Windows Updateで更新プログラムをインストールしようとすると、「インストールできませんでした - 0x8024001e」や「インストールに失敗しました - 0x8024001e」のエラーが表示されるケースがあります。
0x8024001eエラーが発生すると、Windows Updateが実行できず、Windows10を最新の状態にアップデートできなくなってしまいます。
この記事では、Windows10で「0x8024001e」エラーが出てWindowsUpdateができない時の対処方法について紹介します。
この記事の内容
- 0x8024001eエラーが発生する原因
- 対処1: PCを再起動する
- 対処2: インターネットの接続状況を確認する
- 対処3: Windows Updateサービスを再起動する
- 対処4: Windows Updateのトラブルシューティングツールを実行する
- 対処5: Background Intelligent Transfer Service(BITS)を起動する
- 対処6: SoftwareDistributionフォルダを削除する
- 対処7: セキュリティの定義ファイルの問題を解決する
- 対処8: スタートアップ修復を実行してWindowsを修復する
- 対処9: 復元ポイントを利用してシステムをロールバックする
- 対処10: システムファイルを修復する
- 対処11: Windowsを初期化する
0x8024001eエラーが発生する原因
Windows Updateで0x8024001eエラーが発生する場合、主に次の原因が考えられます。
- PCのインターネット接続に問題がある
- Windows Updateサービスがエラーで停止している
- Background Intelligent Transfer Serviceが停止している
- ダウンロードした更新プログラムが破損している
- Windowsのレジストリやシステムファイルが欠損・破損している
ネットワークの接続を確認した上で、Windows Updateと関連サービスの再起動でかいけつできる場合が多いです。
上記の原因ごとの対処方法を紹介していくので、順番に試して0x8024001eエラーが解決しないか確認して下さい。
対処1: PCを再起動する
Windowsのシステムに一時的なエラーが起きており、WindowsUpdate実行時に0x8024001eエラーが出るケースがあります。
そのため、まずは一度PCを再起動して下さい。単純な方法ですが、Windowsの一時的な不具合の多くは再起動で解決できます。
PCを再起動してもWindowsUpdateで0x8024001eエラーが出る場合は、次の対処に進んで下さい。
対処2: インターネットの接続状況を確認する
単純にPCがインターネットに接続できていないため、更新プログラムをインストールできず、0x8024001eエラーが発生するケースがあります。
そのため、PCが確実にインターネットに接続できているか確認して下さい。インターネットの接続状況は、次の手順で確認することができます。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ネットワーク接続」を選択します。
- 右ペインの「状態」に「インターネットに接続されています」と表示されていれば問題ありません。
インターネットに接続できていない場合
PCがインターネットに接続できていないことが判明した場合は、以下の対処法を試してみてください。
- ネットワーク機器を再起動します。
- ネットワーク機器を接続するLANケーブルに問題がないか確認します。
- Wi-Fi利用時はSSIDとパスワードの組み合わせが正しいか確認して問題があれば修正します。
上記の対処でインターネット接続の問題が解決しない場合は、次のページも併せて参考にしてください。
WiFiがインターネット接続なしになる原因と解消法【Windows10 PC】
関連:
有線接続で【インターネットアクセスなし】が出る時の対処 – Windows10
関連:
インターネットが繋がらない – ルーターで確認すべき対処/設定の全て
正常にインターネットに接続できたら、再度Windows Updateを実行してエラーが解決したか確認して下さい。0x8024001eエラーが解消しない場合は次の対処に進みます。
対処3: Windows Updateサービスを再起動する
WindowsUpdateのサービスに一時的なエラーが発生していることが原因で、0x8024001eエラーが発生することがあります。
そのため、次の手順でWindows Updateのサービスを再起動してエラーが解決しないか確認して下さい。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 「services.msc」と入力して「OK」をクリックして、サービスの一覧を表示します。
- 右ペインのリストで「Windows Update」を右クリックして「停止」を選択します。
- 再度「Windows Update」を右クリックして「開始」を選択します。
- 再起動プロセスが完了したらサービスの一覧を閉じます。
再起動完了後にWindows Updateを実行してみてください。問題なく更新プログラムをインストールできたら再発しないかしばらく様子を見ます。
対処4: Windows Updateのトラブルシューティングツールを実行する
Windows Updateのサービスに再起動で修復できない問題がおきており、0x8024001eエラーが出ているケースがあります。
Windows Updateの問題は、Windowsに標準で搭載されているトラブルシューティングツールで修復できる可能性があります。
そのため、次の手順でWindowsUpdateのトラブルシューティングを実行してみて下さい。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「更新とセキュリティ」をクリックします。
- 左ペインで「トラブルシューティング」を選択します。
- 右ペインのリストから「Windows Update」を選択して「トラブルシューティングツールの実行」をクリックします。
- 表示されるウィザードに従ってトラブルシューティングを進めます。
問題が発見されると自動的に修復されます。修復が完了したらWindowsUpdateを再度実行して下さい。
対処5: Background Intelligent Transfer Service(BITS)を起動する
0x8024001eエラーが発生する場合、Background Intelligent Transfer Serviceが停止していることが原因になっている場合があります。
これは更新プログラムをダウンロードするときに問題が発生しにくくするたためのプログラムです。以下の手順で動作状況を確認し、問題があれば修正しましょう。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「タスクマネージャー」を選択します。
