Windowsのパソコンで音声通話などを行うと、マイクの音量が小さすぎて聴こえなかったり、大きすぎて音割れしてしまうケースがあります。
マイクの音量に問題がある場合は、マイクの感度設定を適切な値に調整(上げる/下げる)することで問題を解決できます。
本記事では、Windows10でマイク音量が小さい/大きい時に感度を調整して修正する方法について詳しく紹介します。
また、正しい方法で設定してもマイク音量が変更できなかったり、設定できない場合の対処法も併せて紹介します。
この記事の内容
マイク音量/感度を調整する方法
マイクの音量が大きすぎたり小さすぎる場合は、Windowsの設定、アプリの設定、もしくはデバイスの設定で調整することができます。
Windows側のマイク音量だけを調整しても、他の音量設定によってマイク音量が小さくなる場合があるため、それぞれの音量設定を確認することをおすすめします。
マイクの音量を調整するには、以下のいずれかの方法で設定を行います。
方法1: Windowsの設定から調整する
マイクの音量を調整する一般的な方法は、設定ウィンドウから変更することです。設定ウィンドウからマイク音量を調整するには、以下の手順で操作してください。
- タスクバー右側の「スピーカーアイコン」を右クリックして「サウンドの設定を開く」を選択します。
- 「Windowsマーク」→「設定」→「システム」→「サウンド」の順にクリックすることでも同様の操作ができます。
- 右ペインを下にスクロールして、「入力デバイスを選択してください」のセレクトボックスで「使用しているマイクデバイス」を選択していることを確認します。
- セレクトボックスの下にある「デバイスのプロパティ」をクリックします。
- 「ボリューム」のスライダーを左右にドラッグで動かしてマイク音量を調整します。
- スライダーを右に動かすと音量が上がって、左に動かすと音量が下がります。
方法2: サウンドコントロールパネルから調整する
従来のサウンドコントロールパネルからマイクの音量を調整することもできます。サウンドコントロールパネルからマイク音量を調整するには、以下の手順で操作してください。
- タスクバー右側の「スピーカーアイコン」を右クリックして「サウンド」を選択します。
- 右ペインをスクロールして、関連設定にある「サウンドコントロールパネル」をクリックします。
- または、コントロールパネルを開いて「ハードウェアとサウンド」→「サウンド」の順にクリックすることでも同様の操作ができます。
- 「録音」タブを開いて、「使用しているマイクデバイス」を選択して「プロパティ」をクリックします。
- 「レベル」タブを開いて、スラーダーをドラッグで左右に動かしてマイク音量を調整します。
- 「OK」をクリックして設定を保存します。
方法3: アプリの設定を変更する
通話アプリやレコーダーアプリなどの場合は、アプリ側でマイク音量を調整する機能が付いていることがあります。
Windows側のマイク音量を調整しても十分な音量にならない場合は、アプリ側にマイク音量の設定がないか調べてみてください。
Windowsで設定している本来のマイク音量にしたい場合は、アプリ側の設定でマイク音量を100%にしてください。
方法4: マイクデバイス本体の機能で調整する
マイクやヘッドセットの一部の機種では、デバイス本体にマイク音量を調整するためのボタン(またはツマミ)が搭載されていることがあります。
この音量調整ボタンによって、マイク入力の最大音量を調整することができます。マイク音量が思ったほど大きくならない場合は、音量調整ボタンを押して最大音量を上げてください。
マイクの機種によって音量調整ボタンの使い方は異なるため、詳しい調整方法はマニュアルを参考にしてください。
マイク音量/感度を調整できない時の対処法
上記の方法でマイクの音量を調整できなかったり、マイク音量が十分な大きさにならないことがあります。
マイクの音量を調整しようとしてもできない場合は、以下の対処方法を試してください。
対処1: マイクブースト機能を有効にする
マイクの音量設定を上げても音量が十分な大きさにならない・小さすぎる場合は、マイクブースト機能を有効にしてみてください。
マイクブーストは、マイクの音量を増幅して大きくすることができる機能です。ただし、マイクブースト機能で音量を大きくしすぎると音割れやノイズの原因になる点に注意してください。
マイクブースト機能を有効にして音量を上げるには、以下の手順で操作します。
- タスクバー右側の「スピーカーアイコン」を右クリックして「サウンド」を選択します。
- 右ペインをスクロールして、関連設定にある「サウンドコントロールパネル」をクリックします。
- または、コントロールパネルを開いて「ハードウェアとサウンド」→「サウンド」の順にクリックすることでも同様の操作ができます。
- 「録音」タブを開いて、「使用しているマイクデバイス」を選択して「プロパティ」をクリックします。
- 「マイクのプロパティ」ウィンドウが開いたら、「レベル」タブをクリックして開きます。
