IPv6でインターネットに接続しようとすると「インターネットアクセスなし」と表示され、インターネットに接続できないというトラブルが起きることがあります。
特に「IPv4では接続できるがIPv6のみ利用できない」という状態の場合、インターネットの接続自体には問題なく、IPv6接続に関する設定や一部機能の動作に問題が生じている可能性が高いです。
今回は、Windows10のPCでIPv6接続でインターネットアクセスなしが出る時の対処法について解説します。
この記事の内容
対処1: IPv6を有効化する
まず次の手順でIPv6が有効になっているか確認します。
- タスクバーにある「スタート」ボタンをクリックします。
- スタートメニューが表示されたら「設定」(歯車アイコン)をクリックして設定ウィンドウを開きます。
- 「ネットワークとインターネット」をクリックします。
- ウィンドウ右側にある「アダプターのオプションを変更する」の項目をクリックします。
- 「イーサネット」を右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- 「イーサネットのプロパティ」ウィンドウが表示されます。ウィンドウ中央のリストから「インターネットプロトコルバージョン6(TCP/IPv6)」の項目を探し、左のチェックが外れていればチェックを入れてOKをクリックします。
既にチェックが入っている場合、1度無効化してから再度有効化することで問題が解決できる場合がありますのでこちらもお試しください。
IPv6接続はパソコンのOSや設定だけでなく、ルーターやモデムなどの機器やインターネットプロバイダすべてがIPv6に対応していなければ利用することはできません。各種対処法を試す前に、今一度プロバイダの契約情報や各種機器の情報を確認してみてください。
IPv6で正常に接続できているか確認する方法については、次のページを参考にして下さい。
対処2: ネットワークドライバを再インストールする
特に思い当たる原因や設定間違いはないのに接続できない場合、ネットワークドライバに異常があるかもしれません。
次のリンク先の情報を参考にネットワークアダプタのドライバーを再インストールしてみてください。
対処3: プロトコルコンポーネントを再インストールする
プロトコルコンポーネントが正常に動作していない可能性が考えられます。次の手順でコンポーネントを再インストールしてみてください。
- 「イーサネットのプロパティ」ウィンドウを表示します。「スタート」ボタンから設定ウィンドウを開き、「ネットワークとインターネット」→「アダプターのオプションを変更する」→「イーサネット」を右クリック→プロパティの順に操作して進みます。
- 「イーサネットのプロパティ」ウィンドウが表示されたら中央のリストから「インターネットプロトコルバージョン6(TCP/IPv6)」の項目を探し、クリックして項目を選択状態にします。
- リスト左下にある「インストール」ボタンをクリックします。
- 「インストールするネットワーク機能の種類をクリックしてください」と表示されます。「プロトコル」を選択し、「追加」をクリックします。
- 製造元リストから「Microsoft」、ネットワークプロトコルリストから「Reliable Multicast Protocol」を選択して「OK」をクリックします。
- 設定ウィンドウをすべて閉じ、パソコンを再起動します。
対処4: ウィルス対策ソフトを無効化する
ウィルス対策ソフトやファイアウォールが通信の妨げになることがあります。
使用しているウィルス対策ソフトまたはセキュリティソフトの動作を停止させて通信できるようになるか試してみてください。
対処5: ネットワーク設定をリセットする
次の手順でインターネット接続設定のキャッシュをリセットしてみてください。
- 「スタート」ボタンを右クリックし、「Windows PowerShell(管理者)」を選択します。
- PowerShellウィンドウが開きます。開かれたPowerShellウィンドウに次のコマンドを入力し、エンターキーを押します。文字は半角で入力し、スペースも省略しないでください。
netsh winsock reset catalog
- 上のコマンドの処理が終わったのを確認したら、続いて次のコマンドを入力してエンターキーを入力します。
netsh int ipv6 reset reset.log
- 処理が完了したらPowerShellウィンドウを閉じ、パソコンを再起動します。
対処6: IP Helperサービスを有効化する
IPv6接続に関する一部の機能を利用するにはIP Helperと呼ばれるシステムサービスが必要です。このサービスが正常に起動しているか確認します。
- 「スタート」ボタンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 表示されたウィンドウのテキスト入力欄にservices.mscと入力し、「OK」をクリックします。
- サービスの一覧ウィンドウが表示されます。リストからIP Helperの項目を探して右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- プロパティウィンドウが表示されます。「全般」タブ内にある「スタートアップの種類」の設定を確認し、「自動」になっていなければ「自動」に変更します。
- 「OK」をクリックし、パソコンを再起動します。
ただしIP Helperが起動していることでインターネット接続に問題が発生してしまうケースも確認されています。
既に有効になっているにも関わらずIPv6接続ができない場合は、逆にサービスを停止させてみてください。サービスを停止するには「スタートアップの種類」設定を「無効」に変更します。
対処7: 「セーフモードとネットワーク」で起動する
セーフモードでパソコンを起動し、問題が解決するか調べます。セーフモードでの起動方法は、次のページで解説しています。
セーフモードで起動する際は、使用できるオプションの番号は「5」を選択して、「セーフモードとネットワーク」で起動して下さい。
セーフモードでインターネットが使える場合は、PCにインストールされているソフトウェアが原因になっています。ネットワークに影響を与えそうなソフトウェアを停止、もしくはアンインストールして下さい。
関連ページ
IPv4をお使いの場合は、次のページの対処法を参考にして下さい。リンク先記事の一部の方法はIPv6接続のトラブルにも有効です。
また、以下のページでも「インターネットアクセスなし」に関連する対処方法を紹介しているので、本記事の対処法とあわせて試してみてください。
既にチェックが入っている場合、1度無効化してから再度有効化することで問題が解決できる場合がありますのでこちらもお試しください。
どうしても解決できなかったのですが、この部分を試したらできました。
ニッチでなかなか見つからなかった情報ありがとうございます!