- 簡易表示になっている場合は、「詳細」をクリックします。
- 「サービス」タブを開いて、下部に表示される「サービス管理ツールを開く」をクリックします。
- 右ペインのリストから「Background Intelligent Transfer Service」を選択して「サービスの開始」をクリックします。
- 状態が「実行中」になっている場合は、すでに起動しているため次の対処方法に進んでください。
- 状態が「実行中」になったことを確認してサービス管理ウィンドウを閉じます。
停止してたBITSを起動できたら、再度Windows Updateを実行して0x8024001eエラーが発生しないか確認してください。
対処6: SoftwareDistributionフォルダを削除する
WindowsUpdateでダウンロードした更新プログラムが破損しており、0x8024001eエラーが出ているケースが考えられます。
ダウンロードした更新プログラムは、SoftwareDistributionフォルダ内に保存されます。
そのため、SoftwareDistributionフォルダをリネームして一時的に削除することで、問題が解決する可能性があります。
SoftwareDistributionフォルダをリネームするには、次の手順で操作します。
- サービス管理ツールを開いて「Windows Update」のサービスを停止します。
- 記事内の『対処3: Windows Updateサービスを再起動する』の停止までの手順と同様です。
- エクスプローラーでWindowsのシステムフォルダを開きます。
C:\Windows\
- 「SoftwareDistribution」フォルダを右クリックして「名前の変更」を選択します。
- 「SoftwareDistribution.old」などの名前に変更します。
- 「SoftwareDistribution」フォルダを空にすることが目的ですので、適当な名前で問題ありません。
- 名前が変更できたら、再度サービス管理ツールを開いて「Windows Update」のサービスを開始します。
WindowsUpdateのサービスが開始したら、再度WindowsUpdateを試して更新プログラムのインストールができるか確認して下さい。
0x8024001eエラーが解決した場合は、リネームした「SoftwareDistribution.old」フォルダは削除して問題ありません。
対処7: セキュリティの定義ファイルの問題を解決する
「Windows Defender Antivirusの定義の更新 – KB2267602」などのセキュリティの定義ファイルの更新でインストールエラーが出る場合があります。
定義ファイルの更新でエラーが出る場合は、Windowsセキュリティからの更新や定義ファイルのキャッシュの削除で問題が解決する可能性があります。
詳しい対処方法については、次のページで紹介しているので併せて参考にしてください。
対処8: スタートアップ修復を実行してWindowsを修復する
ここまでの対処法を試してもエラーが発生する場合、Windowsのレジストリの破損や欠損などが原因になっていることが考えられます。
レジストリの問題は、スタートアップ修復を実行する修復できる可能性があります。そのため、次の手順でスタートアップ修復を一度試してみることをおすすめします。
- 「Windowsマーク」をクリックします。
- 「電源ボタン」をクリックします。
- 「Shift」キーを押しながら「再起動」をクリックします。
- この手順でPCを再起動すると、再起動後に「オプションの選択」が表示されます。
- 「トラブルシューティング」をクリックします。
- 「詳細オプション」をクリックします。
- 「スタートアップ修復」をクリックします。
- アカウントとパスワードを入力して「続行」をクリックします。
- スタートアップ修復が開始するので、完了するまで待ちます。
スタートアップ修復が完了すると自動でWindowsが起動します。
Windowsが起動したら再度Windows Updateを実行し、正常にアップデートできるか確認して下さい。
対処9: 復元ポイントを利用してシステムをロールバックする
スタートアップ修復で0x8024001eエラーが解決しない場合は、システムの復元でWindowsの状態をロールバックすると解決できる可能性があります。
ただし、システムの復元は復元ポイントが作成されていないと利用することはできません。
また、システムの復元によってWindows Update以外で問題が発生するケースもあるため、どうやってもエラーが解決できない場合のみ検討して下さい。
システムの復元を行うには、次の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「システム」をクリックします。
- 左ペインから「バージョン情報」をクリックします。
- 右ペインから「システム情報」をクリックします。
- システムが起動したら左ペインから「システム保護」をクリックします。
- システムがプロパティが開いたら「システムの保護」タブをクリックします。
- 「システムの復元」をクリックします。
- システムの復元ウィザードが表示されたら、ウィザードに従って復元を進めます。
- 復元ポイントを選択するウィンドウが表示されたら、日付を参考に復元ポイントを選択します。
- 復元が完了するまで待ちます。
復元が完了したら、再度Windows Updateを実行してみて下さい。システムの復元によって、Windowsが以前の状態に戻るため、アップデートに時間が掛かる場合があります。
対処10: システムファイルを修復する
Windowsにシステムファイルの破損が原因で、0x8024001eのエラーが出るケースがあります。
そのため、次の手順でSFCスキャンを実行してシステムファイルの修復を試してみてください。
- 「スタート」ボタンを右クリックし、「Windows PowerShell(管理者)」を選択します。
- ユーザーアカウント制御画面が表示された場合は「はい」をクリックします。
- PowerShellウィンドウが表示されたら、画面にそのまま次のコマンドを入力し、エンターキーを押します。
sfc /scannow
- 処理が完了したらPowerShellを閉じます。
システムが修復できた場合は、再度WindowsUpdateを実行してエラーが解決したか確認してください。
対処11: Windowsを初期化する
全ての対処方法を試しても0x8024001eエラーが出る場合は、修復できないシステムファイルの破損などの予期せぬ問題が発生していることが考えられます。
そのため、Windowsの初期化を検討して下さい。初期化することで、Windowsの問題をリセットすることができます。
初期化を行う際は、事前に必要なファイルやアプリのデータをバックアップしておくことをおすすめします。
Windowsの初期化方法については、上記のページを参考にして下さい。