- 「マイクブースト」のスライダーを右方向にドラッグして動かすと、マイクの音量が増幅されます。
以上の手順でマイクブーストを有効にして音量を上げることができます。マイク音量が大きくなったか確認してください。
対処2: 排他モードを無効にする
マイクの排他モードが有効になっていると、使用するアプリケーションによってはマイクの音量が自動で調整されてしまう場合があります。
調整したはずのマイクの音量が勝手に小さくなる場合は、マイクの排他モードを無効にしてみてください。
マイクの排他モードを無効化するには、以下の手順で設定を行ってください。
- タスクバー右側の「スピーカーアイコン」を右クリックして「サウンド」を選択します。
- 右ペインをスクロールして、関連設定にある「サウンドコントロールパネル」をクリックします。
- 「録音」タブを開いて、「使用しているマイクデバイス」を選択して「プロパティ」をクリックします。
- 「マイクのプロパティ」ウィンドウが開いたら、「詳細」タブをクリックして開きます。
- 「アプリケーションによりこのデバイスを排他的に制御できるようにする」のチェックを外して「OK」をクリックします。
以上の設定で、マイクの音量がアプリケーションによって調整されることを回避できます。設定が変更できたら、マイクの音量が変更されないか確認してください。
対処3: マイクのトラブルシューティングツールを実行する
マイクの音量設定を変更しても設定が反映されなかったり、設定の変更自体ができない場合は、マイクのデバイスドライバーに問題が起きていることが考えられます。
マイク関連の問題は、Windowsに標準で実装されているトラブルシューティングツールを実行することで解決できる可能性があります。
マイクのトラブルシューティングツールを実行するには、以下の手順で操作してください。
- タスクバーの「スピーカーアイコン」を右クリックして「サウンドの設定を開く」を選択します。
- または、「Windowsマーク」→「設定」→「システム」→「サウンド」順にクリックすることでも同様の操作ができます。
- 右ペインをスクロールして「入力」の設定項目の下にある「トラブルシューティング」をクリックします。
- トラブルシューティングツールが起動します。使用しているマイクデバイスの名前を選択してから、右下の「次へ」をクリックします。
- 画面の指示に従って操作を行います。問題が検出された場合は、表示内容を参考に修正を行ってください。
トラブルシューティングツールによってマイクの問題が修正できたら、マイクの音量を調整できるようになったか確認してください。
対処4: デバイスドライバーを再インストールする
マイクのデバイスドライバーが破損していることが原因で、マイクの音量を調整できないケースが考えられます。
トラブルシューティングツールを実行しても問題が解決しない場合は、マイクのデバイスドライバーの再インストールを試してみてください。
マイクのデバイスドライバーを再インストールするには、以下の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」を選択します。
- デバイスマネージャーが起動したら、「オーディオの入力および出力」のツリーをダブルクリックして展開します。
- 展開したツリー内で「マイク(ヘッドセット)のデバイス名」を右クリックして、「デバイスのアンインストール」を選択します。
- マイクが表示されない場合は、「ユニバーサルシリアルバスコントローラー」「Bluetooth」等の他のツリーも展開して調べてみてください。
- 確認ダイアログが表示されたら、「アンインストール」をクリックします。
- 「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除します」のチェックボックスが表示された場合は、チェックは入れないようにしてください。
- マイクのデバイスドライバーをアンインストールできたら、デバイスマネージャーを閉じてパソコンを再起動します。
- PCが再起動すると、マイクのデバイスドライバーが自動的に再インストールされます。
以上の手順で、マイクのデバイスドライバーを再インストールすることができます。再インストールができたら、マイクの音量が正常に調整できるようになったか確認してください。
対処5: アプリの設定をリセットする
使用している通話アプリやレコーダーアプリ側の設定に問題があることが原因で、マイクの音量が小さくなったり、調整できないケースが考えられます。
そのため、アプリ側の設定をデフォルトの設定にリセットして問題が解決しないか確認してください。設定をリセットできない場合は、アプリの再インストールを試してみてください。
ただし、アプリによっては再インストールするだけでは設定が初期化されないことがあります。再インストールを行っても設定が保持される場合は、残っているすべてのアプリデータファイルを削除してから再インストールしてみてください。