーザーアカウントを再作成してサインインして問題が解決しないか確認してみてください。
ユーザーアカウントを新しく作成するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- Windowsの設定ウィンドウが開いたら、「アカウント」をクリックします。
- 左ペインで「家族とその他のユーザー」を選択します。
- 右ペインで「その他のユーザーをこのPCに追加」をクリックします。
- 「このユーザーのサインイン情報がありません」をクリックします。
- 「Microsoftアカウントを持たないユーザーを追加する」をクリックします。
- 「変更したいユーザー名」と「パスワード」を入力して「次へ」をクリックします。
- パスワードのヒントまたはセキュリティの質問を入力して「次へ」をクリックします。
- アカウントのウィンドウに戻るので、右ペインで「作成したアカウント」を選択し、「アカウントの種類の変更」をクリックします。
- アカウントの種類を「管理者」に変更して「OK」をクリックします。
- Windowsからサインアウトし、作成した新規アカウントでサインインします。
新しいアカウントでサインインできたら、タスクバーに検索ボックスが表示されるか確認してください。
検索ボックスが表示された場合は、古いアカウントのデータを新しいアカウントに移行してください。新しいアカウントにデータを移行する手順については、以下のページのユーザープロファイルを再作成する内容を参考にしてください。
検索ボックスが表示されない場合は、新規アカウントでサインインした状態で本記事の他の対処法を試してください。
対処7: ショートカットキーで検索ボックスを表示する
タスクバーに検索ボックスが表示されていなくても、ショートカット「Windowsキー + Q」を入力すれば検索機能が使えます。
または、「Windowsマーク」をクリックして、アプリの一覧が表示された状態で検索ワードを入力することでも検索機能を呼び出すことができます。
根本的な解決にはなりませんが、一時的に検索機能を使用したい場合はこの方法で代用することもできます。
全ての方法を試しても解決せず検索ボックスを表示したい場合は、パソコンを初期化することを検討してください。
直りました、どうもありがとうございました。